隠されたる言葉(アラビア編)

かくされたる言葉

「かくされたる言葉」は聖なる神秘の宝庫である。
汝らがその内容について熟考する時、神秘の扉が開かれよう。
アブドル・バハ

ア ラ ビ ア 編

彼は栄光中の栄光なり

この書は、栄光の国土より降り、
権威と威信の舌によって語られ、
また古の神の使者たちに啓示されたところのものである。
われはその真髄を取り、正しき者たちへの天恩のしるしとして、
これを簡潔なる衣服もて包んだ。
これぞ正しき者たちが、神の聖約に忠誠を守り、
彼らが生涯において、神より託されたることを成就し、
心霊の領域において、
聖なる美徳の宝石をかち得んがためである。

一 おお心霊の子よ!

わが第一の忠言はこれである。すなわち、純粋にして優しく、また輝かしき心を持て。さらば古よりつづく不朽にして永遠なる主権は汝のものとならん。

二 おお心霊の子よ!

すべてのもののうち、わが目に最愛なるものは正義である。汝もし、われを求むるならば、正義にそむくな。またわれ汝を信頼し得るよう、それを等閑にするな。
その助けにより、汝、他人の目ならぬ汝自らの目にて見、隣人の理解力ならぬ汝自らの理解力にて知らん。汝の心のうちに熟考せよ。汝はいかにあるべきかを。まことに正義こそは、わが汝への贈物であり、わが慈愛のしるしである。されば、それを汝の目前に置け。

三 おお人の子よ!

わが太古よりの存在と、わが本質の不変の永遠性に包まれて、われ汝への愛を知った。さればこそ、われ汝を創った。汝の上にわが面影を刻み、汝にわが美を表わした。

四 おお人の子よ!

われ汝の創造を愛した。さればこそわれ汝を創った。されば汝、われを愛せよ。
われ汝の名を呼び、汝の魂を生命の生気もて満たし得んがために。

五 おお実在の子よ!

われを愛せよ。さらばわれ汝を愛し得ん。もし汝、われを愛さずば、わが愛は決して汝に達するを得ず。これを知れ、おお僕よ。

六 おお実在の子よ!

汝の楽園はわが愛である。汝の天の住処は、われと再び融和することにある。その中に入れ、ためろうな。これぞわが天上の王国にて、またわが崇高なる国土にて、汝のために定められたるところである。

七 おお人の子よ!

もし汝われを愛せば、汝の自我に背を向けよ。またもし汝わが喜びを求むるならば、汝自身の喜びを重んずるな。さらば汝、わがうちに死に、われ汝のうちに永遠に生きるを得ん。

八 おお心霊の子よ!

汝自らを放棄し、われに目を向けるより他に、汝の安息はなし。何故なら、汝自らの名でなく、わが名を汝の誇りとし、汝の信頼を、汝自らにでなく、われに置くことは、汝の務めであるからであ る。またわれ一人あらゆる他のものよりも愛されることを欲するからである。

九 おお実在の子よ!

わが愛はわが砦である。その中に入る者は安全にして無事である。それより背き去る者は、必ず道に踏み迷い、滅びに至らん。

十 おお言葉の子よ!

汝はわが砦である。この中に入れ。されば汝安らけく留まるを得ん。わが愛は汝のうちにある。それを知れ。されば汝、われを汝の身近に見出すを得ん。

十 一 おお実在の子よ!

汝はわがランプであり、わが光は汝のうちにある。汝それより汝の輝きを得よ。そしてわれ以外に何ものをも求むるな。われ汝を豊かに創り、汝にわが恵を惜しみなく注ぎたれば。

十 二 おお実在の子よ!

権威の手もてわれ汝を創り、威信の指もてわれ汝を創り、なおわれ汝のうちにわが光の真髄を置いた。汝それに満足せよ。そして他に何ものも求むるな。わが業は完全にして、わが命令は免れ得ざれば。何故と問うな。また疑いも抱くな。

十 三 おお心霊の子よ!

われ汝を豊かに創れるに、何故汝自ら貧しくするや。気高くわれ汝を創れるに、何故汝自ら卑し くするや。知識の精華もてわれ汝を生ぜしに、汝何故われより他の者に教化を求むるや。愛の粘土もてわれ汝を創りしに、汝何故他のものに没頭するや。汝の眼 を汝自らに向けよ。されば汝、汝のうちに威光に輝き力強く自存しつつあるわれを見出さん。

十 四 おお人の子よ!

汝はわが領土である。わが領土は滅びることなし。汝何故に汝の滅びることを恐れるや。汝はわが光である。わが光は決して消されることなし。何故汝消滅を畏れるや。汝はわが栄光である。わが栄光は萎むことなし。汝はわが衣服である。わが衣服は決し て古びることなし。さればわれに対する汝の愛の中に住まえ。汝われを栄光の国土の中に見出すを得ん。

十 五 おお言葉の子よ!

汝の顔をわが顔に向けよ。そしてわれより他のすべてを放棄せよ。わが主権は永続し、わが領土は滅びることなければ。たとえ汝われより他のものを求めんとし、さらにまた宇宙を永久に探し求めようとも、汝の探索は徒労に帰さん。

十 六 おお光の子よ!

われより他のすべてを忘れ、わが霊と交われ。これわが命令の真髄である。それ故それに面を向けよ。

十 七 おお人の子よ!

われに満足せよ。われの他に救い手を求むるな。われより他の何ものも、決して汝を満足させること能わざれば。

十 八 おお心霊の子よ!

われ汝のために欲せざることを、われに求むるな。われ汝のために定めたるものにて満足せよ。もし汝それに満足せば、それは汝を利するものなれば。

十 九 おお不思議なる幻影の子よ!

われ汝のうちに、われ自身の聖霊を吹き込んだ。汝わが愛する者とならんがために。汝何故われを見捨て、われより他に愛する者を探し求むるや。

二 十 おお心霊の子よ!

汝へのわが権利は大なり。それを忘れてはならない。汝へのわが恵は豊富なり。それを覆い隠すことはできない。わが愛は汝のうちに住まっている。それを隠すことはできない。わが光は汝に明らかに示されている。それを覆うことはできない。

二十一 おお人の子よ!

光輝ある栄光の木に、われ汝のために選り抜きの果実を実らせた。汝何故それに見向きもせず、それより劣れるものにて満足するや。 天上の領土において汝のためによりよきものへ帰れ。

二十二 おお心霊の子よ!

われ汝を気高く創った。しかるに汝は自らを卑しくした。さらば汝が創られたるところにまで汝を高めよ。

二十三 おお至高なる者の子よ!

われ汝を永遠なるものへと招いている。しかるに汝は滅びるものを探し求めている。何が汝をしてわが望むものから目をそらせ、汝自らの欲するものを求めさせしや。

二十四 おお人の子よ!

汝の分を越えるな。汝に相応しからざるものを要求するな。威信と権威の主なる汝の神の御顔の前にひれ伏せ。

二十五 おお心霊の子よ!

貧しき者に汝自らを誇るな。われ貧しき者を道すがら導き、悪しき状態にある汝を見て永久に汝を辱かしむれば。

二十六 おお実在の子よ!

いかにして汝、自身の欠点を忘れ、他の人々の欠点を挙ぐるに急なるを得るや。何人がこれをなすも、わが呪いを受けん。

二十七 おお人の子よ!

汝自身罪人である間は、他人の罪を囁くな。汝この命令に背くならば呪われん。われこれを証言す。

二十八 おお心霊の子よ!

汝まことに知れ。人々に正しくあれと命じながら自ら不正を行う者は、われに係りなし。たとえその者がわが名をふりかざすとも。

二十九 おお実在の子よ!

汝が自身の責任にされたくないことを、他の何人の責任にもするな。また汝がしないことを言うな。これわが汝への命令である。これを守れ。

三 十 おお人の子よ!

わが僕が汝に求むることは何事も拒むな。彼の顔はわが顔なれば、わが前にて恥じよ。

三十一 おお実在の子よ!

決算の日の来るまでは、日毎に汝自らを反省せよ。予告なき死は汝を訪れ、汝は汝のなしたることの決算をすべく召されんに。

三十二 おお至高なる者の子よ!

われ死を汝への喜びの使者とした。汝いかなれば死を悲しむや。われ汝を照らすために光を作った。何故汝その光から自身を覆うや。

三十三 おお心霊の子よ!

光のうれしい便りもて、われ汝に呼びかける。されば、汝喜べ。聖なる宮廷にわれ汝を招く。永久に平安に暮らせるよう、そこに住まえ。

三十四 おお心霊の子よ!

神聖なる霊は汝に再び融和するとの嬉しい便りを伝う。何故汝悲しむや。威力ある精霊は汝を神の教えに強からしむ。汝何故自らを覆うや。神の御顔の光は汝を導く。汝いかなれば迷い得るや。

三十五 おお人の子よ!

汝われより遠く離れていること以外に悲しむな。汝われに近づき、わがもとに帰り来つつあること以外に喜ぶな。

三十六 おお人の子よ!

汝われに会い、わが美を反映するに相応しくなれるよう汝の心に喜びを持て。

三十七 おお人の子よ!

わが美しき衣を脱ぐな。わが不思議なる泉より汝の分け前を失うな。永遠に喉渇かぬために。

三十八 おお実在の子よ!

わが愛のため、わが律令の中を歩め。もし汝わが喜びを求むるならば、汝の欲することを自制せよ。

三十九 おお人の子よ!

汝もしわが美を愛するならば、わが命令を等閑にするな。また汝もしわがよき喜びを得んと欲せば、わが忠言を忘れるな。

四 十 おお人の子よ!

汝無限の空間を走り抜け、広大なる天空を横切ろうとも、汝はわが命令に服従し、わが顔の前にへり下る以外に安息は見出せないであろう。

四十一 おお人の子よ!

わが教えを讃美せよ。われ汝にわが偉大なる神秘を示し、永遠の光もて汝を照らし得んがために。

四十二 おお人の子よ!

わが前にへりくだれ。さればわれ汝を恵み深く訪わん。わが教えの勝利のために立て。されば汝この世にて勝利を得ん。

四十三 おお実在の子よ!

わがことをわが地上にて述べよ。さればわが天上にて、われ汝を記憶せん。かくてわが目と汝の目は慰められん。

四十四 おお玉座の子よ!

汝の耳はわが耳である。汝その耳もて聞け。汝の目はわが目である。汝その目もて見よ。されば汝、汝の深奥なる魂のうちにわが崇高なる神聖を証明し、またわれ自らのうちに汝のための気高き地位を証言せん。

四十五 おお実在の子よ!

わが道に殉教せんことを求め、わが喜びをもて満足し、わが定めしことに感謝せよ。されば汝われと共に、栄光の神殿の後なる荘厳なる天蓋の下に安息するを得ん。

四十六 おお人の子よ!

熟考し反省せよ。汝の願望は汝の寝所に死することなりや。あるいはわが道に殉教し、汝の生き血を塵の上に流すことにより、至高なる楽園にて、わが命令の具現者となり、わが光を表わす者となることなりや。正しく判断せよ。おお僕よ。

四十七 おお人の子よ!

わが美にかけて誓う。汝の血もて汝の毛髪を染めることは、わが目には宇宙の創造よりも、二つの世界の光よりも偉大である。されば、それに到達せんと努めよ。おお僕よ。

四十八 おお人の子よ!

すべてのものには標がある。愛の標は、わが掟の下で不撓不屈の精神、わが試練の下で堅忍不抜なることなり。

四十九 おお人の子よ!

真の愛人は艱難を慕うものである。あたかも反逆者が寛恕を求め、罪深きものが慈悲を切望するが如くに。

五 十 おお人の子よ!

もし苦難がわが道で起らないとしたら、汝いかにして、わが喜びに満足している人々の道を歩み得るや。もし試練が、われに会うことを切望する汝を苦しめなければ、汝いかにしてわが美を求める愛の光に達するを得るや。

五十一 おお人の子よ!

わが災厄はわが配慮である。外見は火であり復讐である。しかし内面は光明と慈悲である。それに向かって急げ。さらば汝永遠の光となり、不滅の精霊となるを得ん。これわが汝への命令である。これを守れ。

五十二 おお人の子よ!

汝繁栄の中にあるとも喜ぶな。汝またおちぶれるとも悲しむな。二つながら過ぎ去り、消え去るものなれば。

五十三 おお実在の子よ!

もし貧困が汝を襲うとも悲しむな。早晩富の主が汝を訪れるであろうから。屈辱を恐れるな。栄光がいつかは汝の上に留まるであろうから。

五十四 おお実在の子よ!

もし汝の心が、この永遠不滅の領土と、この古来より未来永劫に続く生命を得んと決めたならば、この朽つべき束の間の主権を見捨てよ。

五十五 おお実在の子よ!

この世のことで、あくせくするな。われ火もて黄金を試し、また黄金もてわが僕らを試さんに。

五十六 おお人の子よ!

汝黄金を欲し、われ汝それより自由ならんことを欲す。汝は黄金の所有により、自らを富めりと考え、われは汝がそれより高潔ならんことに汝の富を認む。わが生命にかけて誓う。これはわが知識であり、それは汝の空想にすぎない。いかにわが道、汝の道と一致し得るや。

五十七 おお人の子よ!

わが富をわが貧しき者に与えよ。されば汝天国にて、不滅の輝きの倉庫と不朽の栄光の宝庫より引き出し得ん。しかしわれ生命にかけて誓う。汝もしただわが目をもちて見ることを得ば、汝の魂を捧げることはさらに輝かしいことである。

五十八 おお人の子よ!

肉体の神殿はわが玉座である。あらゆるものよりそれを浄めよ。さればそこにわれ即位し定住せん。

五十九 おお実在の子よ!

汝の心はわが家である。わが降臨のためにそれを清めよ。汝の精神はわが啓示の場である。わが顕現のためにそれを浄めよ。

六 十 おお人の子よ!

汝の手をわが胸に入れよ。さればわれ汝の上に燦然と輝かしく立ち上がるを得ん。

六十一 おお人の子よ!

わが天国に昇れ。されば汝われと再び融和する喜びを得、不滅の栄光の聖杯より類なき美酒を心ゆくまで飲むことを得ん。

六十二 おお人の子よ!

汝が汝の気まぐれと、とりとめのない妄想に没頭せし間に長き歳月は過ぎ去った。汝寝所にていつまで眠る気ぞ。眠りより覚めて汝の頭を上げよ。太陽は中天に昇り、恐らく美しき光もて汝の上を照らしおれば。

六十三 おお人の子よ!

光は聖なる山の端より汝を照らし、教化の精霊は汝の心のシナイ山で息吹いた。それ故愚かしき妄想のべールを払いのけ、わが宮廷に入れ。さらば汝永遠なる生命を受けるに相応しく、われに会うに足るものとならん。かくて死は汝の上に来らず、疲労も苦悩もなからん。

六十四 おお人の子よ!

わが永遠性はわが創造である。われ永遠性を汝のために創った。それを汝の殿堂の装いとなせ。わが統合は、わが作りしものである。われそれを汝のために作った。汝自らそれをまとえ。さらば汝永久に、わが永遠の実在を顕す者となるを得ん。

六十五 おお人の子よ!

わが威厳は汝へのわが贈物である。またわが威光は汝へのわが慈悲のしるしである。われに相応 しきことを何人も理解できず、また誰も語り得ない。まことに、われそれをわが僕への慈愛のしるしとして、またわが民への慈悲のしるしとして、わが隠された る倉庫の中に、またわが命令の宝庫にしまいおきたれば。

六十六 おお神聖にして見えざる真髄の子らよ!

汝らわれを愛することを妨げられるであろう。また魂は、われについて語る時かき乱されん。理性はわれを理解し得ず、心はわれを容れ得ざれば。

六十七 おお美の子よ!

わが精神とわが恩寵にかけて誓う。わが慈悲とわが美にかけて誓う。権威の舌もてわれが汝に啓示せるすべては、また威信のペンもて汝のために書きしすべては、汝の能力と理解に一致させたものであり、わが地位とわが声の旋律に合わせたものではない。

六十八 おお人の子らよ!

何故われ汝らすべてを同一の土塊より創れるかを知るや。何人も他より自らを高しとなすべきに あらざるためなり。常に汝の心のうちに、如何にして汝ら創られしかを熟考せよ。われ汝らすべてを同一の物質より創りし故汝ら一つの魂のごとく、同じ足を もって歩み、同じ口で食し、また同じ国土に住む義務がある。されば汝らの最奥なる本質より、汝らの行為と行動より、一体性のしるしと、世俗超脱の真髄が明 白とならん。これぞわが汝への忠言である。おお光の群集よ。この忠言を心に留めよ。さらば汝ら不思議なる栄光の木より聖なる果実を入手し得ん。

六十九 おお汝ら心霊の子らよ!

汝らはわが宝庫である。われ汝のうちに、わが神秘の真珠とわが叡知の宝石を秘蔵したれば。わが僕らのうちの異邦人と、わが民のうちの邪悪なる者らからそれらを守れ。

七 十 おお自身の王国にて自身の本質によりて立つ神の子よ!

汝これを知れ。われ汝に聖なる芳香のすべてを送り、汝にわが言葉を完全に啓示し、汝を通じてわが恩恵を完成し、われ自身のために欲せしものを汝のために欲せしことを。さればわが喜びに満足し、われに感謝せよ。

七十一 おお人の子よ!

われ汝に啓示せるすべてを、汝の心霊の書簡に光のインクもて書け。もしれそが汝の力に及ばざ る時は、汝の心の精華もて汝自らのインクを作れ。もし汝これをなし得ざれば、わが道にて流されたるかの深紅のインクもて書け。実にこれこそわれにとりて他 の何よりも快く、その光は永久に存続せん。