聖約

聖約

バハイ文書からの抜粋・編集

(万国正義院研究課編集)

聖約の性質

1.「・・・神がそのしもべたちにお定めになった第一の義務は、神の啓示の『夜明け』であり神の法令の『源』である『人物』を認めることであり、この『人物』とは、神の大業の王国と創造の世界の両方にて神を象徴する存在なのである。この義務を果たす者はみな、全ての善を得たことになる・・・この荘厳なる地位、この超越した栄光の頂点に達する者は全て、世界の『望み』なる『人物』のあらゆる法令に従うことがふさわしい。この双子というべき二つの義務は切り離すことができない。一方は他方なしで受け入れることのできないものである・・・

「神によって洞察力を授けられている者らは、神がお定めになった教えが、世界の秩序の維持と世界の人々の安全を促進するための最高の手段であることを進んで認めるであろう・・・おお、理解力ある人々よ、汝らの分け前を飲むために急げ!神の命令にそむくことによって神の聖約を破り、背を向けてしまった者らは、全てを所有なさりもっとも高遠な御方なる神の目において、はなはだしい過ちを犯したことになるのである。

(バハオラ:GL,CLV,pp.329-30,330-331)

2.「・・・ゆえに、汝らの世俗的な欲望に従ったり、神の聖約を破ったり、神への忠誠を裏切ったりするなかれ。堅い決意と全愛情を自らの言葉の全力にて神の方へ向かえ。そして、愚かなる者らのようにはなるな・・・汝を汝の創造主と結びつけるきずなで断つなかれ。また、過ちを犯し、神のやり方からそれて道に迷うような者ではあるなかれ。」

(バハオラ:GL, CLIII, pp.327-328)

3. 「汝の祝福は大いなるものなり。なぜなら汝は、神の聖約と遺訓に忠実であったのだから・・・あらゆる片いじで、無頓着な者が眠りから目を覚ますように。汝の主の大業への奉仕のために身を捧げ、自らの心に神を思い起こし、神の記憶を抱き、神を賛美せよ。」

(バハオラ:TB, p.262)

4.「・・・あなた方は、他の者らの間で太陽のごとく輝かしく優れた存在としてきわだつように振うまうべきである。あなた方のうち誰かがある町を訪れたなら、その人は世界中のあらゆる人々に対するその誠実さと忠実と愛、正直と忠誠と真心と慈愛によって人々を引きつける中心とならねばならない。そうしてその町の人々が叫び、次のように言うほどにならねばならない。『この人はまちがいなくバハイである。なぜなら、その態度や振るまいや行動、道徳や性質や性格はバハイの属性を反映しているのだから。このような地位に達するまでは、あなた方が神の聖約と遺訓に忠実であったとは言えないのである。神は反ばくできない原典によってわれわれの義務的な聖約をお結びになり、われわれが神の聖なる導きと勧告に従って行動することを、要求なさっているのだから。』

(アブドルバハ:SWAB, #35, p.71)

II. 偉大なる聖約(古えの聖約)

1)そのパターン

5.「宇宙の主なる御方は、あらゆる人々と聖約を結び、次に来る啓示とその聖典を受け入れることを要求しないかぎり、預言者をつかわし聖典を下されることは決してなかった。主の恩恵のほとばしりは絶えることなく、また限りもないのだから。」

(バブ:「ペルシャ語のバヤン」より SWB, p.87)

6.「アブラハム一彼に平安あれ一はモーゼにかんする聖約を結び、モーゼが到来するという歓喜の知らせを告げた。モーゼは、約束されたキリストにかんする聖約を結び、キリストがこの世にやってくるという吉報を結んだ。バブは、ムハンマドによって約束された人物である、ムハンドは、その到来の知らせを告げていたのである。そしてバブは、『祝福された美』なるバハオラかんする聖約を結び、バハオラが到来するという歓喜の知らせを告げた。『祝福された美』はバブによって約束された人物なのである。バハオラは、一千年後、あるいは何千年かして顕現される約束された人物にかんして聖約を結んだ。その顕示者はバハオラによって約束された人物であり、一千年後あるいは数千年後に現れるのである。さらにバハオラは、その『最高のペン』により、あらゆるバハイに対して、偉大なる聖約を結び、遺訓を残された。それによってバハイはみな、バハオラの死後には『聖約の中心』に従い、ほんの少しでも『聖約の中心』からそむいてはならないと命令されたのである。」

(アブドル・バハ:BWF, p 358)

2)バハオラの到来

7.「おお、わが主よ。この日こそは、あなたがご自身を顕示なさり、その輝きを放ち、全創造物の上にまばゆく輝くと全人類に告げておられた日でもあります。さらにあなたは、諸々の書や聖典や巻き物や書簡において、あなたの啓示の『夜明け』なる人物にかんして、全人類を聖約をお結びになりました。そして、バヤンをこの最も偉大にして最高の栄光に満ちた『顕顕』の『先駆者』また、この最も輝かしく最も壮厳なる『出現』の『先駆者』としてお定めになりました。」

(バハオラ:PM, #176, p.210,275)

3) 次の顕示者にかんするバハオラの聖約

8.「まことに神は、『神が顕現なし給う御方』を現し、その後にはお望み通りの『人物』を現しになるであろう。ちょうど『バヤンの点』以前にも予言者たちをつかわされたように。まことに神は全てを支配なさる。」

(バブ:「名前の書」より SWB, p.144)

9.「一千年が完全に経過する前に自らを神より直接下された啓示の顕示者と称するも

者はまさしく虚偽を語る偽り者である・・・一千年が経過する前に一その一年はコーランによると十二ヶ月からなり、バヤンによるとひと月十九日の十九ヶ月からなっているのだが一ある者が現れ、神のあらゆるしるしを汝の眼前に現したとしても、ためらうことなくその者を拒否せよ!」

(バハオラ:DOB, pp. 42-43)

10.「・・・『真理の太陽が』再び、その真夏の光輝にて輝き、春の栄光の輝きにてもう一度現れるまでは何世紀も、いやいくつもの時代が経過せねばならない・・・将来『雲の影において』やってくる顕示者たちは、その霊感の『源』にかんしては『古来の美』の加護の下にあることを知れ。しかし、彼らが各々現れる時代にかんしてはそれぞれ『思うがままになさる』のである。」

(アブドル・バハ:「世界文明の展開」より WOB, p.167)

III. バハオラの副次的な聖約

1) 後継者の指名

11.「アグサンやアフナンやわが親族はみな、『最大の枝』の方へ顔を向けねばならない。『最も神聖なる書』の中でわれが啓示したことのついて考えてみよ。一『わが存在の海の潮』が引き、わが啓示の書が終わりを告げたときには、神が意図なさった『人物』の方へ汝らの顔を向けよ。その『人物』とは、この『古来の根』から分岐した者のことである。この聖なる節の対象は『最大の枝』(アブドル・バハ)に他ならない。かくのごとくわれは、わが強大なる『遺訓』お恵み深く、汝らに啓示した。まことにわれは、恵み深く、力に満ちている。」

(バハオラ:DOB, p.45)

12.「『ケタベ・アグダス』の明白な原文に応じて、バハオラは、『聖約の中心』をご自身の言葉の『解釈者』となさった。それは、時の初めから現在に至るまでの宗教制によって生み出されたことのないほど賢固かつ強大なる聖約である。」

(アブドル・バハ:DOB, p.47)

13.「今日、もっとも重要な事柄は、聖約に確固としていることである。聖約に確固たることは、意見の相違を防ぐのだから。

「バハオラは、われが『約束された人物』であるという聖約を結ばれたのではなく、アブドル・バハが『書』の『解説者』そして『聖約の中心』であり、バハオラが約束なさった『人物』は一千年後または数千年後に現れるという聖約を結ばれたのである。これが、バハオラによって結ばれた聖約である。もしそれにそむくなら、その人はバハオラの敷居にて受け入れられない。もし意見の相違が生じたなら、アブドル・バハに尋ねなければならない。あらゆる者は、彼の望みに従わなければならない。アブドル・バハの死後には、万国正義院が設立されたときに、それによって意見の相違が取り除かれるであろう。

(アブドル・バハ:SW, vol.4, no.14, Nov.1913, p.237)

14.「これまで常に、まことに様々な宗派の信条が生じ、新しい考えを持った者はみな、それを神から、下されたものと考えていたので、バハオラは、バハイの信者らの間には、意見の相違の根拠や理由はあるべきでないと思われた。それゆえにバハオラは、自らのベンによって『聖約の書』を記され、自らの親族や世界中のあらゆる人々に向かって、次のように語られたのである。一『まことにわれは、わが『聖約』の『中心』なる人物を定めた。あらゆる者は彼に従い、彼の方へ向かわねばならない。彼は、わが書の『解説者』であり、わが目的について知らされている。あらゆる者は彼の方へ向かわねばならない。彼の語ることは全て正しい。彼はわが書の原文について知っているのだから。彼以外は誰も、わが書について知ってはいないのである。』この言明の意図は、バハイの信者らの間には決して不知や意見の相違があるべきではなく、むしろ彼らは常に和合し、意見を一致させておかねばならない。ということである・・・したがって、バハオラによって定められた『聖約の中心』に従う者は全てバハオラに従ったことになり、『誓約の中心』にそむく者は全て、バハオラにそむいたことになるのである・・・

「誰も、自分の考えを権威として語ったり、自分が新しいものを創り出したりせぬよう警戒せよ。十分に警戒せよ!バハオラの明白なる誓約によれば、あなた方は、そのような者のことは全く気にかけてはならないのである。バハオラはそのような者らを避けられるのである。」

(アブドル・バハ:PUP, pp.322-323)

15.「アブドル・バハは常に、そしてまず最初に、次のような存在として見なされるのであり、そう見なされるのべきなのです。つまり彼は、バハオラの比類なき、全てを包みこむ『誓約』の『中心』かつ『突軸』であり、バハオラが生み出された最も崇高なもの、バハオラの光の汚れなき『鏡』、バハオラの教えの完璧な『模範者』、バハオラの言葉の、過ちを犯さぬ『解釈者』、バハイのあらゆる理想の具現者そしてバハイのあらゆる美徳の権化『古来の根』から生じた『最大の枝』、神の法令の『枝』、『全ての名称』がその周りを回る『存在』、『人類の一体性の主動力』、『最大平和の旗』、そして、この最も聖なる法律時代の『中心天体』の『月』ということです。これらの称号は、『アブドル・バハ』という不思議な名前に暗示されており、また、その最も高遠で明白な真の表現は、この『アブドル・バハ』という名前の中に見出されるのであります。アブドル・バハは、これらの称号を超越しておられ、また、『神の神秘』なのであります。そして、この『神の神秘』という称号は、バハオラご自身が、アブドル・バハを指すために定められたものです。さらにこの称号は、アブドル・バハ預言者の地位に定めることを正当化させはしませんが、超人的な知識や完全人間性とが、いかに、アブドル・バハという人物において混合され、完全に調和されているかを示しているのです。」

(ショーギ・エフェンディ:DOB, p.44)

16.「バハオラは、この日における神の言葉の啓示者であり、権威の涙、正義の源泉、新しい世界秩序の創造者、『最大平和』の確立者であり、世界文明を刺激し設立なさる御方であり、審判者であり、法令を授け、全人類を統合させ救う御方であられるが、彼は地上における神の御国の到来を宣言し、その法律や法令を規定し、その原則を発され、その機構をお定めになった。彼の啓示によって放たれた力を方向づけるため、彼は『聖約』をお定めになったが、その『聖約』の力は、万国正義院を通して、その生命を授けるという目的を果たし続けるのであり、万国正義院の根本的目的は、バハオラとアブドル・バハの双子ともいうべき後継者のひとつとして、信教の『源』から発される、神によって定めれた権威の権威の継続を確実なものとなし、その信奉者らの和合を守り、その教えのむ無欠性と柔軟性を維持することである。」

(万国正義院:COUHJ, pp.3-4)

2)バハオラの聖約の特異性

17.「バハオラの啓示の最も偉大な特徴であり、過去の預言者たちによって授けられていない特別な教えは、『聖約の中心』が定められていることである。これを定め、規定することにより、バハオラは神の宗教を意見の相違や分裂から保護し、守られたのであり、誰も新しい宗派や派閥を創り出せないようになったのである。」

(アブドル・バハ:PUP, pp.455-456)

18.「天から下されたこの過程により放たれたこれらの力を方向づけ導くため、また、彼(バハオラ)の昇天後にそれらの力が調和よくまた継続的に作用するのを確実にするためには、反ばくできない権威を付与され、この啓示の『創始者』ご自身を有機的にむすびついた、神により定められた手段が明らかに不可欠であった。バハオラは、その手段を聖約という機構を通してはっきりとお与えになったが、その機構は、バハオラは、『ケタベ・アグダス』の中でこの聖約を予期なさっておられ、昇天なさる直前の日々に彼のベットの側に集まった家族に別れを告げられるときにそれに言及なさり、『わが聖約の書』をお呼びになった特別な文書の中にそれを取り入れておられた一そしてバハオラはその文書を最後の病の間に、長男であるアブドル・バハに託しておられたのである。

「バハオラご自身の手によって全て記された.・・・この独特で画期的な『文書』は、彼によって『最も偉大なる書簡』と呼ばれ、『狼の息子への書簡』の中で『深紅の書』として言及されているが、それは、バブご自身の聖典も含めて過去のいかなる法律時代の聖典にも類が見られないものである。バハオラご自身がお定めになった聖約に比較するような権威的聖約を確立した文書は、世界中のいかなる宗教組織にかんする書の中にひとつも見出せないのであり、それは、バビ啓示の『創始者』の文書にさえも見出せないのである。」

(ショーギ・エフェンディ:GPB, pp.237-238)

19.「・・・しかし、この宗教制と以前の宗教制には大きな違いがあります。バハオラは、この日は、『夜がおとずれることのない日』であると書いておられるからです。(『神よぎり給う』[英語版] p.245)。バハオラは、この世における神の導きを継続させる中心を与える聖約を、私たちに授けてくださいました。ハバイ信教には権威を奪い取って自らの目的のために信教をゆがめようとする野心がある人々がいなかったわけではありません。しかし、そのような人々がいずれにせよ、聖約の岩の上において自分たちの目的をくじかられ、望みをくだかれてしまったのです。」

(万国正義院の代理からある信者への手紙より、1/14/79)

IV.アブドル・バハにより永久的にされた副次的な聖約

1)双子の継続者

20.「おお、わが愛する友らよ!この虐げられた逝去後は、神聖なるロートの樹のアグサン(枝)とアフナン(小枝)、神の大業の翼成者及び『アブハの美』に愛されし者はみな、ショーギ・エフェンディに向かわねばならない。彼は、この二本の聖なるロートの樹より分枝した若年の枝であり、聖木の二本の枝の結合により成育した果実である。まことに彼は神の証であり、選ばれた枝であり、神の大業の守護者である。アグサン、アフナン、神の大業の翼成者及び神に愛されし者らはみな、彼に向かわねばならない。彼は神の言葉の解釈者であり、彼の後は、直系の子孫の長子が後を継ぐであろう。」

(アブドル・バハ:WT, pp.11)

21.「さて、神が全ての善の源であり、全ての誤りから解き放たれたものとして定められた正義院についてであるが、それは、信者によって、世界中の信者の中から選出されねばならない。そのメンバーは神への畏れを示し、知識と理解の夜明けであり、神の信教において確固とし、全人類の幸福を願うものであらねばならない。」

(アブドル・バハ:WT(J), pp.15-16 rev.)

22.「あらゆる者は、『最も神聖なる書』に向かわねばならず、その書に記されていないことは全て、万国正義院に照合されねばならない。この機構が満場一致または多数決で決定することは、まことに『真理』であり、神ご自身の『目的』である。

(アブドル・バハ: WT(J), pp.21-22, rev)

23.「・・・彼ら(バハオラとアブドル・バハ)はまた、明白かつ断固とした言葉で、万国正義院と守護者制という双子ともいうべき機構を彼らの選ばれし『後継者』としてお定めになりました。この二つの機構は原則を応用し、法律を公布し、様々な機構を保護し、進歩的な社会に信教を忠実かつ理知的に順応させ、信教の『創始者』たちが世界に残された清廉なる遺産を完成させるよう定められているのです。」

(ショーギ・エフェンディ:WOB, pp.19-20)

24.「・・・神の聖約の下では、ショーギ・エフェンディはその使命の間、大業の守護者であり、あらゆる人が向かわねばならない。信教における権威の中心でした・・・友人たち(バハイ)との関係においては、万国正義院の占める地位についても同じことが言えます。」

(万国正義院の代理からある信者へ 11/9/81)

2)権威

25.「神聖な若年の枝、神の大業の守護者は、全世界から選出され設立される万国正義院とともに『アブハの美』の保護の下にあり、聖なる崇高なる御方の加護と誤ることのない導きの下にある(わが命がこの二人の御方のために捧げられんことを)。彼らが判決で下すことは全て神の御意である。守護者と万国正義院に従わない者は、みな神に従わなかったことになる。守護者と万国正義院に反逆する者はみな、神に反逆したことになる。さらに、守護者に反対する者はみな、神に反対したことになり、万国正義院と、論争する者はみな、神と論争したことになる。守護者と議論する者は神と議論したことになり、守護者を否定する者は神を否定したことになる。守護者を信じない者は神を信じないことになり、守護者から逸脱して彼からそむく者はみな、まことに、神から逸脱し、神からそむいたことになるのである。」

(アブドル・バハ:WT(J), pp.12, rev.)

26.「・・・信教の守護者は(神の)『言葉』の『解釈者』であり、万国正義院は教えの中に明白に啓示されていない事柄について法律制度をするという役割を付与されていることが疑いなく明白にされています。守護者はその領域内で機能しますが、その解釈は万国正義院の法令と同様に権威あり、かつ義務的なものです。そして万国正義院の独占的な権利、特権は、バハオラが明白に啓示なさらなかった法律や法令について裁決し、最終決定することです。どちらも、規定された神聖なる他方の領域を侵害できないし、また、そうすることもないでしょう。また、どちらも、神によって付与された特別で疑う余地のない権威を削減しようとすることはないでしょう。」

(ショーギ・イフェンディ:DOB, pp.60-61)

27.「・・・万国正義院のメンバーは、信教の行政をつかさどるにあたって、また、『ケタベ・アグダス』の法律を補足するために法律制定をするにあたって彼らが代表する人々に責任がありませんし、万国正義院のメンバーを直接選出する人々や信者一般の感情や意見や説得に左右されることも許されていないことを、心に留めておくべきです。またこれは、バハオラの言葉の中にも明らかに意図されていることです。メンバーたちは、祈り深い態度にて自らの良心のさしずに従うようされています。まことに、メンバーたちは、共同体の現状について知らねばらず、彼らが考慮するよう提出されたあらゆる事例の理非曲直について公平に考慮しなければなりませんが、拘束されずに裁決する権利を保持せなばなりません。『神はまことに、お望みになることをもって彼らに霊感をお与えになるであろう』という言葉が、バハオラの反ばくできない保証です。神の導きを受けるようになされたのは、彼等自身であり、彼らを直接または間接的に選ぶ人々ではありません。同時に、その神の導きは、この啓示の活力の源泉であり、最終的な保護手段であるのです。」

(ショーギ・エフェンディ:DOB, pp.64-65)

3)ショーギ・エフェンディの死去

28.「われらが敬愛するショーギ・エフェンディが死去されたとき、その状況を聖典の明白なる必要条件からして、アブドル・バハの『遺訓』の規定に従って後継者を指名することが彼にとって不可能であったことは明らかでした。」

(万国正義院:3/9/65: WOG, p.44)

29.「神の大業の守護者としてショーギ・エフェンディの後継者を指名することに関する聖典の原文を祈り深くかつ注意深く研究し、また、聖地に住む神の大業の翼成者らの見解の考慮を含む長い協議の後、万国正義院は、ショーギ・エフェンディの後を継ぐ守護者を指名することはできず、また指名するのを可能にする法律を制定することができないことがわかりました。

(万国正義院:10/6/63:WOG, p.11)

4)万国正義院

30.「バハオラの聖約は破られず、その全てを包みこむ力は侵されずにいます。それを、過去のあらゆる宗教の聖約を違ったものにする二つの独特な特徴は変わらず、まだ効果を発しています。神によって導かれているアブドル・バハとショーギ・エジェンディの解釈によって拡大されている啓示された『言葉』はその元来の純粋性のまま変えられることはなく、人間によって作り出された信条や教義や、不当な推測や権威のない解釈によって汚されないでいます。人類のあらゆる業務に柔軟性をもたらす神の導きの経路は、バハオラによって設立された機構を通して開かれたままです。一その機構にはバハオラにより最高の権威と完全な導きがさずけられており、また、その機構について師(アブドル・バハ)は『あらゆる事柄をこの機構に照合せねばならない』と述べておられます。私たちは、バハオラの次のような断言の言葉の真実性をまことによく感じることができます。一『神の啓示は、神の御手により不朽の基盤の上に確立された。人間の争いの嵐は、その基盤を弱めることはできず、人々の空想的な理論はその構造を傷つけることができない。』」

(万国正義院:1963年10月:WOG, p.13)

*ショーギ・エフェンディには子供がなく、残りのアグサンは全て聖約を破っていた。

31.「子孫によって『ぐらつく文明の最後の避難所』と守護者がおっしゃった。万国正義院は、守護者がいない今、絶対に過ちを犯さぬよう導かれている世界で唯一の機構であり、そこへ、あらゆる人は向かわねばなりません。

また、万国正義院には、啓示された『言葉』に従って神の大業の和合と発展を確実にする責任があるのです。」

(万国正義院:5/27/66:WOG, p.90)

32.「その定められた領域内で活動する万国正義院の不過誤性は、大業の守護者がそのメンバーのひとりであることに依存するようにはなされていません。

「しかし、万国正義院のメンバー、そしてその聖なる長としての役割とは全く別に、守護者は、自らの領域内で活動し、万国正義院の『法律制度の領域を定義する』権利と義務を持っておられました。つまり守護者は、ある事柄がすでに聖典の中で取り扱われているかどうかを述べ、したがってそれが万国正義院の法律制度の権威内にあるものかどうかを述べる権威を持っておられたのです。。。したがって、次の疑問が生じます一守護者のいない万国正義院は、それに適切な領域からはずれ、過ちを犯してします危険性にあるのではないか? ここで、私たちは3つのことを憶えておかねばなりません。

1)ショーギ・エフェンディは、その36年間の守護者としての使命の間、バハオラご自身やアブドル・バハがなさった定義を補足しながら、すでにそのような定義を数えきれないほどなさったということ。すでに友人たち(バハイ)に告げたように、万国正義院が法律制度を行う前には、常に、法律制度をしようとする事柄に関して文書や解釈の注意深い研究がおこなわれます。

2) それ自体に神の導きが約束されている万国正義院は守護者がいないことを十分認識しており、その管轄範囲について確信しているときにのみ、法律制度の事柄にとりかかることにしています。それも、この管轄領域とは、守護者が自信を持って『明白に定義された』と述べられた領域を指しています。

3)私たちは、この2つの機構について守護者が書き記された言明について忘れてはなりません。一『どちらも、規定された神聖なる他方の領域を侵害できないし、またそうすることもないでしょう。』」*

(万国正義院:5/27/66:WOG, pp.82-84)

*DOB, p.61

33.「万国正義院は、法律を制定するという機能の他に、あいまいな事柄について解明したり、意見の相違を引き起こした事柄について裁決を下したりして、大業を保護し行政管理するというより全般的な機能を付与されています。」

(万国正義院:12/7/69:MUHJI:1968-1973, pp.38-39)

34.「・・・万国正義院には、守護者の言葉によると、『バハイ文書にはっきりと啓示されていない事柄について法律制度をする独占権が授けられて』います。万国正義院の声明は、万国正義院そのものによって改正されたり廃止されたりするのですが、その声明は、神の法律を補足したり応用したりする役目を果たします。万国正義院には、解釈をするという機構は付与されていませんが、バハオラの『世界秩序』をこの地上に確立するために必要なあらゆることをなす立場にあります。教えの統一は真正の聖典やアブドル・バハとショーギ・エフェンディの膨大な解釈の文書の存在により、さらに『権威的』または『霊感を受けた』解釈を提出したり守護者の役目を奪ったりすることを完全に禁じることによって維持されています。そして行政上の統一は万国正義院の権威によって確実にされています。」

(万国正義院:3/9/65:WOG, pp. 52-53)

35.「バハイ信教には、信者が向かわねばならない、二つの定められた権威の中心があります。(神の)『言葉』の『解釈者』は、実際には、『言葉』そのものである中心の延長だからです。聖典は、バハオラの言葉の記録であり、髪の霊感を受けた『解釈者』は、その聖典の生きた『口』であります。聖典の言葉が何を意味しているかを権威を持って述べることができるのは、彼なのであり彼のみがそうできるのです。このように、ひとつの中心は『解釈者』を持った聖典であり、もうひとつの中心は、聖典の中にはっきりと啓示されていないあらゆることについて、神によって導かれて裁決する万国正義院であります。これらの中心とその関係のパターンは大業の展開のあらゆる段階において明らかであります。バハオラは、『ケタベ・アグダス』の中で、自らの死後には聖典と、『神が意図なさった人物、この『古来の根』から分岐した人物』に照会するよう信者に語っておられます。そして『ケタベ・アード』(バハオラの聖約の書)の中では、この『人物』がアブドル・バハであることを明らかにしておられます。また、『アグダス』の中でバハオラは、万国正義院の機構を定め、その定められた役目を果たすのに必要な権力をそれに授けておられます。師(アブドル・バハ)は、その『遺訓』の中ではっきりと守護者制を制定なさり一ショーギ・エフェンディはこの守護者制が『ケタベ・アグダス』の中で明らかに予期されていたと述べておられますが一さらに、万国正義院の権威を再度断言し、解明し、聖典に照会するよう信者にも言っておられます。一『あらゆる者は 『最も神聖なる書』に向かわねばならず、その書に明白に記されていないことは全て、万国正義院に照会されねばならない。』*

そして『遺訓』の最後の部分で、師は次のように述べておられます一『あらゆる者は『大業の中心』と正義院に導きを求め、それらへ向かわねばならない。そして、その他のものに向かう者はまことに、はなはだしい過ちを犯した者である。』」

(万国正義院 12/7/69: MUHJ: 1968-1973, pp.42-43)

*WT(J)、pp21-22, rev

V.副次的な聖約に対するわれわれの反応

36.「・・・聖約の力は、バハオラの大業を過ちを犯した人々の疑惑から守るであろう。それは、神の大業の強化された要塞であり、神の宗教のしっかりした柱である。今日、バハイ世界の一体性を保つ力は神の聖約にはない。さもなければ、まことに激しい大嵐のように意見の相違がバハイの世界をおおってしまうであろう。人類の世界の一体性の軸が聖約の力であり、その他の何ものでもないことは明らかである・・・それゆえに信者らは、初め、聖約における足取りをしっかりとさせなければいけない。それによってバハオラの確証が彼らを四方から取り巻き、最高の群衆の歩兵隊が彼らの支持者や援助者となり、アブドル・バハの勧告や助言が石に刻まれた絵のようにあらゆる者の心の石版に永久に刻まれ、消し去られることのないように。」

(アブドル・バハ:TDP, p.49 [最後の文は、英語で新しく認可された翻訳にもとづくもの])

37.「それゆえに、しっかりとした足取りで歩き、最高の確信と自信を持って聖なる芳香を広め、神の言葉を賛美し、そして聖約に確固であることに従事せよ。もし人が、最大限の忍耐力にて立ち上がり、王国の呼び声を上げ、決然として聖約を広めるなら、たとえその人が取るに足りない蟻のようであったとしても、恐るべき象を闘技場から追い払うことができ、また、蟻のように弱かったとしても、貪欲なハゲワシの羽を寸断し得ることを確信せよ。」

(アブドル・バハ:SWAB, p.209, #184/PDA, p.17, rev)

38.「神の大業の発展はますます勢いを増し、私たちは、この共同体が神が定められたときに、守護者が予期なさった階段を通過し、この苦しめられた地球上に神ご自身の御国の美しい邸宅を建てる日がやってくるのを、自信を持って楽しみにすることでしょう。そして、その御国では、人類は、自らが引き起こした混乱や無秩序や破壊の終わりを見出し、この時代の憎悪や暴力は永続する友好関係と平和に『変えられる』ことでしょう。これらのことは全て、永遠なる『父』の聖約、バハオラの聖約のもとで達成されるでしょう。」

(万国正義院:世界中のバハイのレズワン・メッセージより、1973年)

39.「バハイの信者は、次のことをしっかりと胸に刻んでおかねばなりません一つまり、大業は神の手中に安全に託されており、バハオラの聖約は墜落することはないということ、そしてバハイは、『『アブハの美』の保護と聖なる崇高な御方の加護そして誤ることのない導きの下で』機能するという万国正義院の能力を完全に信頼できるということです。」

(万国正義院の代理からある信者へ 5/28/75)

VI. 聖約の力

40.「今日、世界の身体の動脈の鼓動の力は、聖約の精神であり、それは生命を引き起こす精神である。この精神によって生気を与えられる者にはみな、生命の新鮮さと美が現れ、その者は聖霊によって洗礼を受け、生まれ変わり、圧制や残虐、精神を鈍らす無頓着や残酷さから解き放たれ、永遠の生命を得るのである。」

(アブドル・バハ:SW, Vol.14, No.7, Oct. 1923, p.225)

41.「・・・人類の一体性の軸が聖約の力の他何ものでないことは・・・疑いなく明らかである。

「聖約の力は、地上の全創造物に生気を与え成長を促す太陽の熱のようである。聖約の光も同じように、人々の知性や精神や心や魂を教育するのである。」

(アブドル・バハ:GPB, p.238, p.239)

42.「今日、万軍の主が聖約をお守りになり、王国の勢力がそれを保護し、天なる魂たちが奉仕し、聖なる天使たちがそれをあちこちに広めるのである。もし内なる服を持って考慮するなら、宇宙の全勢力が結局、聖約のために仕えることがわかるであろう。」

(SWAB, p.228, #192)

43.「もし、神の大業の難功不落のとりでを護衛する聖約の保護の力がなかったら、バハイの間には、これまでの時代のように一日で一千の異なる宗派が生じるであろう。しかし、この聖なる律法時代においては、神の大業を永久にし、神の民の間の論争を避けるため、『祝福された美』(わが魂が彼のために犠牲とならんことを)は、『最高のペン』により、『聖約』と『遺訓』をお記しになった・・・」

(アブドル・バハ:BWF, pp.357-358)

44.「・・・これらの行為*によって、絶え間ない苦しみに満ちた多難な海に深水され、アブドル・バハの強大なるペンによって導かれ、厳しい訓練を受けた信奉者一団の大胆な自発性と豊富な精力によって船員を乗りを乗り組ませたバハオラの『聖約の箱舟』は、そのときから常に、荒れ狂った、厳しい災難の嵐を軽蔑しながら、着実にその進路を進んできました一その災難の嵐はまた、その『箱舟』が、約束されたじゃまされることのない安全を平和の港へ向けて前進するにつれて必ずそれに続けて襲いかかるものです。」

(ショーギ・エフェンディ:「アメリカと最大平和」より:WOB, p.84)

* 西洋へのバハイ信教紹介に関連した諸々の出来事

46.「聖約は、『人類の世界の一体性の軸』であります。なぜなら、それは、信教そのものものの和合と統一性を保ち、教えにかんして自分の理解のみが正しいと信じ込んでいる人々によって分裂されることから信教を保護してくれるからです。そして、そのような人々による分裂は、過去のあらゆる啓示を打ちのめした運命でありました。さらに、聖約は、バハオラご自身の文書に深く刻まれているものです。このように、あなたも明らかにおわかりのように、バハオラを受け入れることは彼の聖約を受け入れることであり、彼の聖約を拒否することは、彼を拒否することなのです。」

(万国正義院の代理からある信者へ。1/3/82)

引用文献

この編集書で引用されている文書、省略語

1) バハオラ

GL: 落穂集(Gleanings from the Writings of Baha’u’llah)

PM:(祈りと瞑想)(Prayers and Meditations by Baha’u’llah)

TB:(「ケタベ・アグダス」後に啓示されたバハオラの書簡)(Tablets of Baha’u’llah revealed offer the Kitab-i-Aqdas)

(狼の息子への書簡)

2) バブ

SWB:(バブの書の抜粋集)(Selections from the Writings of the Bab)

3) アブドル・バハ

PUP (世界平和の宣布)

SWAB (アブドル・バハの書の抜粋集)

TDP (聖なる計画の書簡)

WT: 遺訓

4) ショーギ・エフェンディ

DOB: (バハオラの法律時代)

GPB: (神よぎり給う)

WOB: (バハオラの世界秩序)

5) 万国正義院

CUHJ: 万国正義院憲法

MUHJ: 1968-1973: (万国正義院からのメッセージ:1968年~1973年)

6) その他

BWF: (バハイ世界信教)

SW. vol.4 and 14: (西の星、第4巻と8巻)

*(  )内の日本語題名は日本語で未翻訳のものを指す