2022524

 

世界中のバハイへ

親愛なる友らよ

1.        アブドル・バハが『聖なる計画の書簡』の中で、信者たちが立ち上がり、遠くまで旅をし、神聖なる教えの「純粋な種」を植え、「人類の世界を照らす原因となる」よう声高らかに呼びかけられて以来、アブドル・バハの愛する者たちが次々と情熱的に応えてパイオニアの地に足を踏み入れました。現在、第三期へと展開した「聖なる計画」と、その連続した段階を構成するバハイ共同体の地球規模計画は、友人たちの努力を鼓舞し、経路を示し、物質的・精神的に豊かな世界を創造する使命感とコミットメントを強化し続けています。実に、これらの献身的な努力によって、信教は地球の最果てに根を下ろし、また、多くの環境で開花しています。特に人間の心の土壌が肥沃なところでは、その社会構築力の放出は ますますと明らかになりつつあります。前2回の計画では、その必要性から、国内でのパイオニアに重点が置かれました。その結果、7,000人以上の友らが奉仕の場に参入し、一方、国際的な舞台でのパイオニアへの呼びかけには、約700人が応じました。この期間中の移動や渡航の制限を考えると、この成果は実にすばらしいことです。これは、バハオラの信者の精神的能力、奉献、決意の証です。

 

2.        20211230日の大陸顧問団会議に宛てたメッセージで示したように、世界中のバハイ共同体が拡大と強化の取り組みを加速することについて信教が学んでいることは、発展の諸段階にある国や地域に大きく役立ちます。この点で明らかになったのは、第3里塚を通過したクラスターを持つことの利点です。この観点から、9年計画の主要な目標の1つは、すべての国と地域に少なくとも1つそのようなクラスターを持つことです。この目標がまだ達成されていないところは約160あり、計画終了までにこの目標を達成するためには、ほとんど国際的な舞台においてですが、数百名のパイオニアが早くから必要とされています。この点で、成長の過程がしっかりと確立されている国々のバハイ共同体は、そのようなパイオニアの大部分を提供することが期待されています。パイオニアたちは、より強力なクラスターからやってきて、受け入れる国や地域の、さほど活動が進んでいない地域に定住し、すぐに、そこで共同生活の活気あるパターンを培うことに献身している個人から構成される、台頭してくる中核部隊の一部となることが予想されます。このような動きによって解放される精神的な力と、パイオニアが地域社会にもたらすことのできる経験は、進歩のための強力な触媒となります。パイオニアが立ち上がると予想される国の全国精神行政会と地域バハイ協議会は、この動きを促進し、地域を訪問する布教者やインスティチュートのリソースパーソンの訪問を促進したり、パイオニアの移住先の共同体の活動参加者を自国の先進的なクラスターで行われている学習のプロセスにつなげたりなど、目標クラスターに支援を提供する特別な責任を担っています。

 

3.        世界のバハイに宛てて出されたレズワンのメッセージで述べられている通り、この計画の期間中、何千もの新しいクラスターで成長のプログラムが確立され、集中的な成長プログラムを持つクラスターの数は2倍以上の11,000になり、そのうち5,000以上がさらに前進すると予想されます。全国精神行政会が自ら立てた予測に基づくこの遠大な地球規模の目標達成には、多くの面で緊急の前進が必要です。その中には、立ち上がって、支援が必要な地域やクラスターに移動できる国内パイオニアの安定した流れを生み出すことがあげられます。この関連で、これらのパイオニアは、成長のプログラムがしっかりと確立されたクラスターから、近隣または地域内の市町村に移動することによって、文化や言語の類似性を活用し、存在し得る社会的および家族的つながりを基礎とし、より容易に結果を出すことができるでしょう。これまでの二つの計画で発展し、私たちに大きな喜びをもたらした奉仕のパターンの一つは、比較的自由であることを利用して、新興の共同体で数ヶ月を過ごし、その発展に貴重な貢献をする若者たちの移動に関するものです。このパターンは、9年計画において非常に有望です。

 

4.        上に述べたこと以外にも、パイオニアとして奉仕することに心を動かされた信者は、もちろん、世界のどこからでも立ち上がり、また、どこでも信教の発展に貢献できると思うところに定住することができます。地球規模計画の規定を熟知していること、また、自分のクラスターにおいて、大業を教え、共同体づくり活動に経験があることは、この奉仕の分野において非常に大きな利点となり得ます。

 

5.        我々は、共同体がこの歴史的な岐路の重要性を理解し、時代の要請に応える能力があると確信しており、今、友らに、9年計画のパイオニアに関する緊急な要請にいかにして国内と国際のふたつの領域で貢献できるかを考えるよう呼びかけています。この重要な舞台に入る準備をするにあたり、諸機構からの助言が不可欠であることがわかるでしょう。聖なる芳香をより広く放つために立ち上がるとき、約70年前の世界聖戦の開幕で「祝福された美」の従者たちに向けられた守護者の言葉が耳に響くことは間違いないでしょう。「『魂のように軽く』、『空気のように清く』、『火のように燃え上がり』、『風のように奔放に』–––なぜなら、これはバハオラご自身が 書簡の中で愛する者たちに向けられた忠言であり、選ばれた数名の者ではなく信者全員に向けられたものだからです–––彼らを四方八方へと散らばせ、この日の神の啓示の栄光を宣言させ、人々の魂を活気づけさせ、全能にして神から任命された、彼らの唯一の『救い主』におわす御方の愛の火を彼らの心に点させなさい。」

 

 

万国正義院