世界布教センター

201853

すべての大陸顧問へ

1.      バハオラの生誕200周年記念に際し、そのお祝いの前、最中、その後における努力は五年計画の追行に力強い前進をもたらしました。万国正義院は2018年のレズワンメッセージで、バハイ協同体が計画の開始からどれだけ変革したかについて述べておられます:「共同体はその使命についてこれまで以上に意識しており、様々な能力で前例がないほどの高まりを経験しています。つまり、友らや知り合いたちをバハイ共同体生活に触れさせる能力、隣近所や村々を一致した活動に向けて励ます能力、精神的な真理がどのように継続する実践的な行動に移されるかを明示する能力、そして何よりも、世界を新たに構築する教えについてのみならず、それを教えた御方・バハオラについても対話する能力など。」計画の最初の2年が経過した今、我々は世界のあちこちの地域で健全な傾向が見られることに励まされています。能力の成長が次から次へとクラスターに大きな数の人々を招きいれる結果につながり、成長のための集中的なプログラムが更に生まれていますいる地域もあります。友らの犠牲的な努力が成長のプロセスの強化につながったが、数値的な達成やクラスターの成長にはまだつながっていない地域もあります。

2.      201910月に祝われるバブの生誕2百周年のお祝いまでの6周期の間に、系統的な努力のペースは加速されなければなりません。その6周期は我々が目指す5,000ものクラスターの成長を集中的なレベルにする、という目標の実現のために最も偉大な努力を要するでしょう。これについて考えるに当たり、2017年には、地域ごとに大陸顧問が集まりそれぞれの地域の進歩の分析を行いましたが、それはとても役に立ちました。特にクラスターが第二里・第三里塚を通過した後の成長を促進する要因や、大人数のユースや大人が奉仕の道を歩み始める条件を機構やエージェンシー、特にトレーニングインスティチュートが整えるための能力を強化するための効果的なストラテジーやアプローチなどについて価値ある学びが得られました。私たちは、以下にクラスターの動きに大きな進展が見られる地方や学びの領域において最前線にある地方や国から得られた具体的な考察を共有したいと思います。

地域や国でクラスターの動きを助け促進する

3.      隣接するクラスターをグループにまとめたことで、地域や国のレベルで機能する機構やエージェンシーはクラスターへのサポートの流れをよりシステム化することが出来ました。第二里塚を通過しようとしているクラスターが何十・何百もある場合にこれは特に有効です。地方や国のレベルで機能する機構やエージェンシーは成長に必要なエネルギーの流れを全てのクラスターグループに作ろうと努力しました。特にそれぞれのグループの状況は独自に異なること、成長にしたがって違った状況が生まれる可能性があることに留意しました。またそれぞれのグループにある全てのクラスターは前進し続けなければならないと認識する一方で、全てのクラスターが同じペースで成長するわけではないことも理解しました。クラスターグループの中には、経験と資源の貯蔵庫として機能できる活気のある一、二つのクラスターが、近隣のクラスターの成長を助け、すばやく第二里塚に向かうのを効果的にサポートできたところもあります。一番強くて他のクラスターの貯蔵庫になる可能性のあるクラスターの中に行動のパターンが定着するのを強化するために、地方・国レベルの機構やエージェンシーが努力を集中しながら、近隣のクラスターと共に振り返りをしたり計画を立てたりする場を作っている地域もあります。どんな場合でも、近隣のクラスターを支援することを期待しすぎて、クラスターそのものが勢いを失うことは避けなければなりません。

4.      サイクルが進むに連れて次から次へとクラスターが第二里塚を過ぎている地域や国での経験を分析したところ、鍵となる要因が幾つかあることが分かってきました。上で述べたとおり、貯蔵庫として機能している強いクラスターからの定期的なサポートが進歩を達成するために大きな役割を果たしました。それは、同じグループにあるクラスター間でも距離的に離れているクラスターでも同様でした。もう一つの要因は成長のためのプログラムがあるそれぞれのクラスターにABMが一人か二人のアシスタントを任命し、活動の場において彼らと共に学んでいる方法にありました。ABMとアシスタントは、活動に携わっている核となる数人の友らが能力を伸ばし拡大するのを促進するような環境をどう作り出すかについて学びました。更に、地方・国レベルで機構やエージェンシーのメンバーとして奉仕する友らの能力、例えばバハイ地域評議会の書記、地方・国の成長促進のための委員会、インスティチュートコーディネーター、ABMなど、系統的にサポートや支援を受けているクラスターの状況を共に分析し、それぞれのニーズに臨機応変に応える能力も大きな要因の一つでした。最も先進的な地方や国が他と違う最も顕著な特質は、友らの考えや行動の一致です。それはとても明瞭で、地域や国のどこへ行っても、どんな学びが生まれているか全ての人が同じように話せるほどです。友らは計画の中で示された目標を達成するために粘り強さと神への信頼を示し、どんな困難に直面してもあきらめることを拒みます。苦労を伴う実体験からえられた経験は確信に変わり、彼らは効果的なアプローチをクラスターからクラスターへと認識しそれをためらわず実践し、手順良く、より増える数の国内パイオニア、通いチューター、訪問ティーチャーの動きを助けます。

5.      これに関連して、ある特定のパタンが鮮明になってきた地域も見られます。関連のある経験をある程度している友らが、特に近隣のクラスターや違う地域のクラスターグループから、集中的な成長のプログラムを確立しようと努力しているクラスターに派遣されるときに、その目的はバハオラの世界秩序に向かうコミュニティーの動きの主人公となる、数が増え続ける地元の友らの奉仕の能力を伸ばし、クラスター内の成長のプロセスの広がりに主体的な積極生を持てるよう援助することであるべきだ、ということです。クラスターが集中的な成長のためのプログラムの確立という目標に向かう軌跡をイメージできるよう、クラスターを外から支援している友らはインスティチュートやエージェンシーの助けを受けます。まず始めに、可能性のありそうな地域や村が活動の場として選ばれるかもしれません。初期の努力の目標は地元の地域住民と会話し熱心なユースや大人を特定し、一連のインスティチュートコースの一、二冊のブックを共に学び、お祈りの会、子どものクラス、ジュニアユースグループを幾つか始めることかもしれません。可能であれば、これらの友らを振り返りの場、拡大期、もっと強いクラスターのインスティチュートキャンペーンなどに招待することもできます。そのうちに、これらの地元の友らはもっと多くのインスティチュートコースのブックを終了し、それと同時に、活動を維持・拡大することでしょう。中核となる友らが数を増やし活動が倍増するにしたがって、地域にもっと強い連帯感がかもし出されてきます。地元のチューターの中核部隊が養成され、外部から訪問し定期的に通ってくれるチューターと勉強を始め、経験をつんだ核となる友らが現れ奉仕の道において他者の支援を始めます。地域布教委員会やインスティチュートコーディネーターとの調整が管理されるようになり、新しく結成されるクラスターエージェンシーが地域の機構やエージェンシーからオリエンテーションを受けるようになると更に前進が進むでしょう。クラスター会議は友らが集中的な成長のプログラムが前進していると意識的に認識する場となります。

6.      そのような前進が、三ヶ月サイクル四周期の活動で達成された地域もあります。もっと時間がかかる地域もあることでしょう。この道筋が明確であれば、機構やエージェンシーはそれに沿ってリソースを計画的に利用することができます。外部からの支援に来る友らに大切なのは、能力を育てるには集中的な努力が必要であると同時に時間がかかるという事実を理解することです。通いのチューターと訪問する布教者の活動は週末だけでは上手く行かないかもしれません。この努力を種まきにたとえるならば、例えば一度の訪問の長さが二週間にできたり、三ヶ月又はそれ以上の期間ホームフロントパイオニアとしてその地に住むことができたら、まいた種が芽を出し根付く可能性が高いといえます。今の計画の次の6サイクルでは圧倒的な努力が求められており、全ての地方や国で、これまでに経験したことのないような規模でそのような献身的な友の数が増えなければなりません。そのような動きを支援するため、地方と国の機構とエージェンシーは、現行の組織が成長のが成長の妨げにならないよう気をつけなければなりません。条件が整ったら、例えば追加で地域や国のインスティチュートコーディネーターを任命することを考慮しても良いでしょう。成長の促進を調整するコーディネーターを経験のある人材から任命し、通いのチューターや布教者の調整をしたり、成長を始めたばかりのクラスターのインスティチュートの調整をするチームを作ったり、ある特定のより小さい地域やクラスターグループのATCの努力を助けたりしてもらうかもしれません。何十人もの国内パイオニアの動きを調整するためにフルタイムの誰かを任命することが必要になる場合もあるかもしれません。

クラスターエージェンシーの能力を育てる

7.      二里塚に近づこうとしているそれぞれのクラスターで、クラスターのインスティチュートコーディネーターやATCのメンバーとして奉仕してくれる友らをそだて、クラスターが三里塚に向かって前進するにつれて彼らの能力を高めるのを助けるのは、実に地方や国の機構やエージェンシーや、特に顧問補佐らがが直面する大きな課題であります。「活気のあるコミュニティーを作る」と題された一連のインスティチュートコースのBook10 の三つのすべてのユニットが公開され、あらゆる場所で友らはこの非常に素晴らしい手段を使い、クラスターからクラスターへと、エージェンシーを確立しサポートする緊急の責務を遂行しています。初期の経験から、行動、振り返り、計画のパタンにこのブックの内容に沿った見方を取り入れるにつれて、行動から学ぶことに長期的にかかわる決意が強まり、活動の数値的な増加にとらわれるのではなく能力を育てる過程やシステムについて考える習慣を発達させられることがわかってきました。顧問補佐は、必要であれば、より発展の進んだクラスターから学びを得る機会を整えてもいいでしょう。経験のある個人を活動が始まったばかりのクラスターのエージェンシーに呼んでもいいでしょう。学びの過程がサイクルからサイクルへと維持されるよう、ATC、トレーニングインスティチュートと顧問補佐たちは、クラスターが成長の道をゆっくりたどる歴史と展開を記録として残してもいいでしょう。

8.      最も前進したクラスターのエージェンシーたちが効率よく対処することを学んでいる複雑性の中には、特にある程度の規模のバハイ共同体がある地域では、次の二つの重要性が挙げられます。つまり、「友らがクラスター内で、それぞれの状況に合った形で努力する」のを助けることと、同時に「高い需要性がある小さな規模で行われる地域づくりの努力」を促進することです。クラスターエージェンシーがこの二つの側面のどちらかだけに集中すると、成長に必要な能力が身についていなかったり、課題が生じたりすることがあります。

クラスター内での信者の努力の育成をシステム化する

9.      クラスター内での信者の努力を育成することにおいて顕著な躍進があったクラスターでは、友らとクラスターエージェンシーが二百周年記念のに関する一連の努力から得られた強みを生かしていることに我々は気づきました。それぞれの信者やバハイの家族は、自分の友人、同僚、近隣住民や親類へのリーチアウトを通して布教するという使命を感じました。クラスターエージェンシーたちはそれらの家族や個人が協議し、振り返り、計画を立てる機会を作り、信教を布教し奉仕するために必要な支援をすることを念頭に、彼らの所在を地図化しました。友らがティーチングへの熱意を持ち続け継続的に行動するためにはティーチングチームを結成することが有効だとわかりました。クラスター会議や、19日ごとのフィーストや布教に関する意見交換会などの内容や環境について、顧問補佐や特にATCを代表とするクラスターエージェンシーは継続的に協議し学んでいます。地方精神行政会は布教に関する文化を友らの間で育み、拡大期の集合的なキャンペーンへの参加率をより高くするために欠かせない役割を担います。顧問補佐はこのような状況下でティーチングチームと家族のグループが計画を立て実践から学ぶための励ましと支援を受けられるよう、必要に応じて何人かのアシスタントを任命しています。

10.   最も前進したクラスターで、布教の努力への参加者の数と核となる活動の数の劇的な増加につながった重要なストラテジーは、ATCの、地方精神行政会との連携で、バハイの家で開かれる祈りの会を徐々に増やし、「将来の礼拝堂の精神的基礎を築いた」ことです。この努力の輪がバハイのご近所さんや、地域で行われている教育の活動に参加している子供、ジュニアユース、ユースなどのお宅へと広がり、その結果、毎週一つのクラスター内で何百というお祈りの会が開かれるようにもなった地域があることを見て、我々は心温まる気持ちになりました。ATCの課題は、単にこの活動の数の増加を見るのではなく、他の活動と同様に、それぞれのお祈りの会を成長の可能性を開く扉であるとみなすようにすることでした。このために必要なのは、お祈りの会を増やすためにATCに協力してくれる人材を増やすことです。お祈りの会を主催する人は、お祈りを共有するだけでなくバハオラの教えについて意味深い会話を促し、出席者に地域づくりの努力について紹介し、それに参加するよう招待することについて学ぶための支援を受けます。この取り組みをシステム化し、相互支援を促進するため、より経験のある家族と組んで数家族でユニットが作られました。

拡大し続ける個人からなる核を育てる

11.   2018年のレズワンメッセージで、万国正義院は述べておられます:

基本的に、何百ものクラスターの中に、周囲の人々と共に成長を育み、能力を構築することに継続的に焦点を合わせることができ、行動を省察し、経験から学ぶ能力や訓練で際立つ信者らの群の数がますます増えてこなければなりません。クラスターレベルだけでなく、村や隣近所で、それぞれの地に拡大し続ける個人からなる核を育て、寄り添うことは、挑戦的な緊急の課題でもあり、重要なニーズでもあります。ただし、これが起こっていれば結果は明白です。

都市においてある特定の地域で集中的な活動を進めるためには、長期的な地域づくりの努力が成功するための必要条件があり、そこで始めた努力を継続させるコミットメントが重要であると、経験からわかってきました。人口の受容性は、訪問や地域住民との会話を通して明らかになります。地域が特定されたら、その人口のメンバーになりそこから個人を育て拡大し続ける個人で構成される中核を育て、共に歩むという長期的な奉仕を目的に強い目的意識を持つ二人か三人の友がそこに移住します。多くの場合、顧問補佐達がこのチームと密に連絡を取り働きます。地域の活動を促進するプロセスがかなり進んだ地域では特に有効だったのは、数十人の若者がアニメーター、こどもクラスの先生、まれなケースではチューターとして奉仕できるようになるのを助けるというビジョンをもちながら、拡大、トレーニング、同伴のパターンのリズムを確立し、教育の家庭のそれぞれの段階でかかわっている子供やユースの家族たちと系統的にかかわっていくことです。最初の地元のユースのグループを見つけるために、チームはその地域の状況をよく読み、そこの人口の詳細を理解しようと努力します。世帯数、ユース、ジュニアユース、子供の数、生活のパタンやその地域の社会構造などです。

 

12.   このように過程が進展するにつれて、初期のチームに地元の友の一団が入ります。インスティチュートコースを進むにつれて能力が伸び、より複雑な奉仕ができるようになります。定期的に計画を立て、関連のあるガイダンスを勉強し、自らの行動を振り返ることにおいて支援されるにつれて、成長の過程をより深く自分のものと捉える自覚が生まれ、その過程がすべての人を包含するものとなるよう切に願うようになります。

 

13.   継続的に使える場所が借りられる・所有できると、中核となる友らが毎日会ってインスティチュートの活動が定期的に行われるようになり、地域における教育的な活動はより系統的になります。さらに、子供クラスが学年から学年へと進み、ジュニアユースも同様に教材のレベルが徐々に進むシステムが作られなければ、信教が地域にしっかりと根付くことはできません。もしそのような制度化ができたなら、これらの基礎を築くための活動への参画が「その地の文化に内包され、地域生活のかけがえのない一側面として人々に受け入れられるようになる」でしょう。ある地域で確立された行動のパタンと学びの過程は他の近隣地域にも友らによって広げられ、クラスター全体が大規模な成長の新たな段階へ押し進められます。

村から村へ過程を広げる

14.   いなかの地方でも似たプロセスが進みますが、その力学には独自の特徴があります。集中的な活動は、一つの村か、人口密度が低い地域ではいくつかの村の集まった集落で見られるでしょう。そのような地域での人口は数百人から数千人なので、数サイクルにわたる地域づくりの活動の結果、人口のかなりの割合の人々を活動に呼び込むことに成功する地域も多く見てきました。最初の友らがトレーニングを受け奉仕の分野で活動を始める初期の段階を過ぎると、地域のリーダーとの相談で村の集まりが開かれ、村で進展が進むプロセスの素晴らしさと目的がすべての地域住民により知られるようになり、活動のレベルが新たに高められます。教育の活動への子供の参加に触発されて、大人や家族が祈りの会に参加し、違った信条や背景を持つ人々の間にコミュニティ意識が生まれます。いなかのクラスターでは、進展が進んだ村の友らが近隣の村の親類や友人を誘う努力をしたり、拡大期に布教チームを活用したりすることによってプロセスが村から村へと広められ、三里塚を容易に通過しています。集中的な活動の場となる村の数が増えるにつれて、機構やエージェンシーは調整の体系が適切なタイミングで拡充できるよう注意を払います。例えば、成長が顕著な村を助けるために追加でコーディネーターや成長を支援する人員を任命したり、その過程を新しい村に導入するのを助けるための人材を任命したりします。成長が良く進んだ地方や国の多くは、それぞれのクラスターの中で核となる活動が定着した村のリストを持ち、そこの地域人口に地域づくりのプロセスが浸透している度合いの変化をモニターしています。

ユースギャザリングとインスティチュートキャンペーンのリズムを確立する

15.   三里塚を越えて前進するクラスターは、一方では、バハオラの教えや人類への奉仕についてユースとの会話する輪を絶えず広げ、また一方ではユースが奉仕の道を絶え間なく進むことを確かにします。ユースは会話やユースギャザリングに参加することから、一連のコースへ、奉仕へ進み、ついには他者の奉仕をサポートするまでになります。

16.   これに関連して、ユースギャザリングとインスティチュートキャンペーンを二・三サイクル毎に持つリズムを確立する価値がより認識されるようになりました。ギャザリングとキャンペーンは、初期の段階ではクラスターや地方レベルで開催されるかもしれませんが、後には近隣地域や村で開催されるようになります。これらが地元の生活のパタンに合わせて計画されるとより効果的で持続可能になります。ユースギャザリングの直後にインスティチュートキャンペーンを計画する代わりに、キャンペーンのプログラムの一部としてユース大会の資料の学習を取り入れるところもあります。その準備のため、クラスターエージェンシーたちは自分達にどんなリソースがあるか精査し、ユース大会の資料の学習のファシリテーターとして、インスティチュートキャンペーンのチューターとして、ユースがアニメーターや子どもクラスの先生として奉仕を始めたときにともに歩む人材として準備の出来た人を見つけトレーニングしなければなりません。ギャザリングやインスティチュートコースのファシリテーターとして直接的に係わらない人にも親たちのホームビジットを手伝ったりチューターがトレーニングに集中できるよう後方支援を担当したり、お願いすることがたくさんあります。このような実践的な側面を考慮し、新しいユースのグループをプロセスに呼び込む目標が立てられます。

17.   学びの最前線で前進を続けるクラスターでは、学校や大学の長期休暇中にインスティチュートキャンペーンがあり、それが10日以上続くところもあります。その間に参加者は少なくとも二つのコースとそれに関連する実践的な学習も終えることが出来ます。聖なる言葉の暗記やお祈りをしてともに過ごす時間は信教への深遠な愛と、その教えへの感謝、その目的を促進することへの献身の気持ちをを育みます。例えば、夜のプログラムで芸術的なプレゼンテーションが発表され、その中には信教の歴史を探求するものもあるかもしれません。よく、キャンペーン終了直後にユースは集中的に一定期間奉仕に専念し、様々な活動が始められます。ユースが一連のインスティチュートコースを更に進めるように、インスティチュートは状況に従って冬休みにキャンペーンを計画したり、もっと短い週末を利用したキャンペーンや通常の定期的なインスティチュートコースなどを提供します。サイクルごとに新しいユースのグループが一連のインスティチュートコースに加入するにつれて、インスティチュートは彼らがジュニアユースグループや子どもクラスの活動を維持しながらその次のサイクル中に一冊か二冊のブックを終えられるよう進歩を追跡します。もし適切にともに歩むことが出来たなら、それぞれのユースの一団からより高い能力を持つ者の内、チューター、活動の仲間、コーディネーターとして奉仕を始めるユースが数人は現れると期待できます。前述したとおり、行きやすくて適切な大きさの場所がインスティチュートの施設として使えるようになるとこのプロセスが確実により正式に組織化され、滞りなく継続されるでしょう。

一連のコースに加入するユースの流れを増やす

18.   ユースギャザリングやインスティチュートキャンペーンのパタンが確立され相当な数のユースが毎年一連のコースに加入しているものの、移動や何か他の理由である一定の活動レベルを超えることが出来ないと気づくクラスターも多くあります。何か、奉仕できる人材の数を二倍、三倍に増やすなどして成長を加速させるためには、徹底的な現状分析をしなければなりません。これに関して、学びの最前線にあるクラスターの経験はとても参考になります。友らは、分析の結果、核となる活動を倍加させるためにはインスティチュートに参加するユースの数も倍加しなければならないと結論付けました。これを達成するため、かなり大きな数のユースを社会の改善に貢献しないかと呼びかけることに時間とエネルギーを咲きました。それと同時に、もっと多くのチューターを訓練し、コーディネーターやこらボレーたーを任命し、インスティチュートキャンペーンのためにもっと多くの場所を確保しました。

19.   若者にこのプロセスの参加を呼びかけるときに、招待状を送って彼らが現れるのを待つだけでは不十分であると経験から分かってきました。多くの場合そのプロセスの中でユース本人や、時には親と実のある会話を数度重ね、それを通して真の友情を迅速に築くことも必要とされています。現時点ではほとんどの場所で、このプロセスに参加しているユースの大きな割合を占めるのは様々な場面での会話を通して、又は集中度の高い強化期に広く社会の中で出会ったユースであることが多いのですが、期待したとおり、ジュニアユースの精神的力を放出させるプログラムの参加者から熱心なユースが次第に現れている地域もあることに、我々はとても励まされています。トレーニングインスティチュートが毎年毎年ジュニアユースグループの数を維持し増やしていく能力を強化するに連れて、ジュニアユースから若者がインスティチュートの主軸の一連のコースへ流れ込むという喜ばしい動きをより多くのクラスターが目にするようになるでしょう。

ペースを加速する

20.   友らよ、聖地での協議は、相当な目標を達成しなければならない国や地方に注意を払いながら、それぞれの地域におけるクラスターの動きのペースを観察する良い機会になりました。皆さんは、新しい集中的な成長のプログラムを確立する過程を加速する方法を考え、次の6サイクル中にそして現在の計画の終わりまでに、どれだけのことが達成できるか予測し始めていることでしょうが、我々は上記の実践的要因とアプローチの探求が皆さんの話し合いの役に立つようにと願っています。

21.   あるクラスターがとても活気ある状態になると、そこで生じたエネルギーはその近隣のクラスターにだけはなく国全体へ広がります。ですので、大人数を迎え入れる活動のパタンを持つクラスターの数を増やすために戦略的に考えなければなりません。それぞれの国や地方に、三里塚を通過したクラスターを少なくとも一つ持てるよう努力することは、とても価値のある任務です。特に、継続的な大規模な成長をまだ経験していない国や地方では、ぜひ皆さんの補佐にそれをお願いしたい。

22.   第三里塚を通過した、世界にある約300ものクラスーターについてですが、その最前線を更に前進させることが大切です。このため、私たちは試験的に50程度のクラスターを選び、これらの協同体が500、1000、いや、それ以上の数の核となる活動を維持する能力を確立するのを助けるための学びのプロジェクトをはじめようとしています。

23.   時間は刻々と過ぎてゆき、英雄的な応答が緊急に求められています。この五年計画の第二の段階で期待される莫大な前進のために、全ての人はどんな時間も、努力も、リソースも無駄にせず、今の勢いを加速し、能力を伸ばす努力の集中度を増さなくてはいけません。わたしたちの愛する師が「聖なる計画の書簡」の中で私たちに残した力強く私たちを鼓舞する言葉を、どうか胸に、心に刻んでおきましょう:

これまで汝らは不屈の努力をしてきた。汝らの努力をさらに千倍にせよ。これらの国、首都、島々、集会、教会の人々がアブハの王国へ入るよう、招集せよ。汝らの努力の範囲を拡大せよ。その範囲が広ければ広いほど、聖なる援護の証拠が著しくなるであろう。

聖なる教えはより強い光をもって出現し、精霊の息吹はすべてを貫通する強度をもって現れ、神の愛の大海の波はより高くそびえ、神聖なる愛のバラ園よりの微風はより早い速度で漂い、神聖なる芳香はより早く、より速やかに放散されることは疑いもない。

 

バハイの愛をこめて、

世界布教センター