20081228

 

 

○○〇全国精神行政会宛

 

親愛なるバハイの友へ

 

1.    万国正義院は200886日付けのあなた方の手紙を受け取り、喜んでいる。この手紙であなた方は共同体で着手した集団的ティーチング・キャンペーンの最初の試みが成功したことを報告しています。 あなた方が自分たちの社会で見出した受容性を通して、直接ティーチングの方法の性質を熟考するようになったことは、正義院をとても喜ばせました。我々はあなた方に次のように答えるよう言われました。

 

2.    あなた方は信教の直接ティーチングについて、他の場所、特に、世俗的傾向が強いのような社会での経験について訊ねました。あなた方は、特に、隣人達への戸別訪問による信教ティーチングのアプローチが自分たちの状況に適用できるかどうかに関心があります。今年のレズワン・メッセージで述べられているように、各地の友らは、聞き手の受容性を保ちつつ、バハオラのメッセージを最もうまく分かち合うためにさまざまなアプローチや方法を学んでいます。これに関連して、正義院は、問われている社会の性質に関係なく、地上のすべての地域に起こっている二つの進展を見て喜んでおります。

 

3.    最初に、信教の原則と指針を一般論として論じるやり方、それは非常に多くの大業崇拝者をもたらしましたが、登録者数はあまり増やしませんでした、それは、バハオラのメッセージの共有のためもっと直接的なアプローチで補完されてきました。しばしば、友らはルヒ・インスティチュートのBk−6で概説された信教のプレゼンテーションがこの点で最も有用ということを見いだしました。しかしながら、このようなプレゼンテーションをする人たちは、確かに、聞き手のために列挙された一連のインフォメーションのポイントを単に減らすだけといったようなことがないよう気をつけるべきです。世界中の結果をみると、ティーチャーがプレゼンテーションに基礎をなす論理を理解し、それを遺憾なく提供できるよう準備されている時、聞き手の心は動かされるということは疑いの余地はありません。このようにして信教を教えられた大勢の信者が、インスティチュートのコースの学習を通して、彼らの共同体で大業の活発な支持者になったことは、その方法の正当性を証明する十分な証拠になります。この進展は、実に、信教の発展の重要な一里塚といえます。

 

4.    第二に、今、共同体にしみこんでいる、精神的な意味をもつ事柄について友だちや知人らと談話するという習慣は、そうでなければ単なる見知らぬ人で終ってしまった人々との相互作用でますます有効性を発揮しています。この傾向は状況に応じて多くの方法で現れています。かなり頻繁に、バハイ共同体の外部へ届く奉仕活動は、家庭を訪問するという形を取ります。これは時には居住者に事前に連絡してから行いますが、連絡をとらずに行う場合もあります。ここで理解すべきことは、このような訪問は孤立した行為ではないということです。家庭訪問は、バハオラによって描かれた社会の建設に貢献できる特定の人口を探す一貫した行動パターンの一つの要素とみなされるべきです。ですから、問題の核心は、家庭訪問による信教ティーチング・キャンペーンがその周辺で行われている他の活動とどのようにかかわっているかということです。つまり、それがバハイ共同体以外で行われる礼拝の性格を強化する集会を催す努力にどう結びついているか、子供たちの精神的な発展を促すクラスを提供すること、ジュニア・ユースのエネルギーを方向付けるためにグループを作ること、さまざまな背景の人々が平等な立場で進歩し、個別の、そして共同の生活に教えを応用することについて探求できるようにする、すべての人に開かれたスタディ・サークルを確立することとどのように関連しているかということです。

 

5.    上記の文脈では、正義院が以前に注意されたように、5年計画の核活動の性質を説明して、彼らや彼らの子供たちをその活動に参加するよう招待するために近所や村で人々の家を訪問することはバハイにとって極めて適切となっております。 多くの場合、彼あるいは彼女が信教の学習に興味を持っているかどうかを知るために誰かの家を訪問することは、大いに実りのあることでもあります。この主題について熟考する時、あなた方は常に、信者と彼らの機構が従事している世界的な事業を特徴づける学習の様式の性質について意識すべきです。ティーチングの方法は難しい、堅苦しい規則で縛られるべきではありません。

 

6.    明らかに、ある特定の直接ティーチング法を実施することに抵抗を感じる人たちにこれを強要すべきではありません。しかし、一般に普及している文化に根付いているとは言え、また、確かに信教の利益を保護しようという心からの願望から出たものとは言え、個々の信者の感情的な抵抗で、他の人たちが直接人々にアプローチする方法や、人々の心が死にもの狂いで求めているメッセージを提供する方法を学んでいるのを妨げないようにすることも等しく重要です。友らを結び付ける絆はとても強いので、彼らの気質と背景の多様性は信教の成長に新しい眺めを開き、同時にそれを両極端からそれを守るのに役っています。

 

書記局

cc: International Teaching Centre