ガユームル・アスマからの抜粋

 

 全人類への輝ける光とならんがためにと真理の力によりこの啓典を彼のしもべに遣わした神に全ての賛美あれ……。誠にこれは至上の真理にほかならず、天と地にあるすべての者らのために神が開き給うた道である。なれば望むものは己の主への正しき道を自ら歩むがよい。誠にこれは真の神の信教であり、経典の知識に恵まれた者らと神が十分な証人である。これは確かに日の老いたる者である神が彼の全能なる言葉燃える藪の真只中から立ち上げた者に対して啓示した久遠の真理である。これは天と地にいるすべてのものから隠されてきた神秘であり、誠にこの素晴らしき啓示の中では崇高なる御方である神の手により母なる書において明らかにされたものである……。

 おお、王と王の息子らの群勢よ!汝の支配下にある領土は神に属し、汝ら皆それ放棄せよ……。

 汝の主権に欺かれることなかれ、おおシャー[国王]よ。「全ての魂は死を味わうであろう1から。そしてこれは確実に神の定めとして書き記されたものである。(第一章)

 

 

 おおイスラムの王よ!啓典を援護した後、真実をもって「わが最も偉大なる記念」である御方を援護せよ。神は誠に、汝と汝を旋回する者らに対し審判の日に彼の道において責任ある地位を定め給うた。われは神に懸けて誓う、おおシャーよ!もし汝が「彼の記念」である御方に対して敵意を見せるようなことがあれば、神は復活の日に汝に対し、王らの前にて、業火が宣告され、そして誠に汝はその日において崇高なる御方である神以外に援助してくれるものはいないことを見出さないであろう。最高なる御方におわす神の許しにより、それも、恐ろしくも突然に、彼の強力な大業をもって「神の記念」が到来する前に、経典を否認する者らから聖なる地(テヘラン)を清めよ、おおシャーよ。神は誠に汝に「神の記念」である御方、そして彼の大業に服従するように命じ、真実および彼の許しの下で国々を征服するよう指示し給う。それというのも汝にはこの世において統治権が慈悲深くも与えられ、そして次の世において、彼の御心の楽園の住人らと共に神聖の座の傍に住まうことになるからである

神に誓う!汝らが善いことをすれば、それはみな汝らのためになり、汝らが神と神の御印を否定するならば、われには誠に神があり、いかなる創造物も地上のいかなる主権をも必要とするものではない。(第一章)

 

 

 汝、真実者である神の掟に満足せよ。何故ならば主権は、母なる書に神の手によって記録されているように、神の「記念」である御方に確実に託されているのであるから……。

 おお、シャーの大臣よ!汝、神を畏れよ。至上の真理であり、公明正大なる御方である彼以外に神はなし。そして汝の領土を放棄せよ。それは聡明なる御方である神の許しの下で、われが大地とその上にあるものをすべて相続し[1]、彼が汝とシャーの正当なる証人となるのは当然のことである。もし汝が完全なる誠意をもって神の「記念」に従うならば、復活の日にわれは神の許しの下で彼の永遠なる楽園の中の広大な領土が汝のものとならんことを保証する。

汝の領土は実に空虚なものである。それというのも神はこの俗界に属する所有物は彼を否定した者に充てがい、汝の主たる御方、事実、日の老いたる者である彼には最も上等な住居が充てがわれるのであるから・・・・・・。

おお王の群勢よ!われが啓示した語句を誠実をもって早急にトルコとインドの人々に、そしてそれらを超えて力と誠実をもって東西双方の地に届けよ……。そしてもし汝らが神を援助したならば彼は復活の日に、「橋」の上で、「彼の最も偉大なる記念」である御方を通じて恩寵深く汝らを援助することを知れ……。

 おお地球の人々よ!神の「記念」と彼の書に従うものは誠に神と彼に選ばれしものに従った者であり、来る世においては神の御前にて彼の御心の楽園の住人の内に数えられるのである。(第一章)

 

 誠にわれは語句の啓示を汝らへの我がメッセージの証しとした。汝らはこのような語句に匹敵する一文字でも産出できようか?ならば汝らは唯一真実なる神を見出すことができるものらのうちであれば、汝らの証明を見せよ。われは神の前にて誓って肯定する。全ての人と精霊が束になってこの経典の一章と似たものを作り出そうとかかったところで、彼らは確実に失敗するであろう、たとえ彼らはお互いに協力し合ったとしても。[2]

 おお神学者らの群勢よ!この日以降、汝らが見解を述べる際に神を畏れよ。それというのもわれが遣わした汝らのさなかにいる「わが記念」である御方は実際に審判であり証人であるからである。汝らがしがみつくもの、そして真実者である神の書が許容していないものから背け。それというのも復活の日に汝らは「橋」の上にて誠に自らが就いていた地位について責任が問われるからである……。そしてわれは、何者も誤解することのないこの啓典を汝らに送ったのである……。

おお啓典の民の群勢よ!神を畏れよ、そして自らの学識を誇りにするなかれ。真実者なる神への賛美として「彼の記念」が啓示した神の啓典に従え。久遠の真理である御方がわが証人である。誰であれこの啓典に従うものは実に過去に至上真理である神が天より授けたすべての聖典に従ったのである。誠に彼は汝らがしていることを熟知している……。イスラムの真の信者が言うなれば、「おお主なるわれらが神よ!私どもは「あなたの記念」の呼びかけに耳を傾け、彼に従いました。われらの罪を許し給え。あなたは誠に久遠の真理におわし、われらの絶対確実な退却先であるあなたの御もとに私どもは帰す。」[3](第二章)

 

 

そして崇高なる神の門である御方を否定する者らについては、彼らのためにわれは神が公正に定めた通りに辛い苦悩を準備しておいた。そして彼、神は偉大なる御方、聡明なる御方である。

われは実にこの神の霊感を受けた啓典をわが「しもべ」に授け給うた。汝、「わが記念」である御方にその解釈を求めよ。何故ならば、彼は神が定められた通りに、そして神の恩寵を通して、その語句についての知識が与えられているからである……。

 おお人の子よ!もし汝らが唯一真実なる神を信じるならば、彼が汝らの罪を恩寵深く許し給うように、汝の主により送られたこの「最も偉大なる神の記念」である我に従え。誠に彼は信者の群衆に対しては寛大で哀れみ深い。われは誠にわが言葉の威力により使者を選び、われは彼らの子孫を「神の偉大なる記念」が啓典の中にて定め、そのうちに秘められたとおりにまちまちに高揚する……。

 この市の住民の幾らかは「わたしどもは神に仕えるものなり」と訴えるものの、この「記念」が突然として彼らの所に来るなり彼らはわれを援助することに背を向けた。誠に神はわが主におわし、汝の真の主である。よって、彼を崇めよ。このアリ(バブ)からの道は汝の主からしてみれば真っすぐな道[4]以外の何ものでもないのであるから。(第三章)

 

 

われはすべての民に各自の言語で啓典を授けた。[5]この経典こそは「わが記念」の言語にて啓示したものであり、これは実に素晴らしき言語である。彼は誠に神より来たる久遠の真理であり、母なる書において下された神の審判の通り、彼はアラビア語で執筆する者らの中で最も優れた御方であり、発言においてはもっとも流暢である。母なる書に明示されたように、彼こそは誠に「最高の護符」であり、超自然的な力が授けられているのである……。

おお市の人々よ!汝らは汝らの主を信じなかった。もし汝らが本当に神の使徒であり預言者の封印であるムハンマドに忠誠であり、もし汝らが彼の啓典である誤りのないコーランに従っているならば、見よ、それに匹敵するもがここにある。この啓典は、われが誠に、そして神の許しの下でわが「しもべ」に授けたものなり。もし彼を信じることを怠るならば、神により汝のムハンマドと過去に啓示された彼の啓典への信仰は実は偽りのものであるとみなされる。もし彼を否定するならば、汝がムハンマドと彼の啓典を否定した事実が、誠に、そして全く疑いもなく汝ら自身に明らかとなるであろう。(第四章)

 

 

神を畏れよ。そして「彼の最も偉大なる記念」については神により定められたこと以外は口にするなかれ。それというのもわれは彼については各預言者とその信者らと個別の聖約を結んでいるからである。実際、われはこの拘束力のある聖約なしにして預言者を遣わしたこともなければ、われは誠に最上の門である御方との聖約が確立するまでは何に対しても審判を下すことなどはしない。間もなく指定された時に汝らの眼を覆うベールは取り払われるであろう。汝らはその時、雲陰りもなく鮮明に崇高なる「神の記念」を目の当たりにするであろう。(第五章)

 

 

人々はわれが世の人々から遠く離れているとでも思っているのか。否、われが彼らを死の苦悶をもって襲った時に[6]彼らは復活の平野において慈悲の主と「彼の記念」がどれほど近かったかを目にするであろう。その時彼らはこう叫ぶことであろう。「バブの道に従ってさえいれば!彼にのみ避難所を求め、邪悪で誤った者らに求めなかったさえいれば!誠に「神の記念」は私どもの前[7]、背後、そして四方八方に現れたにもかかわらず、私どもは誠にその御方から暗幕があるが如くさえぎられていた」と。(第七章)

 

 

「実に彼は25歳を超えないのに神のことなど何故に語れるのか」と言うなかれ。汝らわれに耳傾けよ。われは天と地の主にかけて誓う。われは誠に神のしもべなり。われは長く待たれてきた神の面影である御方の御前より反駁できない証明の使者となるよう仰せ付けられた。実に神の御前にて母なる書に記されている通り、わが経典はここ汝らの目の前にあり。われがどこにいようとも、誠に神は誠にわれを祝福し給うた。そして、汝らとともにわれが地上で生き続ける限り、祈りと不屈の精神を守り続けるよう命じられたのである。(第九章)

 

 

彼以外に神は在さぬ御方は賛美され給う。彼は手中に権力の源を握った御方であり、そして神は誠にすべてのものに優る力を持ち給う。われは長寿を与えられたものは皆すべて衰える1ことを、そしてすべての苦難の後には楽が来ることを定めた。2それは、神の門が久遠の真理なる御方であることを人々が認めることができるためであり、誠に神は信じた者らの証人として立つのである。(第十三章)

 

 

おお汝ら、神の僕らよ!誠に、もし汝らが「彼」に尋ねたことに回答がなかったとしても悲しむなかれ。それは「彼」が神により沈黙を守るよう命じられたからである。誠に、その沈黙は称賛に値する。我は「汝」の夢の中で我の大業の程度を正確に見えるようにした。しかし、もし、「汝」が隠された「神秘」を彼らに知らせたなら、彼らはその真理について互いに言い争うであろう。誠に真実の神、「汝」の主は心の重大な秘密を知り給う。[8]

おお世界の人々よ!汝らが唯一真実なる神の道に捧げるものが何であれ、それらはすべて保存者におわす神に確実に護られ、神の「聖なる門」においてまったく損なわれることなく保存されているのを見るであろう。おお地球の人々よ!ご恩寵深くも神が誤りのない真理の力により「我」に託し給うたこの輝ける光に忠誠を誓え。また「邪悪なるもの」の足跡を辿るなかれ[9] それは汝の主である神を信じないよう促すからである。そして、誠に神は「彼ご自身」への不信仰をお許しにならないからである。ただし、その他の罪に関しては神は気の向くままに許し給う[10] 実に、神の知識は万物を包み込む。(第十七章)

 

 

おお東西の人々よ!真のヨセフの大業について神を畏れよ。そして、汝らが誠にこの「門」の傍にて立つ敬虔な者らのうちに数えられる者として「彼」に讃えられるように、自ら決めたわずかな額[11]や俗界のつまらない財産と「彼」を交換するなかれ。誠に神はホセインを殉死させた者からは恩寵を控え給うた。わが祖先であった彼はタッフ[カルバラー]において一人孤独に見捨てられた状態にあった。ムアーウィエの息子ヤジードは腐敗した欲望から真のヨセフの首を僅かな額と、そして彼の財産を些細な金額と交換に残酷な人々に売り渡した。誠に彼らは重大な過ちを犯すことにより神を否定したのである。そのうち、わが再来の時に神は彼らに報復を課し、彼は誠に来たる世において過酷な苦悩を準備し給うた。(第二十一章)

 

 

おおコルラトル・エインよ![12]われは誠にすべての創造物のなかでも際立ってこの独特な啓示において「汝」の心を開き、バブの顕現により汝の名を高めた。それは、人々がわが超越した威力を知り、神がすべての人々の称賛からは計り知れないほどに聖別され給うことを認知させるためである。彼は誠にすべての創造から独立し給う。(第二十三章)

 

 

諸天使と聖霊は隊伍をととのえ神の許可の下でこの「門」[13]に降臨しこの「焦点」の周りを大きな弧を描きながら旋回している。それらを挨拶して迎えよ、おおコルラトル・エインよ。なんとなれば夜明けがまことに到来したのだから。ならば信義に厚い者らの群衆にこう告げよ。「母なる書に予示されていた『朝』がもうじき明けるのではなかったか?」と。[14]

 おおコルラトル・エイン!「あなたの大業」をもって切に神に向かえ。なぜなら、世界の人々は不義に走ったため、神の恩寵と「あなた」の慈悲が彼らに注がれなければ、何人(なんびと)たりとも今後永遠に、ただの一つの魂さえも清めることはできないであろうから。おおコルラトル・エイン!「あなた」や「あなたの大業」に従う者らにとって来世は、実に、この俗界と俗界の喜びに比べはるかに有益である。これは「摂理」の執行により運命つけられていたことである…。

 おおコルラトル・エインよ! 言挙げよ。誠にわれは『神の門』であり、われは至上の真理である神の許しの下で、汝に「聖なる山」に位置する決して汚れることのない「泉」より勢い良く湧き出ずる純粋で澄みきった「彼の啓示」の水を飲めるよう差し出している。そして唯一真実なる神を追い求めて真剣に努力する者らはこの「門」に辿りつけるよう努力するがよい。[15]誠に神はすべてのものを勝る力を持ち給う……。

 おお地球の人々よ!全能者が恩寵深くも御自身のためにと選んだこのアラビアの青年が宣言する神の聖なる御声に耳を傾けよ。誠に彼こそは神により燃える藪の中からこの使命を託された真実なる者に他ならない。おおコルラトル・エインよ!栄光に満ち給う御方の秘密の中から好きなものを解明せよ。何故ならば比類のない主の命令により海が湧き立っている[16]からである。(第二十四章)

 

 

汝らは「神の最も偉大なる記念」である御方に対して利己的な空想をもとに邪悪な企てをしているのか?神の正義にかけて誓う。天と地とその間にある全てのものはわれの目には蜘蛛の巣のように映っており、[17] 誠に神はすべてのことの証人であり給う。実に、彼らの企ては全て自分らに対する企て以外の何ものにもならない。誠に神はこの「記念」を天と地にいるすべての住民らから独立させ給うた。(第二十五章)

 

 

おお汝ら地球の人々よ!われがいない間に「門」をいくつも汝らに遣わした。しかし、信者らは、一握りの信者を除いて彼らに従わなかった。以前にわれはアーマドを、そして最近になってはカゼムを汝らに遣わした。しかし汝らの内、心が純粋であった者ら以外は誰もが彼らに従わなかった。いったい汝らに何があったのか、おお啓典の民よ。汝らは汝の主であり日の老いたる者である唯一真実なる神を畏れぬのか?…… おお汝ら神を信仰していると公言する者らよ!久遠の真理におわす御方にかけて汝らに厳命する。これらの「門」の訓示のうちに、神がこの啓典にて打ち出している戒律と矛盾しているものを見出しているとでもいうのか?汝らの不信の故に汝らの学識は汝らを欺いているのであろうか?ならば用心せよ。何故ならば誠に久遠の真理の主である汝の神は、誠に汝らと共にいるのであり、実際汝らをしっかりと見ているのであるから.…。(第二十七章)

 

 

 おお汝ら「最も偉大なる記念」の血族よ!隷属の油で紅色に染まっているこの神聖なる木は誠に燃える藪の真只中から汝ら自らの土壌より生え出でたにもかかわらず、そのことについて汝らは全く理解していない。それがたとえ彼の真なる天来の特質に関わることであれ、この俗界における彼の生涯の実際の状況であれ、また、彼の力強く穢れのない行為に関してであれ同様である。汝ら自身の空想により動機付けられ、汝らは彼が至上真理とは無縁だと考えている反面、神の思うところによれば彼は至上真理の力が託された「約束された者」そのもの以外の何者でもなく、そして彼は誠に「母なる書」に定められたように、燃える藪の内にあって責任を問われるものである……。

おおコルラトル・エインよ!最も崇高なる「御言葉」の召喚状を汝の血族内の侍女たちに届けよ。そして「最大の炎火」について彼女らを警告し、この強力な聖約に続いて神聖の座の傍において彼の御心の楽園の内に神との永遠の再会がくるという吉報を彼女らに伝えよ。誠に創造主である神はすべてのものに勝る力を持ち給う。

おお汝、「記念の母」よ!神の平安と祝福が汝の上に留まらんことを。汝は誠に崇高なる神御自身なる御方について辛抱強く耐えてきた。ならば偉大なる「神の御言葉」以外に他ならない汝の息子の地位を認めよ。彼は誠に汝に関して汝の墓と審判の日において責任を担うことを約束した。同時に汝は「彼の記念」の「筆」により保管された神の書簡の中において「忠実なる者の母」として不滅のものとなった。(第二十八章)

 

 

おおコルラトル・エインよ!この大業において両手を広く伸ばすなかれ。それは人々が「神秘」により茫然自失してしまうからである。また、全能者なる神に懸けて誓う。汝にはこの宗教制の後にもう一度登場する機会があるからである。

そして約束された時刻が到来したとき、あなたは、聡明なる御方である神の許しの下で「最も高く神秘的な山」の頂から、あなたの不可思議な「神秘」のほんの微かな、無限小のきらめきを開示せよ。それは、シナイの光輝を認知した者らは「あなたの啓示」を包む凄まじい、深紅の「光明」の閃光を見て、気絶し、息絶えるように。そして、神は誠に「あなた」の確実な擁護者である。(第二十八章)

 

 

おおペルシアの人々よ!最上の「神の記念」が汝らに授与したこの栄光ある名誉に満足しておらぬのか。誠に汝らはこの偉大なる御言葉を通して神により特別の好意を受けている。なれば聖域である彼の御前を退くなかれ。なぜなら、唯一真実なる神の正義にかけて誓う、彼こそは神からの至上の真理以外に他ならず、母なる書に定められているように、彼は最も崇高なる者であり、すべての英知の源であるからである……。

おお地球の人々よ!至高なる神の綱にしっかりと縋れ。それは「わが記念」であるこのアラビアの青年に他ならない。彼は火の海の中に氷点にて隠されて立つ御方である。(第二十九章)

 

 おお地球の人々よ!唯一真実なる神の正義にかけて。われは「バハの精神」より生まれ出た優しく活気に満ちた「天国の侍女」であり、ルビーの塊から削り出された「館」のうちに住まう。そしてわれはこのアラビアの青年の美徳を讃えることで「神の記念」を宣言すること以外のことをこの偉大なる楽園において決してみたことがない。誠に慈悲深き御方である汝の主以外に神はなし。なれば彼の地位を讃えよ。何故ならば、見よ、彼は最高の楽園の真只中において彼への称賛が謳われる幕屋での神の賛美の化身として立っているのである。

ある時は「彼」が常在不滅なる御方であり日の老いたる者である御方を称賛している際に彼の御声をわれは聴き、またある時は「彼」が彼のもっとも尊い御名の神秘について語っている際にその御声を聴く。そして彼が神の偉大さについての聖歌を詠唱する時、全楽園は「彼の美」を見つめたいという切望で嘆き、彼が神の栄光を讃える言葉を吟唱する時、全楽園は凍結した山の奥深く封じられた氷の如く不動となる。われは、全地球とその中にあるすべてのものが彼のしもべらの指にはまる指輪であり、どの楽園もみな彼自身の楽園であり、どの天国も彼自身の天国である真っすぐな中道を彼がたどっている光景を見たようには思われる。彼の創造主であり永遠不滅の主権の主である神に栄光あれ。誠に「彼」は神のしもべに他ならず、汝の主である神の面影の門であり、至上の真理である。(第二十九章)

 

 

 

 おお神の最上の御言葉である御方よ!恐れるな。また、あなた、悲しむなかれ。なぜなら、誠に「あなたの呼びかけ」に応えた者らについては、男女問わず、われは「最愛なる御方」の御前にて知らされているように、またあなたの望みに従い罪を許すことを保障したからである。誠に「彼」の知識はすべてのものを包含する。わが命にかけてあなたに厳命する。あなたの面をわれに向け、不安を拭い去れ。誠にあなたは天上の集いの内において崇高なる者であり、あなたの隠されたる「神秘」は誠にに燃える藪の中において創造の書簡の内に記録されている。間もなく神はあなたにすべての人々を統治する主権をあたえるであろう。何故ならば彼の支配はすべての創造物を超越するものであるからである。(第三十一章)

 

 

おおシーア派の群衆よ!汝ら神、そして「神の最も偉大なる記念」である御方に関するわが大業を畏れよ。なぜならば、「母なる書」にて定められているようにその火はすさまじいものであるのだから。(第四十章)

 

 

汝ら朝夕にこのコーランを都合の許す限り読み唱えよ、そして永遠の神が許可し給うままに、天空にて謳うこの「鳥」の麗しい調べの如くこの啓典の節を吟唱せよ。(第四十一章)

 

 

汝らの街から出でよ、おお西洋の人々よ。そして雲の影の中で慈悲の主が、彼を廻り、彼を賛美し、わがしるしを信じた者らのために許しを請う天使に囲まれながら汝らのもとへと降臨する日が来たる前に、神を援助せよ。1誠に彼の指令は発布され、「母なる書」にある通り神の命令は確かに啓示されたのである……。

 単一で不可分な神の宗教において、互いに差異をつけない真の兄弟であれ。それは誠に神は汝らの心がこの信教における兄弟らにとって鏡のようになり、それにより汝らがその者らの中に反映しているのを見、その者らが汝らの内に反映されていることを見出すようになることを望んでいるからである。これこそが全能者である神の真の道であり、彼こそは誠に汝らの行動を注意深く見ているのである。(第四十六章)

 

 

おお汝ら地球の人々よ!先在する「火」により燃え立つこの聖木の領域から響き渡るこのわれの呼びかけに耳を傾けよ。彼の他に神はいまさず、彼こそは崇高なる御方、聡明なる御方である。おお汝ら慈悲深き御方のしもべらよ!皆一人残らずこの「門」を潜れ。そして悪魔の歩みに従うな。何故なら、悪魔が汝らを不敬虔と邪悪の道を歩むよう促すからである。彼は誠に汝らの公然たる敵である。[18](第五十一章)

 

 

忍耐せよ、おおコルラトル・エインよ。なんとなれば、神はすべての国々とその人民の上にあなたの主権を確立することを誠に約束された。彼は神であり、誠に彼はすべてのものに優る力を持ち給う。(第五十三章

 

わが栄光にかけて!われは、われの力の手にてわれ以外には知られざる報復を不信心者に味わわせ、信義に厚い者らにはわが玉座の深奥にてわれが育てた麝香の香りがする息吹きを漂わせる。そして誠に神の知識は全てを包含し給う。

おお光の群勢よ!神の正義にかけて、われは私欲に従って語ることもなければ、この啓典の内の一文字たりとも至上の真理なる神の許可なしには啓示されてもいない。汝ら神を畏れよ、そして彼の大業について何ら疑いももつな。誠にこの「門の神秘」は彼の聖句の神秘的な言葉に包まれており、見えるものと見えざるものの主である神の手により見通すことができない隠匿のベールの向こう側にて書かれている。

まことに神はこの「門」の周りのいたるところに神の仙薬の海を創造し給うた。それは存在の本質により紅色に染められ、生命力を与える力を持つ待望の果実により活気付けられている。そして神は、その海のために、最も崇高なる御方である神の許しにより、バハの人々以外は誰も乗ることができない、ほのかな紅色に染められたルビーの箱舟を幾隻も準備し給うた。誠に彼は栄光に満ち給う御方、聡明なる御方である。(第五十七章)

 

 

主は誠にわれに霊感を与えた。誠に、誠に、われは神であり、彼以外に神は存在せず、われは実に日の老いたる者なり。

おお王国の人々よ!真実なる神の正義にかけて、もし汝らが二つの線の間において垂直に立つこの線の上にて確固不動の状態を保てれば、汝らは誠に「彼の記念」の手により差し出されたこの啓示の素晴らしき「源」から生ける水を飲むこととなるであろう……。

われは汝の真の主、天と地の主なる御方にかけて誓う。「彼の記念」についての神の「約束」については至上真理以外の何物でもなく、「母なる書」にて定められているように、必ずや実現するであろう・・・・・・。

 

 



[1] コーラン19:41

[2] コーラン17:90

[3] コーラン2:285

[4] コーラン3:50

[5] コーラン14:4

[6] コーラン68:42

[7] コーラン7:63, 69

[8] コーラン8:45

[9] コーラン2:204

[10] コーラン4:51

[11] コーラン12:20

[12] ここでカユーモル・アスマより引用されている文には、「コルラトル・エイン」(目を慰めるもの)という名はバブご自身を指す。

[13] コーラン78:38

[14] コーラン11:83

[15] コーラン83:25–26

[16] コーラン52:6

[17] コーラン29:40

[18] コーラン2:163–164