日々の必須の祈り

 

    日々の必須の祈りを唱えることはバハイの重な義務の一つであ

   それはバハオラの(あら)わさた祈りの中で特に深い意義と威力とがこめられ

   ものである。

    日々の必須の祈りは三つあ、それらはその長さ、一日に唱える回

   そして唱える時などがそれぞれ異なる。

    信者はこれら三つの祈りのうちか、どれかつを唱えなければならな

   どれを用いるかは由である、選んだ祈りに伴う規定に従わなけ

    ならな        (ショー・エフェンディの代理による手紙より)

 

 

       必須の祈りに関連して用いられ「朝」は日出から正午ま

    「昼」は正午から日没ま夕方」は日没からその後二時間を意味する。

      (「アグダスの書の概要と法令集」より)

 

 

       短い日々の必須の祈り

        (日に一度、昼に唱える)

 

 、あなたが私を創り給いましたの、あなたを知、あなた崇拝(すうはい)するためでありますことを証言いたしま。今こそ私の無力なことと、あなたの御力の大いなること、また私の貧しさ、あなたの御豊さとを証言いたします。

 あなたの他に神はいまさ、あなたは危難の中の御救いにおわご自力にて存在し給う御方にまします。                                                   バハオラ

 

 

       中位の長さの日々の必須の祈り

         (日に三度、朝・昼・夕方に唱える)

 

       祈ろうとする者はまず手を洗、洗いながら次の句を唱えよ。

 

 おおわが神。この世の軍勢(ぐんぜい)も及ばぬほどの確固たる力であなたの聖典を握りしめることができますよう、私のこの手を強くなし給えそして、この手に属さないあらゆるものへの干渉から私の手を守り給。まことにあなたは全能者であり、最も力に満ち給う御方におわします。

 

             ( 次に、顔を洗いながら次の句を唱えよ。 )

 

 おおわが主、私はあなたに顔を向けまし。あなたのお顔の光で(おもて)を照らし給。そし、この顔があなた以外の何者にも向くことがないよう守り給え。

 

 

         ( 祈る者は起立し、ゲブ崇拝(すうはい)、すなわち

      バージにあるバハオラの霊廟(れいびょう)に向かって唱えよ。)

 

 

 神はご自身の他に神なきことを証言し給。啓示と創造の王国は神ものな。まこと、神は啓示の(あけぼの)なる御方を現わし給、彼こそはナイ山上で神と対話した御方でありま。彼を通して至高なる地平線光り輝、通り越すことのできないロートの聖木は語りまし。そして、「見よ   万物の所有者は来たれり天と地 栄光と支配は全人類の主であり、天上の玉座(ぎょくざ)と地上との所有者である神のものなり」との声明、彼を通して天と地のすべてのものに対して発せられました。

 

      ( 次に腰をかがめ、両手を(ひざ)におき唱えよ。)

 

 あなた、私や私以外のいかなる者の賛美をも超、ま、私や天と地に住むすべての者の描写(びょうしゃ)も及ばぬほど崇高なる御方におわします。

 

           (  次に起立して、両手を顔に向けて唱えよ。)

 

 おおわが神、懇願の指も、あなたのご慈悲とご恩寵(おんちょう)御裾(みすそ)にすがる者を失望させ給うな、おお慈悲深き者の中の最も慈悲深き御方よ。

 

      ( 次に座して唱えよ。)

 

 私はあなたの一体性と唯一性とを証言、ま、あなたが神におわし、あなたの他に神なきことを証言いたしま。あなたはまこと、あなの大業を啓示、聖約を果た、天と地に住むすべてのものに対恩寵(おんちょう)の扉を開け広げ給いまし。あなたの愛し給う人々の上に祝福と平安敬礼(けいれい)と栄光あらんことを。彼らこそは世の移り変わりや異変によっ

てもあなたに向かうことを妨げられない者であ、あなたと共にあるのを得ることのみを願、すべてを捧げた者らでありま。まことにあなたは常に許し給い、恵み深き御方におわします。

 

       「望む者、長い聖句の代りに次の句を唱えだけでも十分であ    

     『神はご自身の他に神なことを証言し給。神こそは危急(ききゅう)の場の救助者

    におわ、ご自力にて存在し給う御方にまします。』同様に、    次の句を座して

    唱えても十分である。   『私は、あなたの一体性と唯一性とを証言、また、

    あなたが神におわ、あなたの他に神はいまさぬことを証言いたします』」。                             

                                    バハオラ

 

     長い日々の必須の祈り

        (24時間に一度、唱える)

 

      この祈りを唱える者は起立して神に向かも慈悲深

     (あわ)れみ深き主の慈悲を待ち望むかのように右へそして左へ顔を向け

        次いで唱えよ。

 

 すべての名称の主におわ、天界の創造者にまします神。最も崇にし、栄光に

満ち給うあなたの不可視の本質の(あけぼの)なる御方らにより願いたしま。私のこの祈りをし、あなたの美から私をさえぎる諸暗幕(あんまく)を焼き尽くす炎とな、あなたの御前の大海へ私を導く光となし給え。

 

( 次に神聖にして崇高なる御方にまします神に

             嘆願の両手を挙げて唱えよ。)

 

 おお世界の希望の的におわ、人類の最愛なる御方にまします神よ。 ご覧のよう、私はあなたに向か、あなた以外の者へのすべての愛を捨、その動きにより全創造界を奮い立たせ給いましたあなたの御綱(みつな)にすがっておりま。おおわが主、私はあなたの(しもべ)であ、あなた(しもべ)の子でありま御心(みこころ)に従うことのみを願、あなたの望み給うこを果た、あなたのお喜びにかなう用意の整った私を見そなわせ給え。ご慈悲の大洋とご恩寵(おんちょう)の昼の星とにより嘆願いたしま。この(しもべ)なたの御心(みこころ)とお喜びのままにあしらい給。いかなる表現も賛美もとてい及ぶことのできないあなたのご威力により誓いま。あなたの示給うものはすべて私の心の望みであ、私の魂の(した)いまつるものであ。おお神、わが神。私の抱く望みや行いには御目を向け給わず、天と地をあまねく包み込むあなたの御心(みこころ)のみを見そなわせ給。おお人類の主、あなたの最大名にかけて誓いま。私、あなたの望み給うことのみを望み、あなたの愛し給うもののみを愛します。

 

       ( 次にひざまずき、(ひたい)を地につけて唱えよ。)

 

 あなた、あなた以外のいかなる者の叙述、あなた以外のいかなる者の理解力をも超えて崇高なる御方におわします。

 

( 次に起立して唱えよ。)

 

 おお主、私の祈りをして生命の泉となし給。そしてあなたのご権の続く限、私がこの泉により生、あなたの諸々の世を通じてあなたについて述べることができますようなし給え。

 

       ( 次に再び嘆願の両手を挙げて唱えよ。)

 

 ご愛情の炎により全世界を燃え立たせ給いました御方よ。あなたとの別離は心と魂を溶かしてしまいま。あなたのもとにあるものを私にみ給わぬよ、全創造物を征服し給うあなたの御名により嘆願いたします。おお万人(ばんにん)を支配し給う御方。お、わが主、見そなわす通り、この旅人はご威力の天蓋(てんがい)のもとにあ、ご慈悲の境内(けいだい)にある最も崇高る自らの住まいに急いでお、この罪人(つみびと)はあなたの御許(みゆる)しの大洋を求め、この(いや)しき者はご栄光の宮廷(きゅうてい)を求、この貧しきものはあなたの御豊の地平線を求めておりま御心(みこころ)のままに(めい)じ給うご主権はあなたとにありま。ここに証言いたしま。あなたのなし給うことは賛美され、あなたの定め給うことは遵守(じゅんしゅ)、そし、あなたはご命令を下すに何ら制約を受け給わぬ御方におわします。

 

       ( 次に両手を上げて「最大名(アラホ・アブハ) を三度唱え

     神聖にして崇高なる御方にまます神の御前に腰をかが、両手を

     (ひざ)において唱えよ。)

 

 おおわが神。見そなわす通、私の精神、あなたを崇拝(すうはい)、あたを記憶、あなたを賛美したいという切なる思いで両の手足と諸々器官の中で奮い立、あなたのご命令の御口があなたの御言葉の王国知識の天上において証言したこと、証言しておりま。おおわが主よ、この状態にて懇願いたしま。私が自らの貧しさを示、あなたのご恵と御豊さを賛美、私の無力なることを宣言、あなたの御力とご力とを表わすことができますよ、あなたと共にあるすべてのものを私に与え給え。

 

       ( 次に起立し、嘆願の両手を二度挙げて唱えよ。)

 

 全能者におわ、すべてに恩寵(おんちょう)深き御方にましますあなたの他に神いまさ、初めと終りの命令者にましますあなたの他に神はありません。おお神、わが神。あなたの御許(みゆる)しは私を勇気づ、ご慈悲は私を、あなたの呼び声は私を目覚めさ、あなたのご恩寵(おんちょう)は私を立ちがら、あなたの方へと導きまし。さもなけれ、どうして私なたのおそばの(みやこ)の門前に立御心(みこころ)の天上より輝きわたる光へ顔をけることができましょう。おおわが主、見そなわす通、この(あわ)な者、あなたのご恩寵(おんちょう)の扉をたたいておりま。ま、このはかな、ご恩恵の御手から永遠の生命の流れを求めておりま。おおすての名称の主にまします御方(めい)ずるは常にあなたにあ御心(みこころ)身をゆだね、進んで服するは私にあります、おお天の創造者よ。

 

       ( 次に両手を三度挙げて唱えよ。)

 

 神はすべての偉大なる者を超えて偉大なり。

 

             ( 次にひざまずき、(ひたい)を地につけて唱えよ。)

 

 あなた、あなたのおそば近く仕える者らの賛美もあなたの御前の上に昇ることができぬほど高遠におわしま。ま、自らをあなたにげる者らの心の鳥、決してあなたの門の御扉(みとびら)に行き着くことはでき。あなたはすべての属性を越えて聖別さ、すべての名称を越え神聖にましますことを証言いたしま。あなたの他に神はいまさあなたは最も崇高なる御方におわし、栄光に満ち給う御方にまします。

 

       ( 次に座して唱えよ。)

 

 全創造物が証言し、天上の集合が証言し、そして最も高きにある楽園の住民、彼らを越えて栄光の地平線より荘厳(そうごん)なる御言葉そのものが言したことを私もここに証言いたしま。あなたは神におわ、あなの他に神はいまさぬこ、ま、現わされた御方、隠されたる神秘、秘蔵の御しるしであ「存在」の二文字は彼により結びつけらましたこと。そし、彼こそ、最も崇高なる御方の筆によりそのが書き記された御方であ、天上の玉座(ぎょくざ)と地上の主にまします神の諸々の(しょ)に述べられた御方であることを証言いたします。

 

       ( 次に起立して唱えよ。)

 

 おおすべての存在の主におわし、目に見えるもの、見えぬものすべての所有者にまします主。あなたは私の涙と私のもらす溜息(ためいき)に気付き給う。そして私のうめき声、泣き声、心の(なげ)きとを聞き給。ご威にかけて申しま。私の罪過(ざいか)、私があなたへ近づくのを妨、私のは私をあなたの神聖さの宮廷(きゅうてい)から遠く引き離しておりま。おおわが主よ、あなたのご愛情は私を豊かに、あなたとの別離は私を破滅させ、あなたから遠く(へだ)てられることは私を消滅させてしまいまし。この野にしるされたあなたの足跡(そくせき)により嘆願いたしま。ま、この広大る空間、あなたが選び給うた者らが発し「ここに我あ、ここに我ありという言葉により嘆願いたします。さらに、あなたの啓示の息吹(いぶき)ご出現の(あけぼの)の微風とにより懇願いたしま。私、あなたの美を(あお)ることを許し給、あなたの(しょ)に記されたことのすべてを守るよう定め給え。

 

     ( 「最大名(アラ・アブハ)を三度唱え、

           腰をかがめ、両手を(ひざ)において唱えよ。)

 

 おおわが神、あなたに賛美あ。あなた、私があなたを記憶し、賛美するよう私を助け給いまし。ま、あなたは御しるしの(あけぼの)である御方を私に知らしめ給いご主権の前に(こうべ)()ご神性の前にひれ伏し、荘厳(そうごん)なる御口からもれる御言葉を認めさせ給いました。

 

 ( 次に起立して唱えよ。)

 

 おお神、わが神。私の背は私の犯した罪の重荷で曲、私の無思慮(むしりょ)は私を破滅に追いやりまし。自らの悪行とあなたのご仁愛(じんあい)を思う、私の心は私の中で溶、血管を流れる血潮(ちしお)は煮え返りま。お世界の希望の的にまします御方、あなたの美にかけて申しま。あたに向けて顔を上げるに、私は赤面、あまりの()ずかしさに切望両手をご恩恵の天上に差し伸べることもできませ。おおわが神そなわす通、私の涙、あなたを記憶することをさえぎ、あなた美徳を称えることを妨げておりま、おお天上の玉座(ぎょくざ)と地上の主にまます御方。御国のしるし、あなたの領土の神秘とにより嘆願いた。おおすべての存在の主、愛し給う者らをご恩恵にふさわしいうに扱、ご恩寵(おんちょう)にかなうままにあしらい給。おお目に見えるもの、見えぬもの、すべてのものの王におわす御方よ。

 

( 「最大名(アラ・アブハ)を三度唱え、

 ひざまずき、(ひたい)を地につけて唱えよ。)

 

 あなたに賛美あ、おお我らの神。あなた、私どもをあなたのそば近くに引き寄せるものを(つか)わし給、聖なる(しょ)と経典を通じて下給いましたあらゆる良きものを私どもに与え給いまし。おおわが主よ、(おろ)かな空、むなしい妄想の軍勢(ぐんぜい)より私どもを守り給うよう嘆願いた。まことにあなたは強大なる御方におわ、すべてを知り給う御方にまします。

 

( 次に頭を上げて座して唱えよ。)

 

 おおわが神、あなたの選び給うた者らが証言いたしましたことをもここに証言いたしま。ま、最も高きにある楽園の住民たちなたの強大なる玉座(ぎょくざ)を取り囲む者らが認めたものを私もここに認めます。天と地の王国はすべてあなたのものでありま、お、諸々の世界の主なる御方よ。                                            バハオラ