注:この文書は校閲を受けていない非正式の訳です。暫定版としてお使いください。ただし、暫定版と明記してお祈りの会や学習等に使用できます。Note: This is a provisional translation, not officially reviewed or approved by the National Spiritual Assembly. However it may be used for devotional gatherings and other similar purposes while indicating clearly these are provisional translations.

 

 

ケタベ・アード

聖約の書

 

 栄光の領土にはこの世の栄華はないが、それでも我はわが相続人たちに素晴らしい、極めて貴重な遺産を、信頼と服従の宝庫に残したのである。我は地上の富を遺贈してはいない、またそれに伴う悩みも与えていない。神かけて!地上の富には恐怖が隠され、また危険が潜んでいる。慈悲深き御方がコーランで表されたことを思い出して熟考するがよい。「人を中傷し、誹謗(ひぼう)し、富を蓄えて数える者に災いあれ。」[1] この世の富ははかないものであり、滅び去り、朽ち果てるすべてのものには、定められた範囲以上には、汝の注目に値する価値など、現在においても、過去においても、まったくないのである。

 この虐げられた者が艱難(かんなん)辛苦(しんく)に耐え、聖句を啓示し、証明を示す目的は、人々の心の地平線が調和の光で照らされ、真の平和と平穏に到達できるよう、憎しみと敵意の炎を消すこと以外の何ものでもない。神の書簡の地平線より、次の発言の昼の星が輝き出た。皆、それに目を据える義務がある。おお、世の民等よ、我は、自身の地位を高めるものを遵守するよう汝等に切に勧める。神への畏敬にしっかりとすがり、正しいことを厳守せよ。我はまことに言う、舌は善を語るためのものであり、不相応な発言でそれを汚すな。神は過去のことを許し給うた。今後万人は、適切で、節度あることを語り、中傷、暴言など、人を悲しませるような発言を慎むべきである。人間の地位は高尚である!つい最近、次の高遠なる言葉がわが栄光のペンの宝庫より湧き出た。この日は偉大で祝福された日である。まさにこの日、人間に潜在するものすべてが発揮された、あるいは発揮されるであろう。人間の地位は高尚である、汝ら、もし道義と真実を固く守り、この大業に確固不抜であるならば。慈悲深き御方の目で見れば、真の人間はまさに大空のようである。その者の聴力と視力はその太陽と月であり、彼の神々しい輝く人格はその星々である。最も高い地位はその者自体の地位であり、実在の世界は彼の影響によって教育されるのである。

 今日、彼の衣の香りを吸い込み、純粋な心をもってこの最も輝かしい地平線に顔を向けた受容力ある者は誰であれ、紅の書でバハの人々の仲間に数えられん。わが御名において、わが慈愛の杯をつかみ、わが栄光に満ちた、驚くべき賛美の記憶のために、存分に飲むがよい。

 おお地上に住む汝等よ!神の宗教は愛と調和のためのものである、それを敵意や不和の種にするなかれ。見識ある者らやこの最も崇高なるビジョンを見る者らの目には、人の子らの幸福と福利を守り、促進するための効果的な手段はすべて、栄光のペンによってすでに明らかにされている。しかしながら邪悪な情欲や欲求で育てられた、地上の愚かな者らは誠に全知なる御方の完全な英知に気づかないままであり、彼等の言動はとりとめもない空想や妄想に促されている。

 おお汝ら、愛しき者、神の信託人たちよ!王等は神の威力の現れであり、神の権力と富の夜明けである。汝ら、彼等に代わって祈りを捧げよ。彼は地上の支配権を彼等に付与し、人々の心は彼ご自身の領土として特定し給うた。

 彼の書において不和と争いはきっぱりと禁止されている。これはこの最も偉大なる啓示における神の命令である。それは取り消されることなく神聖に保証され、彼より、彼の確証の光輝が授けられているのである。まことに、彼は全知者、全賢者である。

 公正と正義の装飾で飾られた、権威の夜明け、命令の源泉である者らを支援することは万人の義務である。バハの人々の中にある統治者と有識者は祝福されている。彼らはわが(しもべ)らの間のわが信託人であり、わが民の中にあるわが命令の現れである。彼らのうえに、実在の世に浸透したわが栄光、わが祝福、わが恩寵あれ。これに関して、アグダスの書に啓示された発言は、それらの言葉の地平線から天の恩寵の光が明るい輝きを発するほどである。

 おお、汝ら、わが枝等よ!実在の世に偉大な勢力、至上の力が隠されている。汝らの目をそれに、そしてその統合の力に向け、それから生じる相違に目を向けるな。

 聖なる遺言者の遺言はこれである。すなわち、アグサン、アフナン、およびわが親族は皆、例外なく、最も偉大なる枝にその面を向ける義務がある。我がわが最も聖なる書に顕したこと熟考せよ。「わが現存の海が引き、わが啓示の書が終わったとき、神の定め給うた者、この(いにしえ)の根より生えたに汝らの面を向けよ。」 この聖句の指しているものは最も偉大なる枝(アブドル・バハ)に他ならない。はこのように恩寵深くわが強力なる遺言を著した。我は誠に恩寵深くすべてに恵み深き者である。まことに、神は、大いなる枝(モハメッド・アリ)の地位を最も偉大なる枝(アブドル・バハ)の地位の下に定め給うたのである。彼こそは定め給う御方全賢者である。全知者すべてに見識ある御方なるが定められたように、は「大いなる」を「最も偉大なる」の後にしたのである。

 アグサンに愛を示すことは万人の義務であるが、神は彼等に他人の財産に対する権利はいささかも付与されていない。

 おお、汝ら、わがアグサン、わがアフナン、わが親族よ!神を恐れ、称賛に値する行いをし、自らの地位を高めるのにふさわしい、適切で節度あることをなすよう、我は汝らに勧告する。我は誠に言う。神への畏敬は神の大業に勝利をもたらす最高司令官であり、この司令官にもっとも相応しい軍勢は、古においても現在においても、立派な人格と純粋にして善き行いである。

 言挙げよ、おお僕等(しもべら)よ!秩序の手段を混乱の種にするな、また結合の道具を不和の根拠にするな。バハの人々が、「言挙げよ、森羅万象(しんらばんしょう)は神によるものである。」 という祝福された言葉に導かれるよう、は切に願う。この高尚な発言は人々の胸や心にくすぶる憎しみや敵意の火を消すための水のようである。対立する民や部族は、この一つの発言で真の調和の光に到達する。まことには真実を語り、道を案内する力に満ち給う御方高貴なる御方、恩寵深き御方なり。

 神の大業が称えられ、彼の御言葉が称揚されるように、アグサンに礼儀を示し、敬うことはすべての者の義務である。この命令については何度も聖典で述べられ、記録されていたのである。定め給う御方、日の老いたる者が彼のために定め給うたことを達成できるようになった者は幸いなり。さらに、汝らは、聖なる家族の一員とアフナンとその親戚を敬うよう指示されている。さらにまた我は、すべての民に仕え、世の改善に努めるよう汝等に勧告する。

 世の再生と、地上の人類、親族らの救済に資するものは、世界の希望におわす御方の発言の天上より下されたのである。汝ら、栄光のペンの忠告に耳を傾けよ。それは、地上のいかなるものよりも汝らのためになるのである。わが栄光と素晴らしき()はこれを証言する。



[1] コーラン104:1−2