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バハオラとは、アラビア語で「神の栄光」を意味しますが、これが、バハイの創始者、ミルザ・ホセイン・アリ(1817-1892)の称号です。19世紀イランの貴族の家庭に生まれたバハオラは、若くして約束された政治的地位を受け入れず、貧困と疾病に苦しむ民に自分の富を使うことを選びました。また、ペルシャ社会を再生すべき新しい宗教をもたらすというシーラーズ出身の若き商人、バブ(「門」の意)の初期からの信者でした。バブが1850年に政府により処刑された時、残されたバビ教徒たちはバハオラに指導を求めました。 1852年、バビ教徒としての活動のためテヘランで投獄されている時、バブが説いていた次なる神の使者としての使命を知る最初の経験をしました。牢獄から解かれ、続いてバグダッドへ流刑された1863年、バハオラは自らが長年待たれていた神の使者であると宣言しました。バビ教徒たちの大部分がこの宣言を受け入れ、バハイ共同体が生まれました。

40年間の流刑

ペルシャとトルコ政府の手による40年間の流刑は、バグダッドからコンスタンチノープル、アドリアノープル、そして最後には1868年にトルコ帝国の流刑地であるパレスチナ(現イスラエル)のアッカにまでおよびました。この間、バハオラは、100冊を上回る精神面の教え、倫理面や社会面の教え、そして法と条例を表すカみ出しました。また、自らが受けた啓示についての書簡を、ペルシャ国王、トルコ皇帝、ローマ法皇ピウス九世ドイツ皇帝ウィルヘルム一世英国ヴィクトリア女王オーストリア皇帝フランツ・ヨゼフナポレオン三世、そしてその他の当時の王・為政者、また西洋の政府主席に送りました。バハオラはそれらの書簡でその指導者たちに、国民を正義と慈悲をもって統治するよう勧告し、さもなくば権力は彼らの手を離れるであろうと警告しました。

バハオラのメッセージ

バハオラのメッセージの要点は、世界の和合と正義に集約されます。神はひとつであり、その御心は、アブラハム・モーゼ・キリスト・モハメッド・クリシュナ・仏陀・ゾロアスターといった、段階的に天から送られる教育者によって表されてきたとしています。彼らによって確立された偉大な諸宗教の社会面での教えはそれが与えられた時代と場所により異なりますが、宗教の精神的本質は同じであり、すべての人間の目的はその創り主を知り、崇拝することであるとしています。バハオラはまた、男女が平等であること、科学と宗教の調和、極端な貧富の差は排除すべきこと、義務教育は全ての人に 平等に与えるべきこと、そして国際的意志疎通と理解のために世界的補助語を選ぶべきであることなども教えています。 1892年にこの世を去る前に、バハオラはバハイ共同体の指導体制を継続させ、和合を確保し、それを分裂から守る手はずを整えました。バハオラの長子、 アッバス・エフェンディ(「栄光のしもべ」を意味する「アブドル・バハ」と呼ばれる)がバハイの指導者として任命され、バハオラの教えの唯一の権威ある解釈者とされました。これにより、バハイ共同体は、その創立後の1世紀を、確かな和合を持って過ごすことができ、外部・内部からの課題に対処することができました。 サブページ一覧↓ [child-pages]

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