私の名前はアブドル・バハ、
私の身分はアブドル・バハ、
私の本質はアブドル・バハ、
私の誉れはアブドル・バハ、
私の誉れはアブドル・バハ、
「祝福された完全」への隷属は私の
栄誉あるきらめく冠です。
そして全人類に対する隷属は
私の永遠の信条です。
リアズと親友のひろと君が宿題をしていました。そのとき、本棚の写真がひろと君の目に留まり、「あの写真のおじいさんは誰?」と聞きました。
リアズが、「ああ、あれはアブドル・バハだよ」
「へえー、あれがアブドル・バハか」と、ひろと君が言って宿題を続けました。
モナがちょうど部屋の前を通りかかって、「ひろと君、アブドル・バハを知っているの?」と聞きました。
「だってアブドル・バハはお祈りを書いている人だろ?」とひろと君が答えました。モナがとても驚いて、「アブドル・バハのお祈りをどうして知っているの?」と聞きました。
リアズが、「モナ!」と言って、「前に、ひろと君はうちに泊まって、次の朝 おれたちと一緒に朝のお祈りをしたじゃん」
ちょうどアスマとシャラもやってきて、テーブルを囲んで座りました。
「わあ!ひろと君、すごいね!たった一度か二度のお祈りでそれを覚えているなんて!」とシャラが驚いて言いました。
お母さんとアニサが、おやつのマフィンを持ってきました。お母さんが「誰か、ひろと君にアブドル・バハがどういう人か説明できる?」
「その名の通りなんだろ!」とリアズが言って、「アブドル・バハと言うのは、バハの僕しもべ、つまり神様の僕しもべと言う意味なんだ」
アスマがつづけて、「おれが知っているのはアブドル・バハがこう言われているんだ、『私の名前はアブドル・バハ、わたしの地位はアブドル・バハ、私の、何とか、何とか…はアブドル・バハ, 私の誉ほまれはアブドル・バハ…何とか何とか、そして、全人類に隷属れいぞくするのが私の永遠の信条です』この意味は、アブドル・バハが自ら進んで、神様と全人類の僕になったということなんだ!」
お母さんが感心して、「二人ともよくできました! アスマ、引用文は少し足りなかったけど、よくがんばったわね!」
シャラが少し考えて、「アブドル・バハがその名前を選んだのなら、生まれたときについた名前は何だったの?」 と聞きました。
お母さんはみんなの顔を見回して、「その名前を誰か知っている?」
誰もが首を横に振りました。
お母さんが「誰も知らないのは 無理もないわ。気にしないで」と言って、「お生まれになったときについた名前はあまり使ったことがないし、アブドル・バハご自身がご自分のことをアブドル・バハと呼ぶようにと言われていたしね。私もなかなか思い出せなかったけど、たぶんアッバスだと思うの。生まれたところの人たちがアッバス・エフェンディと呼んでいたの。エフェンディの意味はMr.とか、日本語でいう「さん」よ。だから本当は、アブドル・バハとは地位を意味する名前で、その人が何の役目かわかる名前なの。例えば、沖縄県知事とか会社の社長、校長先生、お母さん、お父さんみたいにね。アブドル・バハはみんなに仕える人として知ってほしいの。ほかにも地位があるのよ。その地位を誰か知ってる?」と聞きました。
「お父さんのバハオラはアブドル・バハを師と呼んでいたでしょう?」とモナが答えて、「それはバハオラの地位をアブドル・バハが引き継がれるからでしょう?」
するとシャラが不思議そうに聞きました。「でも、お母さん、師が僕しもべになるなんて、おかしいんじゃないの?」
お母さんが、「いいところに気がついたわね、シャラ。アブドル・バハはそれがどういうことか説明されているの。地位が高くなればなるほど、姿勢を低くして謙虚になるべきで、それが人間として気高くなるということだって」
リアズが、「なんだって! お母さんが言うのは、わけがわからん!」と叫びました。
お母さんが、「リアズ、山の頂上に降った雨はそこに留まらないで、海に流れ込んでいくでしょう。ふもとへ行くほど川の水は増えていくじゃない。
気高い王様ほど、偉ぶらず、国民の僕しもべになるのよ。自分のことより国民の幸せをいつも気にかけておられるのよ。お父さんとお母さんは子どものために働いたり、料理や掃除などをしたりして、お世話するでしょう。お巡りさんはみんなの安全を守るし、先生は子どもたちに勉強を教えるし、大人たちが子どもたちのために働いているのがわかるでしょう」
すると、リアズは「わかったよ!僕しもべのお母さん、おれたち子どものためにもっとおやつをくれよ!」と叫びました。みんな笑ってしまいました。お母さんも笑って続けました。
「リアズ、私たち大人が子どもたちの僕として奉仕する中に、子どもたちに健康について教え、礼儀正しく、親切で、謙虚で、気高い人になるよう教えなくちゃならないの。だから、残念だけど、おやつは夕食と宿題をすませてからにしましょう!」子どもたちがまた笑ってしまいました。
「それでは、アブドル・バハのその他の地位は何があるかしら?」とお母さんが聞きました。
「思い出したわ」シャラがこたえて、「お手本になる人! 私たちはアブドル・バハがされることに従っていくべき。そうでしょう、お母さん?」
幼いアニサが「そうよ!」と言って歌を歌い出しました。「♫われに、習い続けよ、アブドル・バハ、
アブドル・バハ♪」みんな笑ってしまいました。
アニサが、「アブドル・バハに従ったら、人に対してどうふるまえばいいかわかるんでしょ、お母さん。だって、アブドル・バハほど誰にでも親切で優しい人は他にいないもん」
「よくできました!」お母さんがほめました。
「おれはもう一つ知っているよ!」とアスマが言いました。「聖約の中心だろ! アブドル・バハは全人類の和合が依存する中心だと読んだことがある」
「それって、どういう意味なの?」モナが聞きました。
アスマは答えられなかったので、お母さんの方を見て助けを求めました。
「そうね、私もはっきりとはわからないけど、アブドル・バハはこう言われたの。『…人類の調和の要かなめは聖約の力にほかならない』と。聖約とは、世界中の人々が神の教えに従えば、地球上に平和が訪れると神が約束されていることなの。キリスト、仏さま、マホメット、それ以前の神の顕示者たちも、この教えをバハオラがもたらすと予言されたのよ。バハオラはアブドル・バハを師と呼ばれ、アブドル・バハに従うように言われたの。アブドル・バハは聖約の中心であり、アブドル・バハに従うことは神に従うことだと言われたのよ。私たち全員がこの教えに従えば、世界が平和になり、すべての人が幸せになるということなの」
「本当に?」「すごい!」子供たちは言いました。
ひろと君は部屋のみんなを見回しました。「すごいな! アブドル・バハは特別な人だったんだ。僕しもべにも師にも、聖約の中心にもなったんだ…しかも、同時に!」
「ああ、神秘だね!」リアズが言った。
「神の神秘!それってアブドル・バハの別の地位よ!」モナは微笑んで手をたたきながら言いました。
「そうよ」とお母さんは言いました。「アブドル・バハのような人は他にいないの。バハオラ、仏さま、キリストのような神の顕示者ではないけど、普通の人間でもないの。神様の教えのすべてに完全に従われるお方で、私たち人間のお手本なの。そのようなお方は今までにおられなかったのよ」
「早く世界の人々がアブドル・バハを見習って、アブドル・バハのようになるといいね!」リアズが言いました。
アスマが「誰もが親切で、愛情深く、寛大で…それは素晴らしい世界なんだろうな」と言うと、みんながうなずきました。
「アブドル・バハの愛は清い美しい水のようだった。そのあふれるような水で、出会う全ての人をきれいにして、幸せいっぱいにしたのよ」お母さんは言いました。
「それに比べて、私の愛は…まるで、石と石がこすれてるみたい。人に会ってもなかなか仲良くなれないの」
モナは悲しそうに言いました。「少なくとも、パン生地や木綿のように、出会う人を包み込むような柔らかいものになれたらなあ」
「モナの気持ち、わかるわ。私も同じように感じることがあるの」とお母さんは言って、「さあ、アブドル・バハを見習って、会う人全てに愛と思いやりを示すよう頑張りましょう。少しずつ、毎日毎日…私たちはそのように成長するとアブドル・バハは言われたのよ」
アニサが、木に登るおサルさんのように、腕と脚でモナに抱きついて、 「モナ、アニサの愛で包み込んであげる!」子供たちが笑ってしまい、モナはアニサを抱きしめました。
お母さんが、 「それじゃあ、これから夕食の準備をするから、みんな、その間に宿題をやってしまうのよ。それから、一人ひとり、アブドル・バハの引用文で、人に対してどうするべきかが書いてあるので好きなのを探してごらん。アブドル・バハの地位について学んだことも、今夜、お父さんに説明するといいわね」
「お母さん、アニサが手伝うよ! 料理は得意なんだから!」幼いアニサは言いました。それでみんな笑いながら宿題に戻りました。
[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]子どもたちの探したアブドル・バハの引用文は次のとおりです。みんな夕食の時にシェアし合いました。
「あなたは善い行いを通して、他の人に幸せをもたらすために生きています」
(アニサが選んだ引用分)
「神があなたを神の美徳で強め、あなたが世界の天使のようになるよう祈ってください…」
(モナの選択)
「動物が病気になったら、子どもたちにその動物が元気になるよう世話をさせ、お腹が空いていたら餌をあげ、喉が渇いていたら水をあげ、疲れていたら休ませてあげるようにさせましょう」
(アスマの選択)
「あなたの道で出会う人すべてに対して、あなたの心を優しい愛情で燃えたたせなさい」
(リアズの選択)
「すべての人々に親切にしなさい。すべての人の世話をし、すべての魂を喜ばせるために努力しなさい」 (シャラの選択)
お父さんは子どもたちからアブドル・バハの地位の説明を聞いて、とても驚きました。「わあ、おれの子は、人類の先生や、聖約の僕しもべになったな! 鼻が高いよ。みんな大きくなったら、きっと世のために尽くす人になれるよ」
もちろん、みんな笑顔でとても嬉しくなりました。
幼いアニサがまた歌い始めました…「♫われに、習い続けよ、アブドル・バハ、アブドル・バハ♪」
みんな笑って一緒に歌い始めました。
私を見てください https://www.youtube.com/watch?v=t2bzk5LNy1E
アブドル・バハについての曲: https://www.youtube.com/watch?v=hAIMNRhM5Sw
その他の記事 アブドル・バハの参照:#265 http://hirunohoshien.weebly.com/
- モナが見たとき、リアズとひろとは何をしていましたか。
________________________________________________________ - ひろとは何について、たずねましたか。
_________________________________________________________ - モナはひろとに何を、たずねましたか? ひろとは何と答えましたか。
___________________________________________________________________ - アブドル・バハとはどういう意味ですか。
___________________________________________________________________ - それはアブドル・バハがお生まれになった時の名前ですか。
_______________________________________________________ - アスマはアブドル・バハの別の地位は何だと言いましたか。
________________________________________________________ - 師と僕しもべに同時になるにはどうすればよいですか。
________________________________________________________________ - アブドル・バハの他の地位にはどのようなものがありますか。
________________________________________________________________ - なぜアブドル・バハは神様の神秘なのですか。
________________________________________________________________ - アブドル・バハの引用文を1つ選び覚えましょう。
ぬりえ
「神があなたを神の美徳で強め、あなたが世界の天使のようになるように、神に祈ってください…」
アブドル・バハ
世界の天使のように
保護者のみなさまへ
アブドル・バハの地位についてバハイ教の守護者、ショーギ・エフェンディは次のように書いています。「アブドル・バハは、何よりもまず、
バハオラの比類なき、すべてを覆い包む聖約の中心・・・・・であり、またその主軸である。彼はバハオラの最も高尚な作品、バハオラの光を反映する欠陥のない鏡、バハオラの教えの完全な具現者、バハオラの言葉の誤りのない解釈者、バハイの理想のすべての具現、バハイの美徳すべての化身で、古来の根より芽生えた最も偉大なる枝、神の法の大枝、「あらゆる名称が巡る」御方、人類の一体性の原動力、最大平和の御旗、この最も神聖な宗教制の太陽(バハオラ)を周る月-などである。…これらの呼び名をさらに超えて、バハオラご自身はアブドル・バハのことを「神の神秘」と呼ばれた。そのような表現を持ってしても、アブドル・バハに預言者としての地位があると見なせるわけではないが、アブドル・バハの中には人間の本質と、それとは両立しえない超人的な知識や完成度が見事に混在し、それらが完全に調和しているこ
とが伺えるのである。」
アブドル・バハは言われました。 「『キリストの再臨』に関して信者の間で私がそうであるとか、そうでないとか。神の慈愛あれ! 何度もこの質問が生じていますが、その答えは私のペンにより明確で反駁できない声明で発せられました。それは「万軍の主」と「約束されたキリスト」によって予言で意味されていることです。祝福された完全性(バハオラ)と高貴な方(バブ)を指します。私の名前はアブドル・バハ、私の地位はアブドル・バハ、私の本質はアブドル・バハ、私の誉れはアブドル・バハ、『祝福された完全』への隷属は栄誉あるきらめく冠です。そして全人類に対する隷属は私の永遠の信条です…名前も、称号も、言及も、表彰も、アブドル・バハを除いて昔もこれからもありません。それこそが私の憧れです。私の最大の願いです。私の永遠の命です。私の永遠の栄光です。」
バハオラの教えの真の模範である「アブドル・バハ」は、行動によって世俗的な物事に囚われない行いを示しました。師は生涯を通して名声を高めることを決して望まず、ご自身を宣伝することも求めませんでした。たとえば、師は写真を撮られることを非常に嫌っていました。師は「…自分の写真を撮ることは自己を強調することです…」と言い、ロンドン訪問の最初の数日間、写真を撮られることを拒否しました。しかし、新聞記者からの多くの圧力と、友らからの絶え間ない嘆願の末、「アブドル・バハ」は彼らを喜ばせるために写真を撮られることを承諾しました。」-アディブ・タヘレザデ
クイズの回答 1)宿題 2)写真に写っているのは誰ですか? 3)「アブドル・バハが誰であるか知っていますか?」 ひろとは「お祈りを書いたのは彼です」と答えました 4)バハの僕または神の僕 5)いいえ 6)師 7)上に行くほど、謙虚になるべきです…より多くの人々に仕えなければなりません 8)お手本、聖約の中心、神の神秘 9)神の顕示者ではないけど、神様の教えのすべてに完全に従われるお方で、私たち人間のお手本。そのようなお方は今までにいらっしゃらなかった