バハオラの宣布

バハオラの宣布

世界各国の国王、為政者への書簡

「地上の全人類に予言されていた時代が今こそ到来した」

1967年

バハイ世界本部(ハイフア)

我は、世界中のためになることと、世界中の国の幸福を願っているにすぎない。然るに、人々は我を不和と動乱を引き起こす者であり、鎖につなぎ追放するに値する者であるとしている。 ...すべての国が信仰において一体となり、すべての人々が同胞として一つになること、人類間の愛情と統合のきずなが強められること、宗教間の相違が消え、人種の差別がとりはらわれることなど、これらのどこが害になるというのか。むしろ、これらが実現されれば、無益な争いや、破滅を招く戦争は終り、やがて最大の平和がくるであろうに、国王や為政者たちは人々の助けになることよりも人類を破壊する手段のために国の財宝を惜しみなく浪費しているのである。 ...このような争い、流血、不和はなくさねばならない。そして、すべての人々は、一つの民族、一つの家族のようにならねばならない。 ...誇りは自国を愛する者にあるのでなく、人類同胞を愛する者にこそあるのである。

【目次】

まえがき

世界各国の国王、為政者への書簡           5

すべての国王、為政者へ                   7

ナポレオン三世へ                       19

アレキサンター二世へ                     27

ヴィクトリア女王ヘ                       33

ウィルヘルム一世へ                      39

フランシス皇帝へ                        43

トルコ皇帝アブドル・アジズヘ                 47

イラン国王ナセル・ティンヘ                  55

アメリカの為政者へ                     61

各国の国民選出の議員へ             65

宗教界の指導者への書簡              69

すべての宗教界の指導者へ                71

法王ピウス九世へ                       81

各宗教の僧侶と信者たちへ                  87

人類への重大な告知                 107

序 言

およそ百年前、バハイ信教の創始者バハオラは世界中の国王や為政者、宗教界の指導者、それに一般の人々に対し、長い間約束されていた世界平和の時代がついに到来したと、明確に、分りやすく説明しました。そして、自分こそは人類の間にみられる憎しみや敵対心を生む現在の制度を改め、神の望まれる世界秩序の精神と形態を創るために神が遣わされた使者であると宣言しました。

当時、各国の君主たちは非常に大きな権力と武力をもち、地上の大部分を支配していました。バハオラは自分の伝えた教えのために故国ペルシャを追われ、当時絶対的権力をもっていたオスマン・トルコ帝国に囚われの身となりました。バハオラはこのような境遇の中で世界中の為政者に書簡を送ったのでした。国王たちや法王に送られたこれらの書簡は各人の手元に届けられたのですが、そのほとんどは無視されたり、拒絶されたりして、メッセージにこめられた有益な助言や忠告はまったくきき入れられませんでした。そればかりか、書簡を届けた者が捕えられ残酷な拷問にあい殺害されたりもしました。

バハオラは当時の為政者たちが自分たちの支配による栄華に酔いしれるあまり、自分自身の利益になることも見分けられない状態にあることを見て、「...人類を分裂させ、苦しめている争いは日増しに増大している。悲しいことに現在の秩序は欠点に満ちており、いまや迫りくる変動と混乱のきざしは明白である」と告げました。彼はまた、多くの支配者たちがその地位を失い、世界中の人間が受けなければならない神の懲罰の悲惨な様子について述べた。

次にやってくるものについて、バハオラは「今の時代の秩序は間もなく取り払われ、その代りに新しい秩序がしかれるであろう」と述べています。

バハオラは1892年にバハイ信教の聖地イスラエルで没しましたが、その後、この古い秩序の消滅は止まるところを知らないといえます。パハオラの世界秩序の基本的な救えは人類の統合です。「おお人の子よ、神の教え、神の宗教をおしすすめる第一の目的は人類の利益を守り、人類の統合をなしとげることである」と彼は述べています。また、「人類の福祉、平和、安全は、人類の統合が確立されぬ限り、決してなし遂げられない」と忠告しています。この統合こそがバハオラの告げた彼の使命であり、バハイ活動の目的でもあります。そのバハイの大要と機構は、バハオラの曾孫で、バハイ信教の守護者であるショーギ・エフェンデイの書いた次の文章の中にみられます。

「バハオラによって示された人類の統合とは世界政府の樹立を意味する。ここではすべての国家、民族、種族、階級は緊密に、恒久的に一つに結ばれます。各国の議会の自治権が認められ、そこでの個人の自由や発議権も明確、かつ完全に守られます。この世界政府について具体的にいうと、まず国際立法院があります。これは世界中の人類の信任をえた人々からなり、各国のあらゆる資源を管理し、必需品の供給、人種、国家間の関係の調整に必要な法案を制定します。つぎに国際行政院は国際警察軍に支えられ、国際立法院によって決定されたことを実行し、制定された法律を適用し、そして世界政府の組織的な統合を守っていきます。国際司法院はこの国際機構を構成している各国家間に生じた紛争に対して、強制的、最終的な判決を裁定し、発効させるのです。世界通信網も案出され、それが全地球に行きわたり、各国間の障壁、制限をとりはらい、驚くべき速さと完全な規則性をもって働きます。世界政府の首都は世界文明の中枢部となり、生命力のある統合の力がここに集約されます。さらに、ここから強力な影響力が放散されます。国際共通語が、新しく作られるか、あるいは現存の言語の中から一つを選んできめられ、各国で母国語につぐ補助語として教育の場で教えられます。世界的に統一された文字、世界的に統一された通貨、共通度量衡などは、人類、国家間の連絡や理解を容易にし、促進するでしょう。このような世界的規模の社会においては、人間の生活で最も大きな二つの力である科学と宗教は一致し、調和を保ちながら発展していくでしょう。このような制度のもとでは新聞は人間全体の種々の意見、考え方を十分に表現します。新聞のもつ利点が我的にも公的にも悪用されることはなく、たがいに争う政府や国民にも影響されないでしょう。世界中の経済資源も組織化され、原料資源は開発され、十分に利用され、市場もまた調整されて大きくなり、生産物の分配も公平に行われるでしょう。

国家間の競争、憎悪、陰謀はなくなり、民族間の憎悪、偏見も協調の態度にかわっていくであろう。宗教間の争いの原因は永久になくなり、経済上の障害、制限も完全に消えてゆくであろう。そして各階級間の極端な差も除去されるであろう。一方では貧困、他方では我有物の莫大な蓄積ということもなくなる。戦争に費やされる経済的、政治的な膨大なエネルギーは、人間の発明と技術開発の拡大、全生産高の増大、疾病の根絶、科学研究の推進、身体的健康水準の上昇、人間頭脳の明晰化と洗練、未知の資源の開発、その他全人類の知的、道徳的、精神的生活の鼓舞に要する他の要素の助成、これらの目的に集中されねばなりません。

世界政府とは、全地球を支配し、想像を絶する莫大な資源に対して絶対的な権限をもち、西洋と東洋の考え方を一つにまとめて新しいものを造り出し、戦争や不幸の原因をなくし、地球上の利用しうる資源の開発に力を入れるものです。そこでの軍隊は正義の僕です。これらのすべての人々はただ一つの神を認め、神の啓示に忠誠を誓います。これこそが、人類が生命の統合力に動かされて進んで行くべき目標なのです。

バハオラが告げた言葉は、希望や愛に満ちた実際的な再建のための言秦です。今日われわれは祖先がバハオラの呼びかけを拒絶したために生じた苦々しい結果に悩まされているのです。今や新しい政者や新しい人々の時代に変りました。この人たちはバハオラの言葉に耳を傾け、目前の破局をさけるか、やわらげてくれるでしょう。このことを願いながら、また、こうすることが神聖な義務であると考えて、バハイ信教の世界運営機関であるこの万国正義院は、再びその書簡からいくつかを選び、百年前の力強い呼びかけの真髄をここに宣布する次第です。同じように世界中のバハイ信徒たちもこの百余年、自分たちのまわりの人々にこの新しい神の導きと愛を伝えようと、希望と信念とをもって全力をつくしているのです。そして、これらの努力がけっしてむだにはならないと確信しております。

イスラエル ハイファにて、1967年

世界各国の国王、為政者への書簡

すべての国王、為政者へ

おお、地上の国王たちよ。すべてのものの最高の主が、到来された。その王国は全能なる保護者であり、自存し給う神のものである。神以外の何ものをも礼拝すべきではない。輝かしい心を持ち、自らの顔をすべての御名の主であるあなた方の主に向けよ。これこそは自分たちが持っているいかなる所有物にも比べえないほどの啓示なのである。もし、このことを知りえたならば。

あなた方が他人のものを自分のものとして貯え、「我の、守護する書簡」のほかには何らの価値もない世界から自分を閉め出しているのが我には分る。あなた方が蓄えた財宝があなた方をその究極の目的からはるかかなたへと引き離してしまったのである。これはあなた方にふさわしくないことである。 もし、このことを知りえたならば。あなた方の心からすべての俗界の汚れを洗いおとし、天地の創造主なる主の王国に入るよう急げ。主は世界を震えさせ、そこに住むすべての人々を嘆き悲しませた。しかし、一切のものを捨てて「隠された書簡」が命じたことを忠実に守っていた人々は例外であった。

おお、地上の国王たちよ。「最も偉大なる掟」がこの地点、無上の光輝を放つこの場で啓示された。隠されたもののすべてが「最高の命令者」の意志によってあかるみに出された。その「最高の命令者」は「最後の時」へと人々を導いており、彼によって「月」は裂かれ、変更し得ないあらゆる命令が述べられたのである。

おお、地上の国王たちよ。あなた方は従者に過ぎない。王の中の王なるものが最も素晴らしい栄光に身を包んで出現し、あなた方を危急の場の援助者であり、自存し給う神のもとへ招いている。高慢さの故に啓示の源を認めそこなったり、この世の様々なものによって自分たちを天の創造主である神から覆い隠すことのないよう注意せよ。奮起して、すべての国民の「願い」である神に仕えよ。神はあなた方を神の言葉によって創造し、常に神の主権の象徴であれと命ぜられた。

神の正義にかけて。あなた方の王国を掌中に収めるのが我の望みではない。我の使命は人々の心をつかみ、それを保持することにある。バハの眼は彼らの上に向けられている。もし、このことを理解しえたならば。「御名の王国」がこれを証明している。自らの主に従うものは誰でも、この世、およびその内にあるすべてのものを放棄するであろう。ましてや、堂々たる地位を保持する者から離反することは、更に重大なことであるに相違ない。あなた方の宮殿を捨てて、「神の王国」に急いで入る許可を得よ。実に、このことは、この世にあっても、次の世にあっても、あなた方のためになることであろう。高き領土の主が、このことを証明している。それに気がつきさえすれば。

我以外のすべてのものから身を引き、「わが王国」で「我の大業」を助けようと立ち上がる国王を待ちうけている至福は何と大きなものであろうか!このような国王は神がバハの人々のために準備されたあの「真紅の箱舟」の仲間に入れられるであろう。すべてのものはその国王の名を讃美し、その地位を尊重するに違いない。その者は、眼に見えるもの、見えないものの王国に住むすべてのものの全能なる保護者である「我が御名」という鍵で町々を開くのを助けるに違いない。このような国王は人類の眼そのものであり、創造物の額に輝やく装飾であり、全世界に幸福をもたらす源泉である。おお、バハの人々よ。あなた方の所有物をさしだせ。それだけでなく、人民を助けるために自分のその生命をも捧げよ。我はあなた方に何物も求めてはいない。まことに、我は神のためにあなた方に勧告する。そして、あなた方の手によって我の身に降りかけられたことに我がたえてきたように、あなた方も忍耐せよ。

おお国王たちよ。

おお、地上の国王たちよ。あなた方の耳を神の声に傾けよ。その声は「聖なる平原の真紅の丘」にある崇高で、実もたわわな「木」よりの呼びかけであり、「彼の他に神はなく、全能にして全智なる者」という言葉である。おお、全ての国王たちよ。神を畏れ、この最も崇高なる天恵を奪われることによる苦しみを課せられることがないようにせよ。そして、自分たちが所有する物を投げ棄て、気高く偉大なる「神の御手」をしっかり握れ。あなた方の心を神の顔に向け、自らの欲望が命じることに棄て去れ。滅び去る者の仲間となるな。おお、僕らよ、バブという御方の物語を人々に語り伝えよ。バブが真実をもって人々を訪れ、栄光に輝く重要な教えの本をさげ、神からのしるしと証拠、神からの聖なる祝福された証拠を手に持って現われた時のことを人々に伝えよ。おお、国王たちよ。あなた方はバブの時代に、神からの使者の言葉に注意を払わず、天国の地平線上に立ちのぼり、輝きわたった光に背を向けた。太陽が輝くとき太陽を認めざるを得ないように、あなた方は、当然、神の大業を調査すべきであった時にそれを怠ったのである。かの残酷なペルシャの聖職者たちがバブに判決を下し、不正にも彼を殺害するに至ったがあなた方は全く不注意でいたのである。彼の精神は神のお側に昇って行った。神の近くにいる楽園の住人と天使たちの目はこの残酷さのために激しく涙したのである。今後は以前のように不注意であってはならない。自分たちを創った神のもとに帰り、不注意なる者たちの仲間となってはならぬ。我の顔はヴェールの外に現われ、天地にある全てのものの上にその輝きをまき散らした。

あなた方は神によって創られたにもかかわらず神に向っていない。おお、全ての国王たちよ。それゆえに、我があなた方に語りかける言葉に従い、我の言葉を自分の心で聞け。そして、わが言葉に背を向けた者らの仲間とならないようにせよ。というのも、あなた方の栄光は自分の主権の中にあるのではなく、神のお側近くにいることと、神の聖なる、永遠に保持される書簡に書き記された神の命令を遵守することにあるからである。たとえ、あなた方の一人が全地上を支配するとも、すなわち、この地球の全ての海、全ての土地、全ての山、全ての平原を手中に収めても、なお、あなた方は神の記憶に残ることはあり得ない。このようなことはあなた方を利するものではない。このことは、嫌でも知らざるを得ないであろう。それゆえ、立ち上がれ。そして、あなた方の足をしっかりと踏み、自分が逃したものの埋め合わせをし、それから、神の聖なる宮廷に、また、神の力強い大洋の岸辺に向え。そうすれば、神がその輝かしい心の貝殻のうちに貯え給うた知識と英知の真珠があなた方に示されるであろう。神の微風が心の上に漂うのを妨げることがないよう注意せよ。神に向った者の心はこの微風を通じて生命を与えられるのである...

あなた方に援助を求める者たちを、決して不公平に扱うことがないよう注意せよ。神の畏れの中を歩き、神のごとき生活をする者たちの一員となれ。自分のもつ権力、武力、富の上で安穏とするようなことがあってはならない。全ての信頼と自信を、自分を創り給うた神に置け。そして、あなた方のすべての業務において神の援助を求めよ。救援はすべて神からのみ訪れるのであり、神は自から欲する者を、天と地の軍勢によって常に援助されるのである。人々の中の貧しい人こそ神の信頼し給う人であることを知れ。神の信頼を裏切ることのないよう、また彼らを不当にとりあつかい、悪を行う者らの歩む道を進まぬよう気をつけよ。「正義のはかり」が示され、すべての人がその報いを受け、貧富の区別なく、すべての人の行為が正当に価値づけられる時がくるその日に、あなた方はまちがいなく神の信頼に答えるよう求められるであろう。我が、比類なき言葉でこの書簡の中で述べている忠告に無頓着でいるならば、その懲罰はあらゆる方向からあなた方におそいかかり、神の正義の言葉による宣告が下されるであろう。その日に到れば、あなた方はもはや抵抗する力もなく、まざまざと自分たちの無力をみせつけられるであろう。自分と同様に自分の下にいる人々に情けをかけ、神がその聖なる最高の書物の中に書き記された教えにしたがって彼らを裁きなさい。この書物の中で、神は一つ一つのものすべてに一定の基準を定め、すべてについて明確に説明を加えており、それ自体が神を信ずる人々にとって一つの忠告となっているのである。

我の教えについてよく研究し、我の身に起きたことについてよくしらべ、それから我と我の敵とどちらが正しいか決めよ。自分の隣人に対して公正に対処する人間となれ。もし迫害する者の手をくい止めることができず、踏みにじられている者の権利を守ることもできないならば、人々に対して自分自身を誇ることなどできようか。では何を誇りに思うことができるか。自慢にしている食べ物や飲み物なのか、自分の財宝による豊かさなのか、身を飾る衣裳の数なのか、またその値うちなのか。もし真の栄誉がこれらいつかは滅びさるものの中に存在するとしたら、全能なる神の定めにより、これらすべてを与えられ、そして今その上を歩かせている大地こそ自分を誇りに思ってよいはずである。この大地の内部には、神の命じられたとおりに、あなた方のもつすべての物が含まれているのである。神の恵みによって、この大地から自分の富をひき出したのである。自分の立場と自分が自慢しているものについてよく考えてみよ。このことを理解する者となることを願う。すべての創造物の世界を手の中に握る神にかけて、あなた方は理解していない。神の教えにしっかりと身をゆだね、神の掟に心からしたがえ。神の掟はかならず実現されるということを知り、着実に正しい道をあゆむ決心をしないかぎり、あなた方の真の安定した栄誉はありえない。...

おお、国王よ。我は、一瞬の休みもなく身に降りかかる苦難の日をおくり、すでに二十年が過ぎ去った。我が耐えたこれらの苦難に耐えられる人間は他にはいない。あなた方はこのことを理解できまい。神の顕示者に反対する者は顕示者を死に至らしめ、その血を流させ、財産を略奪し、尊厳を傷つけたのである。我の苦悩を知っていながら、あなた方は迫害する者の手をくい止めようともしなかった。圧制者の暴虐をおさえ、人々を公正にとりあつかい、世の人々にあなた方の正義に対する深い認識をしめすことが、あなた方のすべき義務ではないのか。

人々を正義にもとづいて統治し、踏みにじられた人々の権利を守り、誤ちを犯す者を罰すべく、神はあなた方の手に人民の政府の手綱を委ねたのである。神の書物の中で、神があなた方に処方した義務を怠るようなことがあれば、あなた方の名は神の目に、不正なる者たちの中に数えられるであろう。このような誤ちを犯すとすれば、それは、まことに悲しむべきことである。あなた方の想像が造り出したことのみに執着し、最も高尚で、近づくことのできない、また、すべてを感嘆させずにはおかない全能なる神の命令を後ろに棄て去ろうというのか。あなた方が所有するものを放棄せよ!そして、神があなた方に遵守するよう命じ給うたことのみに執着せよ。神の慈悲を求めよ。神の慈悲を求める者こそ神のまっすぐな道を歩むことになるのであるから…。神が、神の原理を高揚し、天にいる者の目にも、地にいる者の目にも、すべて、神のしるしを明示する日が近づいている。いかなる状況下においても、全信頼をあなた方の主におき、目を主に固定し、主の真理を拒絶する者からはきっぱりと顔をそむけよ。あなた方の主である神のみを完全なる救助者とし、また援助者とせよ。たとえ、自分に顔を向ける者が一人も発見できなくとも、我はあなた方にこの地上の勝利を保証し、我の原理を全人類の上に高揚することを保証する。

おお、地上の国王たちよ。あなた方は、毎年それぞれ経費を増額して人民たちに重荷を負わせている。まことにこのことは、はなはだしい不正行為である。この虐待されし者〈バハオラ〉の嘆息と、悲痛の涙とを畏れて、人民たちに過度の重荷を負わせないようにせよ。彼らのものをかすめとり、自分自身のために宮殿を建てるようなことがないようにせよ。いや、むしろ、自身のために選ぼうとするものを彼らのために選ぶようにせよ。もしあなた方が理解するなら、それは、むしろ自分たちの利益になるものであるということを理解できよう。あなた方の国民はあなた方の宝である。あなた方の支配が神の命令にそむかず、自分たちの管理を盗人の手に渡さぬよう気をつけよ。人民がいるからこそ統治ができるのであり、彼らの財産によって暮しがなりたち、彼らの助けによって勝利を得ることができるのである。にもかかわらず、あなた方はどれだけ彼らを軽視し、見下していることか。なんとも奇妙なことである。今や、あなた方は最大の平和を求めようとはせず、自分自身や一族の状態を少しでも改善しようとして小平和にすがりついている。

おお、地上の支配者たちよ。軍備はあなた方の国土や領土を守る手段として以外には不要となるように、仲間同志の間でお互いに和解せよ。全知にして、信心深い者の忠告を無視しないよう注意せよ。

地上の国王たちよ、一つに団結せよ。これを理解する者ならば。それによって、あなた方の間の不和の嵐は静まり、国民は平安をみ出すことができよう。万一、あなた方の中の誰かが他に向かって武器をとった場合は、他の全員が一体となってその者に向って立ち上がらなければならない。これは正義を現わすもの以外の何ものでもないからである。

唯一真の神は、これまで人々の心を神自身の唯一の持物とみなしてきたし、将来もそうみなし続けるであろう。神の栄光に讃美あれ。その他のものはすべて、それが地や海に属すものであれ、富や栄誉に関するものであれ、神は、地上の国王たちや支配者たちに譲り渡された。「神は欲することは何事でもなし給う。」という言葉を宣布する旗印しは初めなき初めから、神の顕示者の前で輝かしく掲げられた。今日、人類はは権威ある者への服従と、賢者の綱に忠実にすがることを望んでいるのである。人類の直接の保護、保証、安全のために必要な手段は人間社会の統治者の手に任せられている。これこそ、伸の望み給うことであり、神の掟である。...地上の国王たちの一人が神のためにこの不当な扱いを受け、また、圧迫されている人たちの勝利のために立ち上がることを、我は望んでいる。かような国王は、永久に讃美されるであろう。神は、人々に、彼らを助ける者へは誰であろうと、力を貸し、彼の最善の利益のために尽し、彼に常に変らぬ忠誠を示す義務を命じられた。我に従う人々はどのようなことがあっても、我が大業の勝利のために立ち上がるすべての者の福祉を増進するよう努力しなければならない。そして、いつも、そのものに対して、彼らの献身と忠節を示さねばならぬ。我の忠言に耳を傾け、それを遵守するものは幸福である。我の望むことを実行し得ない者には悲しみが来るであろう。


ナポレオン三世への書簡

おお、パリの王よ。もはや鐘を打ちならす必要がないことを僧侶らに告げよ。真理なる御方、神にかけて告げる。最も力ある鐘が、最も偉大なる名を持つ新しい顕示者によってもたらされ、最高の、最上の主の意志の指が、不滅の天上において、栄光に満ちあふれる神の名の中で、打ち鳴らしているのである。地上の全種族がうめき苦しみ、全都市の基礎がゆれ動き、不信仰という塵埃が、すべてを知り、すべてに通じ給う神が特別に守っておられものを除く全人類をつつんでいるこの時に、汝が天上地上の創造者である神を思い起こすことができるよう、主の力に満ちた言葉が、再び汝のうえにもたらされているのである。言うがよいい。「光り輝やく雲の中で拘束されぬ御方が、すべての創造物に慈悲深い神の名というそよ風をもたらし、すべての人を、全世界を一つにし、天から下されたこの書物の周囲に集めるために現われた」と。神の恵みが与えられたのに、それを否定することがないよう気をつけよ。今、汝が持っているものよりこの方がはるかに価値があるのである。なぜなら、神のもたらされるものは消滅することはないが、今所持しているものはかならず消えさるものだからである。神はまことに、お望みのままに命じ給う。明らかに、慈悲深き神である汝らの主から寛容というそよ風が漂ってきている。この方向に向かう者は誰であれ、罪を清められ、苦しみと病いから解放されるであろう。この方向に向かうものは幸福であり、背を向けるものは悲しみに打ちのめされよう。

もし、汝が心の耳を全創造物に傾けるならば、「古来の日が、その偉大なる栄光の中に現われた!」という言葉を聞くであろう。すべてのものがその主をたたえている。神を知り、思い起こすものもあれば、神を思い起こしても、知ることのできないものもいる。そこで、神は、ある明白なる書物の中に神の命令を書き下されたのである。

おお、国王よ。永遠の町のかなたで、神聖なる、雪のように白い地点よりさらに高められたこのシナイ山上の新緑のの中で燃えているの中から呼んでいる声に耳を傾けよ。その声は、「寛大なる、最も慈悲深い神は、我の他にない」と呼んでいる。神は新しい顕示者を送り、彼を聖霊をもって助け、最も偉大なる栄光にみちた主の意志という地平線から輝やき出るこのを汝に送るようにしたのである。そして、今やその顕示者のしるしは西洋においても現われている。汝の顔をしっかりと、この顕示者に向けよ。今のこの時代こそ、かつてのいかなる時代よりもすばらしいものとして神が定めた日である。そして、この顕示者からのあふれでる栄光のすばらしさが、今や天上、地上すべての人のうえに雨と降りそそいでいるのである。神に仕え、神の教えのために働くよう立ち上がれ。そうすれば、神は、眼にみえるもの、みえぬものすべてをもって助け、日いずる全ての地を治める王とするであろう。汝の主こそは、まさにあらゆる力をもち、全能であり給う。最も慈悲深き者からのそよ風は全創造物のうえを吹き渡り、このそよ風の香りをみつけ、健全な心で自分をその方向に向ける者は幸せである。汝の住居は我の名という装飾で飾られ、舌は神を思い起こし、そして心は、全能で最高の神への愛で満たされるようにせよ。神は、汝のために、今汝が所有しているものより、いや、地上の全ての宝物よりも、なおすばらしいものしか望まれないのである。まことに主は、すべてを知り、すべてに通じ給う。神の名において、神の僕と共に立ち上がり、告げよ。「おお、地上の人々よ。汝に顔を向けている者に汝の顔を向けよ。彼こそは汝らの中の神の顔、神の証明、神の導きである。この顕示者は、誰も作り出すことのできない証明をもって現われたのである」と。燃えさかるやぶから聞える声は、世界の中心地から上り、聖霊は各国で声高らかに呼んでいる。「みよ。人類待望の御方がゆるぎなき支配力をもって現われた」と。

おお、国王よ。人々が今まで知識の道標としていた空の星は消えた。自分の知っていることだけで我が教えの真実性を証明をしようとしたり、また、それだけで我が名の中に神を思い起こそうとしても無理である。にもかかわらず、我がわが栄光のうちに彼らの前に現われたとき、彼らは顔をそむけていた。彼らこそ、まさに消えさった者である。このことは神の聖霊が真理をたずさえて現われた時に告げたことであった。しかし、ユダヤ教の学者たちは異議を唱え、ついに聖霊を嘆き悲しませ、神に近い人々の涙を流させるようなことまで犯したのである。70年間も神をあがめてきたパリサイ人が、どのようにして、神が現れたときその息子を否認し、不義を犯したにもかかわらず、神の王国に入ったかを考えてみよ。こうして、このペンは、汝が、過ぎ去った時代に起こったことについて告げ、それを真に信じる者たちの間でこの日のことを思うように、永遠の王に決められたよう汝に勧告する。

述べよ、おお、僧侶の集合たちよ。教会や修道院への隠遁から脱出せよ。わが許しをもってそこから抜け出して、あなた方と他の人々の益になることに勤しめ。決算の日の主である彼はあなた方にこのように命じる。わが愛の強固なとりでに自身を隔離せよ。真にこれはあなた方に適した隠遁である。このことを理解する者ならば。自分の家に引きこもっている者は実は死んだ者である。人類を利することに力を注ぐことは人間としての義務である。果実を結ばない者は火にくべられる方が良い。あなた方の主はこのように忠告する。彼こそは威力に満ち、恩寵深い御方におわす。結婚せよ。あなた方の後、他のものがあなた方の跡を継げるように。我は、誠に、淫乱な行為や不貞を禁じた。自分の本性を刺激することに執着し、神の法令に叛くようなことのないように。神を怖れよ、そして愚か者になるな。というのも、わが地上を思い起こす者のためにわが属性とわが名は啓示されたのであるから。反省せよ、そして、ヴェールによってから自分を追い出す者や、眠り込んでいる者となってはならない。不実なる者の手がなしたことによって、結婚しない者の住むところはなく、の頭が横たえられる場所もない。の聖なるところはあなた方が信じ、想像したことの中にあるのではなく、むしろ、に属することにあるのである。あなた方がの地位に気付かせられるよう懇願せよ。の地位は地上のすべての人の空想を超えて高貴である。理解する者は幸いである。

おお、国王よ。あなたがクリミヤ戦争に関しての決定について、ロシアの皇帝に送った手紙の中に返事として書いた言葉を我は聞いて知っている。主は、すべてを知り、すべてに通じ給う。あなたは「黒海で溺れ死に、苦しめられた人々の叫び声で、寝椅子で休んでいた我は急に眠をさました」といっている。こう言っていたのを我は聞いたし、あなたの主である神もこのことを証言している。しかし、あなたを起こしたのはあの人々の叫び声ではなく、自分の欲望であったと我は断言する。なぜなら、我はあなたを試し、そしてあなたの欲望を見破ったからである。我のこの言葉の意味をよく理解し、分別ある人となりなさい。あなたに非難の言葉をあたえるのが我の願いではない。我は権威をすて、この死からのがれられない世界で、あなたと相談しようとしたのである。謙虚というものを我は他の物とはっきりと区別し、神に近い人にもっともよく似合う本当のしるしとした。事実、この謙虚さは、年令を間わずすべての人にふさわしい衣である。自分の体をこれで飾る者は幸わせであり、この恵みを失っている者は不幸である。もしあなたが自分の言葉に忠実にしたがうならば、全能者、全知者である神から神の書を送られた時に、それを放り投げてしまうようなことはしなかったであろう。これによって、あなたが自分を偽わっていることが我には明白となった。立ち上がり、自分を逃れたものについて修正せよ。やがて遠からず、今の世界とあなたの所有するすべてのものは消えさり、あなたの主であり、あなたの祖先の主であった神の王国だけが残るであろう。自分の欲望の命ずるままに、周囲のことがらを処理すべきではない。この迫害されている者・我のしるしをおそれ、不正な行為という槍から盾となって守れ。

あなたが今まで行ってきたことのために、その王国は混乱の渦の中に落ちこみ、あなたの王座は、自分がもたらした結果の罰として自分の手から離れていってしまうであろう。その時になって始めて自分の過ちを認めるであろう。あなたがこの神の教えのために立ち上り、神の聖霊であり、正確な路である新しい顕示者に従うことのない限り、あなたの国の人民は大きな動乱にまきこまれるであろう。あなたのその栄華が高慢さの原因なのか。わが生命にかけてはっきり言う。その栄華は、神への絆をしっかりと握りしめていなければ、かならず滅びるもので永続するものではない。我には、あなたが不注意でいる間に失墜がもうすぐそこまで忍びよっているのがみえる。あなたがいますべきことは、神のその栄光の座からの呼び声が聞こえたとき、自分の所有するものすべてをすてて、「おお、地上と天上のすべてのものの主である神よ。我はここにおります」と声高く叫ぶことである。

おお、国王よ。我はイラクの国にいた。そして、そこを離れる時も迫っていた。イスラムの王の命令により、その指示のままに動かねばならなかった。目的地に着いた時、この世のいかなる書物も書きつくせぬほどのはげしい敵意に悩まされた。その時には、天国の住人たちも、聖なる館にすむ者たちもこれを嘆き悲しんだ。にもかかわらず、この世の人々はなお厚いヴェールにおおわれてしまっている。...

我のまわりの状況は、日々、いや一刻一刻苛酷なものになっていく。やがて我は今のこの牢獄からつれ出され、あきらかに正義に反した処置によって、最大の牢獄へと移されるのである。...

あなたの目的とすべきことは、神の信頼を身に受けることであるという、この真理を知りなさい。そして、自分自身を見つめるのと同じように他の人々をも見つめよ。狼がひつじの群の牧羊者となるのを許さないよう注意し、貧しい人々や不安な日々を送る人々から目をそらすことを誇りに思ったり、自慢したりしてはならない。わが名において、この世のものを放棄して地平線上に立ち、そして強さと威力の主の命令に従い、神の王国へと顔を向けよ。あなたの王国を我の名で飾り、そして我の教えを伝えるために立ち上がりなさい。これは、今あなたが持っているものよりはるかに価値がある。このとおりにするならば神はあなたの名を他の王より一段と高い所におくであろう。神はすべてにまさる力を持ち給う。神の名のもとに人々の中に進み、神の力によって、地上の人々に神のしるしを示すようにしなさい:..。

この世は、種々の病気をもっている人間の体にたとえられる。この病気をなおすには、体の各部を調和させることが必要である。我がすでに述べたことがらに集中し、人々の中に不和を招くような道を歩まないようにせよ。この世について、また人々の状態についてよく考えよ。新しい顕示者のために世界は存在するのに、道を失った人々の手によって作り出された理由のために彼はもっとも荒涼とした牢獄都市に幽閉されている。この牢獄都市の地平線から、彼は人々を最も強大な、最高の地位にある神の日の夜明けへと導いた。あなたは手にした財宝を前に、勝ち誇ってはいるが、それらはすべて消えさるものであることを知っているのか。地上のわずかの部分を支配して喜んでいるが.それはバハの人々にとっては死んだ蟻の目の黒い部分ほどの価値しかないのである。わずかな領土はそれに執着している者たちに手渡してしまい、自分は世界の望みである神に向かえ。高慢であった人々はどこへ行ってしまったか。また彼らの宮殿はどこへ消えさったのか。彼らの墓をみてみるがよい。我がすべての人に教えたことでもあるが、これがよい教訓である。もしあなたが、この新しい啓示のそよ風が自分の身に吹いてくるのを感じたなら、あなたは世欲から離れて神の王国へと向かい、最高の洞察力へと少しでも近づこうと自分の持つすべてのものをすてさるであろう。


アレキサンダー二世への書簡

おお、ロシアの皇帝よ。王なる者、聖なる者である神の声に耳をかたむけ、天上の集りの中にあって最も高き称号を持ち、創造物の世界にあって光輝ある者であり、栄光ある者、神の名により呼ばれるものの住むところ、楽園に向かえ。

自分の望みのためにあわれみ深き者、最も慈悲深き者である主の顔に向かわないということのないように注意せよ。我は、実際にあなたがひそかに主に祈願したのを聞いた。そこで、我の慈愛のそよ風が吹き起こり、慈悲の潮が打ちよせあなたに答えた。まことに、主は全知者にして聡明なる御方である。我が鉄鎖につながれた時、あなたの公使は援助の手をさしのべた。それにより、神はあなたに、神以外のいかなるものも知り得ぬほどの地位を定められた。他のもののためにこの至高の地位をすてることがないよう気をつけよ。...自分の主権のために至高の主権を持つ者から離れることのないよう心せよ。まことに、神は神の王国を持って現われ、原子という原子が皆、「見よ!主は大いなる尊厳をもって現われた。」とさけんでいる。父なる者は現われた。神の子は聖なる谷でさけんでいる。「我、ここにあり。おお、主よ。我、ここにあり。我が神よ。」シナイ山はその周囲をめぐり、やぶに燃え立つ炎は呼んでいる。「雲にのって恵み多き者は現われた。幸いなるかな、に近寄る者。わざわいなるかな、遠く離れたる者。」このすべてを服従させる大業の名において、人々の中に立ち上がり、人民を高遠なる御方偉大なる御肩である神の下に召集せよ。神を唯一の名で呼び、すべての名の的である顕示者が現われたとき、彼を否定し、彼に背き、ついに彼に対してあきらかに不公正な判決を下した者たちの同類となってはならない。神の聖霊が現われ、ヘロデ王の判決を受けた日のことを想い起こし、熟考せよ。それでも、神は、見えぬ者の軍勢を伴なって彼を助け、真理によって彼を守り、彼を他の土地に送ったではないか。神はまことにすべて望み給うとおりに定められる。あなたの主はたとえ大海の中にいるものであろうと、蛇の胃の中にいるものであろうと、また、圧政者のつるぎの下にいるものであろうと、それが望み給うことであるなら保護される。

再び言う、この牢獄より呼ぶ我の声に耳傾けよ。我の栄光を示すべき者たちの手によってわが美にふりかかったことを知れ。我のもつ力にもかかわらず、我の忍耐がいかに大きかったかを知れ。我の強さにもかかわらず、我の容忍のいかに大きかったかを知れ。我がいのちにかけて言う。もしあなたが、我の筆によって送られた事を知り、我の大業の宝石を発見し、我の名称の海中と、言葉の大盃中にかくされた神秘の真珠を発見するならば我の名称への愛と、我の栄光ある至高の王国への熱望とによって、あなたは、我の通る道に生命をも投げだすであろう。たとえ、我の肉体が敵の剣の下にあろうとも、また、比べようもない災禍に五体がさいなまれていようとも、我の精神は地上のいかなる喜びも及ばぬ歓喜に満たされていることを知れ。

あなたの心を、世界の敬慕の中心である御方におけ。そして述べよ。「おお、地上の人々よ。真理を伝え、あなた方の主であり、高遠なる御方、偉大なる御方の伝言をたずさえて来た顕示者が、そのために殉教したにもかかわらず、彼を否定したのかと。はっきりと言うがよい。これこそ、予言者たちと使者たちの心が喜びをもって迎えた宣言である。これこそ、世界の心が待ちのぞみ、強大なる御方、聡明なる御方である神の書に約束された者である。使者たちの手は、我に会うことを切望し、強大にして栄光ある神に向かって高くさしのべられた。...ある者は我との隔絶をなげき、ある者は我の道にあって苦難を耐え忍び、さらに他の者は我の美のためにその生命をなげだした。このことを知れとはっきりと言いなさい。我は自己の賞讃を求めたのではない。公正に判断せよ。むしろ、神それ自身を賞讃したのである。このことを理解せよ。我のうちには神と神の大業のほか何を見ることもできない。彼こそはイザヤの舌が賞讃したものであり、旧約聖書と福音書は我の名をもってかざられたのである。自らの権威のゆえに神の権威から遠ざかることなく、心より神に向かった王に祝福あれ。彼はまことに、強大にして聡明なる神が望まれた地位に達した者と見なされる。やがて、このような者は神の王国の領土を持つ君主になるであろう。主は、まことに、すべてに優る力を持ち給う。神は、望み給う者に望み給うものを与えられる。また、望み給う者から望み給うものを取り上げられる。神は、まことに、威力ある全能者にまします。


ヴィクトリア女王への書簡

おお、ロンドンの女王よ。かの聖なるロートの木から、- まことに、全能者にして聡明なる我以外にほかに神はなし- と呼びかけるあなたの主であり、全人類の主の声に耳傾けよ。地上のものをすべて放棄し、あなたの王国の頭上に、主であり、栄光ある御方の記憶という冠をかぶせよ。まことに、この顕示者はその最も大いなる栄光のうちにこの世に現われ、かくて、福音書に述べられたすべてのことは成就した。シリアの地は、その主であり、あらゆる人々の主の足跡をしるす栄誉を受け、北と南はともに彼の存在という美酒に酔いしれている。この光り輝やく夜明けに最も慈悲深き者の香気を吸い、美わしき者の黎明の場に向かう者には祝福がもたらされる。アクサの寺院はその栄光ある主の微風を受けてふるえ、バサ(メッカ)は、高遠なる、至高なる神の声を受けておののいている。しかし、そこでは小石の一つ一つまでが、この偉大なる名をとおして主を称え、祝っているのである。

欲望を捨て、心をあなたの主である神に向けよ。我は、天地の創造者である神のためにあなたの名を述べる。神こそまことに我の言葉の証人である。あなたが、男女を問わず奴隷の売買を禁じたとの報を得た。まことにこれは、このすばらしき啓示に神の命じられたことである。これにより、神は真にあなたのためのほうびを定められた。すべてを知り、すべてに通じ給う神は神の示すことに従うならば、善行者に適当な報酬を支払うであろう。一方、種々のしるしの啓示者により明白な証拠が与えられても、なおそれに背き、増長する者があれば、神はその行為を無に帰してしまうであろう。まことに、神はすべての上に力を持ち給う。人の行為は彼が(顕示者を)認めた後にはじめて認められる。真実なる者に背くものは、まことに、最も厚く眼をおおわれた創造物である。これは全能であり最も威力ある神により定められたところである。

また、あなたが政権の一部を人民の代表に委託したとの報を受けた。まことに、あなたは善行をなし、それにより政務の組織の基礎は強化され、あなたの下にある者すべての心は、身分の高低をとわずいやされるであろう。しかし、彼らは神の僕らの中にあって信頼に足るものでなければならず、地上のすべての人の代表として自覚する義務がある。これこそ、支配する者であり、聡明なる神がこの書簡で彼らに勧告していることである。...祝福された者よ、神のために議会に入り、人々のために純粋な正義により判断する者は、まことに祝福された者である。...

神に向かって呼びなさい。「おお、我が君主よ。我はあなたの家臣にすぎず、あなたはまことに王の中の王であります。我はあなたの恩寵とあなたの恵沢を求め、あなたの天の雲に向かって手をさしのべています。あなたの寛大さの雲より、我があなた以外のすべてを棄てさることができ、我があなたのおそばへ近づけることのできるものを与え給え。おお主よ、すべての名の王を定め、また、天上と地上のすべての者のためあなた御自身の顕示者を定められたあなたの御名により願いまつる。我から、あなたのみしるしの黎明の場と、あなたの啓示の夜明けを隔てているヴェールを引き裂き給え。あなたはまことに全能にして威力ある、また恵沢多き御方であります。おお主よ。あなたの時代にあなたの慈悲の衣よりのぼる香気を我からお取り上げになりませぬよう、また、あなたとあなたのみしるしを信じ、あなたを認め、あなたの大業の地平線に心を向けた侍女らに書き与えられたものを我にも書き与え給え。あなたは、まことに、世界の主におわし、また、慈悲深き神の慈悲を示す人々の主におわします。おお我が神よ。あなたの侍女らの中にあってあなたを忘れず、あなたの土地にあって、あなたの大業を助けることができますよう。そして、あなたの御顔の光がかがやき出たときから、我に欠けていたものを今こそ受けとり給え。あなたは、まことに、あらゆるものにまさる威力を持ち給う。栄光あれ、おお天と地の王国をその手に持ち給う御方よ。


ウィルヘルム一世への書簡

おお、ベルリンの王よ。この明自なる聖堂より呼びかけるに耳傾けよ。事実、我こそは永遠にして、比べるべきものなく、永遠のいにしえより存続する神であり、我以外には神の存在はない。あなたのもつ誇りのために神の啓示の夜明けを認識できないということなきよう注意せよ。世俗の欲望がヴェールのごとくなり、あなたを天地の玉座の主から隠してしまうことなきよう注意せよ。最高の筆はこのように勧告している。神は誠に最も慈悲深く、恵み深い御方である。かつてはあなたより卓越せる権力を持っていた者(ナポレオン三世)を想い起こすがよい。彼の地位はあなたの地位をはるかにしのいでいた。だが、現在、彼はどこへ行ったのか。彼の所有していたものは一体どこへ消え去ったのか。注意せよ。そして、目覚めぬ者たちの仲間となるな。数多くの暴虐が我を苦しめていることを彼(ナポレオン三世)に知らせた時、彼はまさにその神の書簡を投げ捨てた。それゆえに恥辱が彼を四面より襲い、彼は偉大なる損失の中に塵挨と化したのである。おお国王よ!彼(ナポレオン三世)について、また、あなたのように幾多の都市を征服し、多くの人間を支配して来た者たちについて熟考せよ。全く慈悲深き神は彼らを宮殿から墓場へと追い落した。忠告に耳を傾け、熟考する者たちの仲間となれ。おおラインの岸よ。報復の剣が何度となく引きぬかれたために凝血につつまれた河を我は見てきた。これはもう一度繰り返されるであろう。そして、ベルリンは今日、群をぬく栄光の中に存在しているが、我にはその号泣が聞えてくるのである。


フランシス皇帝への書簡

おおオーストリアの皇帝よ。あなたがアクサの寺院(イェルサレム)への旅に出発した時、神の光の曙であるこの顕示者はアッカの牢獄に幽閉されていたのである。あなたは彼のそばを通りながらも彼について何も尋ねなかった。だが、この彼によってすべての家々は気高いものとなり、すべての崇高な門の鍵は開けられたのである。実際、我は世界の人々が我を思い起こすようにとイェルサレムを世界の注目の集まる場所とした。しかし、あなたはこの人々が思い起こす対象である我を神の国とともに、また、あなたの主とともに、いやあらゆる世界の主とともに現われた時、拒絶したのである。我は常にあなたと共にあった。そして、あなたが枝葉にのみ執着し、根に対して不注意であるのを見出した。事実、あなたの主こそ、我の言葉の証人である。我はあなたのすぐ前にいたにもかかわらず、あなたは我の名前の周囲を俳諧し、我自身に気付かずにいた。これを見て我は大いに悲しんだ。あなたの目を開き、この栄光に輝く光景を見つめることができるよう、また、夜を日についで乞い求めていたその人を認めることができるよう、そしてさらに、この光り輝く地平線上にさん然と輝くをみることができるよううに。

トルコ皇帝アブドル・アジズへの書簡

おお国王よ。真理を語り、神が望みあなたに与えたものを返すよう求めることもせず、正しくまっすぐな道を歩いているこの顕示者の言うことに耳を傾けよ。あなたを主なる神へと召喚する者は彼である。あなたが幸福な仲間になれるように、神は正しい真の幸福に導く道をあなたに示されている。

おお国王よ。頽廃した望みをもつ大臣たちや、自分たちの手に委ねられた仕事をなおざりにしたり、人々の信頼を明らかに裏切るような大臣たちをあなたの周囲に集めないよう注意せよ。神があなたに恵み深くあられるように、他の人々にも恵み深くあれ。そして、あなたの人民の利益をあのような大臣たちのなすがままに放置してはならない。神への怖れを忘れず、正しく行動する者たちの仲間となれ。誠実と正義の芳香を感じることができる大臣を自分の周囲に集めよ。そして、彼らと相談し合い、あなたの眼で最善と思われることを選び、高潔に振舞う人となれ。

誰であれ神を信じない者は信頼に価しないし、誠実な者ではないということをしっかりと認識せよ。このことは、まことに、真理であり、紛れもない事実である。神に対して裏切り行為をする者は自国の王に対しても不誠実な行為をする者である。このような者に悪を思い止まらせること、彼の隣人を裏切らないようすること、正しく歩むよう善導する方法はどこにもない。

あなたの国の政治を他の者の手に譲ったり、あなたが信頼できない大臣たちに信任をおいたり、無思慮に日を送っている者らの仲間にならないよう注意せよ。あなたから心をそらす人たちを避け、そのような人たちにあなたの信頼をおかず、あなたの政務や、信頼を必要とすることを彼らに任せてはならない。狼を神の羊の群の羊飼いにすることなく、神の愛し給う者たちの運命を悪意ある者のなすがままにさせないよう注意せよ。神の掟を破るような人々に対しては、その者が告白する信仰に誠実で、信頼できると期待してはならない。彼らを避け、彼らのたくらみや危害があなたを傷つけることがないよう厳重に警戒せよ。彼らから顔をそむけよ。そして主であり、栄光に満ち、最も恵み深い神の方を注視せよ。自らを神に完全に捧げる人に対しては、神はきっと彼と共にあるであろう。神は、神に全幅の信頼をおく者を、彼を害するあらゆるものから守って下さるであろう。また、あらゆる悪事の陰謀者の邪悪な行為からもお守りになるであろう。

我の言葉にあなたの耳を傾け、我の忠言を守るならば、神は、世界のいかなる者の陰謀もあなたを害したり、傷つけたりすることができないすぐれた地位にあなたを高めるであろう。おお国王よ。心をこめて、あなたの全生命をもって、神の命令を守れ。そして、圧制者の道を歩んではならぬ。あなたの人民の統治をあなたの力の届くところにしっかりと把握して、彼らに関することは何であれ自らで審議せよ。そうすることに最高の善が存在するゆえ、何ごともあなたの手から逃がしてはならぬ。

全世界からあなたを選び出し、信頼を誓う人民の上にあなたを王と定め給うた神に感謝を捧げよ。神があなたに恵まれたすばらしい恩恵に感謝し、つねに、神の御名を讃美することはあなたに最もふさわしいことである。もし、あなたが、神の愛し給う者たちを愛し、神の僕らを裏切り者の危害や人々の圧迫から守るならば、その時はじめて神を十分に讃美することができるのである。さらに、あなたが神の掟を確立する者となれるよう、奮起して、人民の間に神の掟を励行させよ。

もし、あなたが人民の間に正義の川から水をみなぎらせるならば、神は必ずや、眼に見えぬ、また、眼に見える軍勢をもってあなたを助け、国務遂行上の力をあなたに与えられるであろう。その御方の他に神はいまさず、すべての創造物も、その帝国も、すべて神のものである。誠実なもののなすことはすべて神に帰する。

自分の財宝に頼らず、あなたの主なる神の恩恵にすべての信頼をおけ。何をなすにも神を信頼し、神の意志に身を捧げる者となれ。神をあなたの援助者となし、神の財宝をもって自分自身を豊かにせよ。なぜなら、天地の財宝は神とともにあるからである。神は望み給う者に財宝を与え、望まれぬものからはそれをお取りあげになる。すべてを所有し、讃美に満ち給う神の他に神はなく、すべての者は神の敷居で恵みを乞う貧民でしかない。神の主権の啓示の前ではすべての者は無力で、神の恵みを懇願するものである。

中庸の限度を踏み越えることなく、あなたに仕える人民を公正に待遇しなければならぬ。人民の要望に応じて与えよ。人民が自分自身のために富を蓄積したり、着飾ったり、家を飾りたてたり、自分の益にならないもの、浪費とみられるようなものを要求させてはならない。人民の中の誰も欠乏に悩んだり、ぜいたくに陥ったりしないように公正な、正義をもって、人民に対するべきである。これこそ、だれにとっても明らかな正義である。

卑劣なものに、気高い尊敬に価する人々を統治させたり、支配させたり、高潔な人々を卑しい価値のない者のなすがままに任せてはならぬ。このことは我がこの町(コンスタンチノープル)に到着した時にこの眼で見、明らかであったことである。我は、そこの住民のある者は豊富な財産を持ち、過度の富の中で暮らし、一方、他の者たちは悲惨な欠乏と、みじめな貧乏にあえいでいるのを見た。このことは、あなたの統治の方法としてふさわしくなく、あなたの地位に価しないことでもある。

神があなたの名を高め給い、全世界にあなたの正義の名声がひろまるよう、我の忠言を受け入れ、公正さをもって人民を統治するよう努力せよ。あなたの人民を犠牲にして、大臣たちを増長させないように注意するがよい。毎日、彼らの苦境を嘆き悲しんでいる、貧乏にあえぐ、心のまっすぐな人々の嘆息を恐れよ。そして、彼らに、心温まる政治を施せ。人民は、まことに、地上にあるあなたの宝である。したがって、あなたのその宝を奮い取ろうとしている人々の攻撃からその財宝を守るのはあなたの義務である。人民の事情をよく知り、毎年、いや、毎月、彼らの状態を確かめよ。そして、自分の義務を怠る者らの仲間となるな。

神の正確な秤をあなたの眼の前に置き、神の前に立つ者として生涯の毎日、毎瞬間、その秤であなたの行動を計れ。誰も耐えることのできない神への畏れをもって、無思慮な者が震えおののくその審判の日に召される前に、自身の責任を問うがよい。

すべての国王は太陽のように恵み深くなくてはならぬ。太陽はあらゆる生物を成長させ、それぞれに当然の分け前を与え、公平に扱っている。その太陽の恩恵は、それ自体において固有なものではなく、最も威力ある全能の神によって定められたものである。国王たるものは彼の慈悲において雲のように寛大で自由であるべきである。彼の慈悲は、至上の命令者、全知者であるお方の命令によって各地に降り注がれる。

あなたの国の政務をすべて、他人の手に任せてしまわぬよう注意せよ。あなた自身よりも良くその政務を履行できる者はいない。そこで、我は我の知恵の言葉を明白にあなたに示し、あなたが圧制の左手から、正義の右手に移しかえ、神の恩恵のきらめく大洋にあなたを近付かせるものをあなたに渡すであろう。あなた以前の時代の国王たちはこのような道を選んだために、彼らの人民に対して公平に行動し、片寄らない正義の道をあゆむことができたのである。

あなたは地上にある神の影である。それゆえ、すぐれた堂々たる地位にふさわしい態度で行動するよう努めよ。あなたに伝え、教えたことに従わなければ、あなたはきっと、偉大で貴い栄誉を傷つけるであろう。それゆえ、立ち帰って、もっぱら神に帰依し、あなたの心を、俗世、およびこの世のすべての虚栄から洗い清め、いかなる見知らぬ者への愛着もあなたの心に入り込み、住みつくことがないよう注意せよ。かような愛着のあらゆる痕跡から、あなたの心を清めるまでは、神の光の輝きは心の上に注がれないであろう。なぜなら、神は誰に対しても一つ以上の心を与えられることはないからである。まことに、このことは神の古来からの聖典に定められ、書かれている。神によって創られたように、人の心は一つで分離されぬゆえ、その愛も一つで分けられないことに注目せよ。それゆえ、神があなたを統合の海に沈め、神の唯一性の真の支持者となるのを助け給うよう、あなたの心の全感情をもって、神の愛にすがり、神以外のいかなる者の愛からも心を遠ざけるように。神は我が証入である。これらの言葉をあなたに示す我の唯一の目的は、あなたが神のお許しによってその中に住み、支配する人となれるよう、この世のはかないものから、自分を清め、永遠の栄光の領域に入るのを助けることにある。...

我があなたに呼びかける言葉に注意深く耳を傾けよ。おお、国王よ。圧制者にその暴政をやめさせ、あなたに忠誠を誓った人々の間から不正を行なう者を切り捨てよ。神の正義にかけて。我が受けた苦難は、それらを詳細に物語るいかなる筆も苦痛に打ちひしがれずにはいられないほどである。まことに神を信じ、神の統合を支持する人々は誰でも、この悲惨な物語りの一部始終には堪えられまい。我の受けた苦難はあまりにも悲惨であったため敵でさえも我を見て泣いたほどである。まして分別のある人々の悲嘆はそれ以上のものであった。我は、神の統合を信じ、それを支持する人々のための要塞であるべきあなたに近づき、あなたの庇護の下に入るよう人々に命じたにもかかわらず、我はこれらすべての苦難を蒙ったのである。

おお、国王よ。我はこれまであなたに不従順であったであろうか。我があなたの法律を一つでも破ったことがあったであろうか。イラクにおいて、あなたを代表する大臣たちの内の誰が、我があなたに不忠であったと立証し得る証拠を提出することができるというのか。全世界の主にまします神にかけて、我は否と答える。寸時たりとも、我はあなたに対しても、また、あなたの大臣たちの誰に対しても背いたことはなかった。神の意志に誓って、我が過去に受けたどんな苦しみよりも更に辛い苦難にさらされようとも、我は決してあなたに背きはしないであろう。

あなたが神に従順で、神の命令を守れるよう、また、神が恵み深く助け給い、よこしまな者たちからあなたを守り給うよう、我は昼となく夜となく、夕べとなく朝となく、あなたのために神に祈っている。それゆえ、あなたの好きなように、あなたの地位と主権にふさわしいよう、我を扱うがよい。現在も、また将来においても、あなたが何かを成し遂げたいと思う時はいつも神の掟を忘れぬように。全世界の主なる神にほまれあれ。

イラン国王への書簡

... おお、国王よ。我は他の人々と同様、単なる一介の人間に過ぎなかった。しかし、我が長椅子の上で眠っている時、突然、全く栄光ある神の微風が我が身を吹き抜け、永遠の古から続いた全ての知識を我に教えた。この知識は我個人からのものではなく、全知・全能なるものから伝えられる言葉である。そして、その神は我の声を天と地の間に高らかにひびかせるよう命じ給うた。それゆえに、理解力あるすべての人々が止めどもなく涙したことが我が身に降りかかったのである。我は人の間に通用している知識についてはほんの一かけらも学んではいない。我は世間でいう学校に通ったことはない。我の住んでいた町で尋ねるがよい。そうすれば、我が偽りを語る者でないことが完全に確証されるであろう。これは、あなたの主であり、全能にしてすべての讃美の的である者の意志の風が舞い上がらせた一枚の木の葉にすぎない。暴風が吹き荒れる時、この木の葉は静止していられようか。いや、すべての名とすべての特質の主である神によってその意志から吹きでる風は、計画通りこの木の葉を吹き上げるのである。はかない存在である人間は、永遠の存在である神の前では無に等しい。だれも拒絶することのできない、神の言葉が我にかかった。そして、我は大勢の人の前で神を賛美するようになった。神の命令が発せられた時、我はまったく死人同然であった。あなた方の主であり、慈悲深く、同情深き神の意志の手が我を変えたのである。身分の高低にかかわらず、すべての人が反対すると分っていることを、自分のために発表する者がいるであろうか。いな、永遠の神秘をこの筆に教え給うたお方にかけて誓う。全能で、すべてに力強い御方である神が力を与え給うた者以外にそのような者はいない。

最も高き神の筆が我に伝えた。恐れるなかれ、イラン国王にあなたの身にふりかかることを告げよと。実際、あなたの心は主であり慈愛に満ちた神の指の間にある。おそらく、あなたの心の地平線から、正義と恵みの太陽がやがて輝き出すことであろう。このように、全知の神によって絶対的に定められたのである。

おお、国王よ。正義の目でこの若き顕示者を見よ。そして、この若者の身の上に起こったことがらによってあなたの判断を下せ。誠に、神は多くの人々の中よりあなたを神の影とし、また、あなたを、この地上に住むすべてのものに対する神の力のしるしとし給うたのである。何の証拠もなく、何ら知識のもととなる書物もないままに我を虐待してきた者たちと我自身の間に立ってあなたの判断を下せ。あなたの周囲の人々は自己の利益のためにあなたを愛しているが、それに反してこの若者は、あなた自身のためにのみあなたを愛しており、あなたを天恵の座に導き、右手の正義に向けさせることのみを欲してきたのである。あなたの主が我の宣言することを保証しておられるのである。

おお、国王よ。栄光の筆の鋭い響きに耳を傾け、何ものも越えることのできぬ地点に立つロートの木の枝ですべての名の創造者であり、天と地を創造された神への賞讃を告げている永遠の鳩の鳴き声に耳を傾けるならば、あなたは、この存在の世界において賞讃される御方の光輝以外には何も目に入らぬ地位にまで達するであろう。そして、自分の所有物の中で自己の主権を最もつまらぬものと見なすようになり、誰でも望む者にそれを投げ与え、神の容貌より発する光に照らされた地平線の方に顔を向けるであろう。また、あなたは、高尚で最高の地位にある主を助ける目的のため以外には、統治権という重荷に喜んで耐えるようなことはけっしてなかろう。そうすれば、天上の清らな魂があなたを祝福するであろう。神の名に由来すると認められた王権の力を通してあなたが到達することのできる地位は最も崇高なものであり、また何とすぐれたものであろうか...。

おお、この時代の王よ。これらの難民の目は最も慈悲深き御方の慈愛の方に向けられ、それを見つめている。このような苦難の後には無上の慈愛がつづき、この悲惨な逆境は溢れる繁栄によって引き継がれることは疑う余地のないことである。しかし、我は、イラン国王陛下が自らこれらの事態を調べ、人心に希望をもたらすよう心から望むものである。我が陛下に提供したものはすべてあなたにとって最高の善となるものばかりである。そして、まさに神が我にとっての証人である。...

おお、イラン国王よ。もし、あなたが許可するならば、我は、人々の目を喜ばせ、魂を落ちつかせ、神とともにあり、神の書の英知であるすべての公正な心を持つ人々を説得できるものをあなたに送るであろう。愚か者の拒絶、聖職者と称する者の黙視がなかったら我は人心を感動させ、神の微風のささやきの聴かれる領域に人の心を連れ去ることさえできる言葉を発したであろう。「彼の他に神はない」と。...

おお、国王よ。我は神の道において見たのである。それは、かつて、いかなる眼も見たことがなく、またいかなる耳も聴いたことのないものである。...何と無数の苦難が今まで我に降りかかり、又、これからも降りかかってくるであろう。我は、全能で寛大なる神に、我の顔をまっすぐに向けて進んでいる。一方背後には、蛇のような人間がしのびよって来ている。我は床がずぶぬれになるまで涙を流がしたのである。

しかしながら、我は自分自身のために悲しむのではない。神にかけて。我の心はいまだ主への愛を知らぬ木の芽を気の毒に思う。我は一本の木を通り過ぎる時、かならず、その木に向かってこう語った。「お前が我が名により切り倒され、わが主の道において我の体がその木の上にはりつけにされんことを!」と。...

神かけて。疲労が我を押し倒し、空腹にやつれ、はだかの岩が我の寝床となり、我の仲間となるものは荒野の獣しかいなくとも、我は決して不平など言わず、堅固に、辛棒強く耐えしのんだ人々と同様に我も、永遠の王にして世界の創造主である神の力によって耐え抜くであろう。そしていかなる状況下においても、かならず、神に感謝を捧げる。我は、高遠なる神の恵みにより、この入獄を通じて、人々の首から鎖とかせが取りはずされ、人々が誠実なる顔を持って、御力に満ち、恵み深き神の御顔に向かえるようなし給えと祈る。


アメリカの為政者への書簡

おお、アメリカの為政者たちと共和国の大統領たちよ。永遠の木の小枝でうたう鳩の声に耳を傾けよ。我の他に神はなし。我こそ永遠なる者、寛容なる者、すべてに恵み深き者なり。その施政の聖堂を正義と神への畏敬の念で飾れ。そして、その頭に宇宙の創造主であるあなた方の主を思い起こすという冠をのせよ。これが、すべてを知り、すべてに通じ給う神の命に従ってすべての名称の夜明けが告げていることである。過去においてその出現を約束されていた御方が栄光に輝やく場に現われ、眼に見えるもの、見えぬものすべてがこれを歓喜して迎えているのであるこの神の日の恩恵を身に受けよ。気付いていないだろうが、確かに、顕示者に会えるということは、太陽の光があたることよりすばらしいことなのである。おお、為政者たちよ。荘厳なる夜明けからきこえてくるものに耳を傾けよ。言葉の主であり、すべてを知る我の他に神はなし。堕落した者らに正義と手を結ばせ、命令者であり、すべてに精通し給うあなた方の主の命令のむちを我がもの顔にふりまわす圧政者を滅ぽせ。


各国の国民によって選出された議員への書簡

おお、各国の人々の中から選ばれた代表者たちよ。もし、注意深く吟味する者でありたいなら、ともに協議し、人類のためになり、その状態を改善することのみに自分たちの関心を向けよ。この世を人体にたとえると、世界が創られた時は完全であったが、今や重篤な不調や病気という種々の原因に悩んでいるのである。もし、自分の欲望のみに没頭して重大なあやまちを犯すような無知な医者の治療に任せたなら、それは一日で治るどころか、かえって病状が著しく悪化し、重態に陥ってしまう。また、少しは有能な医者の手当によって一時的にその身体の一部が治されたとしても、他の器官は前同様、病んだままの状態である。そこで我は、あなた方に、全知にして聡明なる御方のことを知らせる。今日、支配者は勝手にふるまい、この上なく有利な自分の地位をはっきり識別できず、ましてや、啓示など認めることさえできないほどの高慢に酔いしれ、うろたえたり、いがみ合ったりしている様を我は見ている。そして彼らの内の誰かが、その状態を改善しようと努力する時、その動機はいつも、自分自身の利益のためであった。そして、この動機の不純さは改善しようとする彼の力を制限してしまった。

全世界をいやすための卓越した治療薬や、最上の医療手段として主が定められたものは、地上のすべての人々を一つの共通した神の教えのもとに統合することである。これは、熟練した全能の霊感を受けた医師(顕示者)の力による以外には到底、達成させることはできない。まことに、このことは真実であって誤りのないことである。


宗教界の指導者への書簡

すべての宗教の指導者への書簡

おお、宗教の指導者たちよ。現在、あなた方の間にあるような基準や学問をもって神の書を推し量ってはならない。何となれば、神の書はそれ自体、人の世に確立された誤りのない秤なのである。地上に住む諸々の民の有するものはすべて、この完全な秤にかけられねばならない。そして、この秤に用いられる基準は、この秤固有の標準によってのみ試されよう。おお、あなた方、このことを理解し得たならば。

あなた方は、昼に夜に、朝に夕べにあなた方に呼び続けてきた者を認めることができなかったのである。我はあなた方のこのありさまを嘆き、我が慈愛の眼には涙が溢れる。おお、人々よ。雪のように白い顔と、輝やく心をもって、祝福された真紅の場所に向かって突き進め。そこでは道しるべの樹が、「まことに、我の他に神はなく、我は全能なる保護者にして、自存する者なり」と呼びかけている。

おお、宗教の指導者たちよ。あなた方の中に、洞察力や看破力において我に匹敵するものがいようか。また、我が言葉と知恵に匹敵するものを持つとあえて主張できる者がどこにいようか。いや、慈悲深き我が主にかけて言う。地上にあるすべての物は朽ち果てる。そして、これこそが全能にして、敬愛されるあなた方の主の御顔である。

おお、人々よ。あらゆる学問の最高にして、究極の目的として我が定めたものは、すべての知識の的である者を認識することである。にもかかわらず、見よ、この有様を。あなた方の学識はまるでヴェールのように彼との間を遮断しており、あなた方はこの状態に甘んじているではないか。彼こそはこの光の曙であり、隠されていたものはすべて、彼を通じて明かされたのである。この言葉の輝やきの源を発見できたならば、あなた方はこの世の人々や、彼らの所有するすべてを捨て、この最も祝福された栄光の座へと近付いてたであろう。

言挙げよ。まことにこれこそは母なる書が納められている天界である。おお、あなた方、このことを理解しえたならば。彼こそはを叫ばせ、聖地にそびえる山頂に燃え盛る藪に、「王国は神のものなり。神は万物を支配し給う主に在し、威力に満ち、者なり。」と声高らかに語らせた者である。

我は学び舎に学んだこともなければ、あなた方の論文を読んだこともない。常に存在し給う神の下へとあなた方を召喚するこの無学なる者の言葉に耳を傾けよ。これはあなた方にとって地上の全ての財宝に勝るものである。おお、あなた方がこのことを理解するものならば。

おお、僧侶たちよ。我が言葉をのべ、我の明確な証拠が示されたときあなた方はヴェールの中にかくれていた。これは誠に不思議なことである……。我はそのヴェールを引き裂いた。いまふたたび、もう一枚のヴェールで人々をかくしてしまわぬよう気をつけよ。すべての人の主、神の名において、むなしい想像の鎖をむしり取り、人をあざむくような人間になってはならない。いますべきことは、顔を神に向け、神の教えを受けとめ、これを混乱させることをやめ、神の書物を自分の欲望のもの差しで推し量らないことである。これこそ、過去においても、また将来においても常に変らぬ神の忠告である。もし、神が顕示をもたらし給うた時に、まずあなた方が神を信じるならば、人々は神から遠ざかることもないであろうし、またあのようなことが我の身にふりかかることもなかったであろう。神を畏れよ。そして不注意な人間ではあってはならぬ。

おお、僧侶たちよ。この新時代のための教えを、まず自らが拒否し、人々にも認めさせなかったことはまだしも、地上の争いの原因を作ることだけはしないようにせよ。小さな小石でさえも呼んでいるこの言葉、「新しい世界は神のものである。すべての証拠の現われる場所である。」のまわりに人々を集めよ。その炸裂音が天国の人々にも聞こえるようヴェールをひきさけ。これは、過去と未来を通じての神の命令である。この命令されたことに従う者には祝福がもたらされ、これを無視する者には悲しみがもたらされるであろう。

おお、僧侶たちよ。あなた方はなんと長きにわたってバハ(神)の顔に憎しみの槍をつきつけてきたことであろうか。自分のペンで書くことをやめよ。見よ、最高のペンが天と地に向かって語りかけている。神に畏怖の念をいだけ。創造物の姿さえもかえてしまった自分の欲望に従ってはならない。神の声を聞くことができるよう耳を清めよ。隠蔽のヴェールを焼きつくす火の如く、全宇宙の人々を洗い清める水の如くになれ。

おお、僧侶たちよ。あなた方の中の一人でもこの若き顕示者と、その知識と言葉の場で競える人がいるだろうか。彼の心の内面的意味と、その説明において同等といえる人がいるだろうか。いや、主である恵み深き神に誓ってそのような人はいない。今のこの時代では、主の言葉の前ではすべて消えさってしまう。主であり、全能で、何ものにも制約されぬ神が例外として認めたただ一人の人を除き、すべては生命のない死人も同然である。この例外の人はすべてを知る神によって知識を与えられたただ一人の人である。天国の住人聖なる家の人々も、朝な夕なこの一人の人に恵みを与えている。神から鋼鉄の足を与えられている者に木の足をもった者がはむかえるものだろうか。すべての創造の世界を照らす神にかけて、これは無理なことである。

我が注意深く見てみると、我に反対する者はほとんどの場合僧侶たちである....中には「彼は僧侶を否定した」と語った者もいる。我の主に誓っていう。そのとおり、我だけがいままであった偶像を否定するただ一人の人間である。我は、最も聖なるペンであるトランペットを高らかに吹いて、知らせたのである。その結果、見よ。神の恵みのしるしとして神が守り給う人々をのぞき、すべての僧侶たち、学者、知識ある者、そして為政者たちは卒倒してしまった。神こそはまさに、恵みに満ち、昔からの時代のお方である。...

おお、僧侶たちよ。愚かな夢と想像を捨てされ。そして、真実が現われる地平線に向かえ。神に誓って断言する。あなた方が所有するものは決して利益にはならず、それだけでなく、地上のすべての宝も、手にした支配力も無に等しい。神を畏れよ。み捨てられた人とならぬように。...断言する。おお、僧侶たちよ。身をかくし、眼をふさいでいるものを捨てされ。このすばらしい時代に最も聖なペンが呼びかけていることに耳を傾けよ。...この世はあなた方の愚かな想像のために塵に埋まっている。神の近くにいることが喜びである人々は、あなた方の残酷な行為のために苦難の日を送っている。神を畏れよ。そして、公正に判断を下す人間となれ。

おお、知識の曙の座に立つ者たちよ。自分が変われば他の人も同じように変わるという懸念から、自分を変えることができないというようなことがないよう注意せよ。もしそうなら、これは自分自身にとっても、また他の人々にとっても正しいことではない。...あなた方は、あたかも泉のようなものである。泉が変われば、その泉から流れ出る流れも変化するであろう。神を畏れ、信仰深い人々の一人となれ。同じことであるが、もし人の心が不健全ならその人の体も不健全になるし、もし木の根が腐っていれば、その枝も、小枝も、葉も、実も腐ってしまうであろう。おお、僧侶たちよ。神かけて命ずる。公正であれと。そして、自分がいま所有しているもののために真実を水泡に帰してしまうようなことがないように。真実をもって我が送ったことをよく調べてみよ。これこそが、本当にあなた方の役に立ち、力強き神へと近づけてくれるのである。神の使徒モハメッドが現われた時、どのように人々が彼を否定したかよく考え、思い起こしてみよ。人々は彼に対して、聖霊(イエス)がその最上の場において嘆き悲しみ、信仰深き魂の涙を流させるような行為をしたのである。さらに彼の前に現われた神の使徒、神の使者たちが、不正を働く人々の手によってどのようなことを身に受けたか考えでみよ。我は神のためにあなた方のことを語り、神のしるしを思い起こさせよう。そして最も聖なる国最高の天上にいます神に近い人々のために定められたことを語りかけているのである。我こそはまさに、語りかける者、すべてを知る者である。神はあなた方を救けために来られ、言葉というはしごでのり越え、理解という頂上に達することができるよう、苦難を与えられるのである。...公正と正義の気持ちをもって我が送ったことをよく調べてみよ。これこそまさに、真実を通して自身を高め、かつては身につかなかったものを与え、そして神の生気に満ちた美酒を飲みほすことができるようにしてくれるものである。

僧侶たちは世の中の頭脳であり、一国の眼であり、すばらしい知識と善良な性格という衣を身につけている...。人々は今までも、また現在も、つねに、このように恵まれた人の魂にその指導を仰いできたのである。

高潔な態度の僧侶や、正しい賢人は、世の中を体にたとえれば、その精神にあたる。正義の冠をその頭上におき、公正という衣で身をつつんでいる僧侶は幸せである。

最も聖なる美酒を手にし、神聖な統治者である神の名においてこれを飲みほした僧侶は、世界という体にとって眼にあたる。彼に従い、彼を思い起す者は幸せである。

自分の知識のために、自分とすべての知識の目標である御方の間に幕をたらすことなく、自立する御方が現われた時、神に対し喜びに輝やく顔を向けた僧侶への恵みは大である。まさに彼は賢い人の中に数えられる。天国の住人たちも彼の息吹きを求め、彼のかかげる火は天上と地上のすべての人々を照らす。彼はまさに、予言者の後継者となる。彼を見つめる者は真実の御方を見ることができ、彼に顔を向ける者は、全能であり全知の神に顔を向けることになるのである。

おお、すべての聖職者たちよ。あなた方は今後いかなる力も所有せぬ自分自身を見ることになる。それは、我があなた方からすべての力を奪い取り、それを、唯一の、すべての権力を所有する、全能で、拘束されることのない神を信じてきた人々に分け与えることにしたからである。


法王ピウス九世への書簡

法王よ、ヴェールを引き裂いてすてよ。主の中の主である神が雲に深くつつまれて訪れたのである。そして、全能で誰も抑制することのできない神が天意を成就したのである。最初に天より神が降り来たとまったく同様、神は事実、再び天より降り来たのである。かつて、パリサイ人たちが何らはっきりした証拠もなしに、彼(キリスト)と争ったように、あなたが、彼(バハオラ)と争うことのないよう注意せよ。彼(バハオラ)の右手には慈愛に満ちた生命の水が流れ、左手には正義のよりぬきの美酒が溢れている。また、楽園の天使たちが彼の前を、神のしるしのついた旗を振りかざして行進している。いかなる名目によっても、地と天の創造者たる神から自分を隔てることがないよう注意せよ。俗世間を背後にすてされ。そして、あなたの主に向かえ。この全世界は主を通じて照らされて来たのである。あなたはあまたの宮殿に居を構えているが、神の啓示の王たる彼(バハオラ)はこの世で最も荒廃した所に住んでいる。宮殿などはこれを欲するものに与え、歓喜に満ちて、その顔を神の国に向けよ。慈悲そのものである主の名において、この世の人々の中に立ち上がれ。そして、確信の手で生命の杯をしっかりつかみ、それを飲みほせ。そして、次に、深き信仰を持つ人々の中でこの杯を求める者にこれを提供せよ。

聖霊と呼ばれた彼(キリスト)について考えてみよ。彼が訪れた時、当時の最高の見識者たちは彼の祖国において、彼に敵対する判決を下した。しかるに、一介の漁師(ペテロ)が彼を信じたのである。理解力ある心を持つあなたよ。よく注意してみるがよい。あなたはまことに、神の名の天界の太陽の一つである。暗闇があなたの上にヴェールを広げぬよう、また、暗闇が神の光からあなたをおおい隠すことがないよう、自らを見守れ。キリストが威厳と力をもって現われた時、このキリストに反対した者たちのことをよく考えてみよ。いかに多くのパリサイ人たちが、神よりの救世主を見ることを待ち望み、神よりの救世主から隔離されることを嘆き悲しんでいたことか。それにもかかわらず彼の到来の芳香が吹き流れ、彼の美のヴェールが取りさられた時、彼らは顔をそむけ、彼と争ったのである。ほんのわずかな人々だけが、しかも、世俗の中にあっては何の力も持たぬ人々だけが、彼の顔に自らの顔を向けたのである。しかし、今日、権力を与えられ、主権を受け継いでいるすべての者が彼(キリスト)の名のもとに自らを誇っているのである。同様に、無数の修道士たちが神の名のもとに教会に引きこもって来たが、今日、いざ約束された時が到来し、我が神の美を明らかにした時、彼らは朝な夕なに神を求めていながら、我を知ろうとしなかった。

息子であるキリストが秘めていた言葉が明らかにされたのである。今日、これは人間の形で送られたのである。父なる主に祝福あれ。彼は誠に最も偉大なる尊厳をもって世界諸国民の上に訪れたのである。多くの正義をもって任ずる者たちよ。彼に顔を向けよ。いまこそ(ペテロ)が、「見よ!父が訪れた。神の国で約束されていたことが実現されたのだ。この世がその罪悪から浄められるよう、慈悲深き神の道において、我が肉体は十字架を熱望し、我が頭は突きささる槍を待ち望んでいるのである」と声高く叫びながら、すべてを所有し、最高の御方である主を称讃する日であると言ったその日である。

おお、最高の地位にある法王よ。朽ち果てる肉体の創造者があなたに忠告すること、彼の最も偉大なる名を現わす者の声に耳を傾けよ。あなたが所有するすべての美しい装飾品を売り払え。そして、夜を日に戻し、日をまた夜に戻す神の道のために、売って得た金を遣え。あなたの王国を諸々の王に与えよ。そして自分の住家より抜け出し、顔をしっかりと神の国に向け、この世から超越し、地と天の間に存在する主の称讃を声高らかに語れ。すべての名の所有者である彼(バハオラ)は、全知全能の主に代わり、このように命じているのである。あなたは諸々の王に対し、「民を公正にあつかえ。そして、聖書に示された境界を犯すことがないよう注意せよ。」と勧告しなければならぬ。このように勧告することこそあなたにふさわしいことである。この世の物や富を自分自身のために費やすことがないよう注意せよ。この世の富などは、それを望む者に任せておけ。そして、創造主があなたに命じて来たことのみに執着せよ。たとえ、誰かがあなたに地上の全財宝を提供して来たとしても、そのようなものに一瞥すら与えるな。あなたの主のようであれ。天啓の言葉は、神が創造の書の飾りつけを行なったことについて、このように語っているのである。...

もし、我の詩句の美酒の酔いがあなたをとらえ、天地の創造者たる主の王座の前に自ら進み出る決心をするならば、我の愛をあなたの衣服とし、我の思い出をあなたの楯とし、全能の啓示者である神に頼ることをあなたの碇とせよ。明らかに、収穫の日は訪れた。そして、すべてのものはたがいに分離され、神が正義の器の中で選び出し給うたものを貯え、焼却するにふさわしいものは火中に投げ入れたのである。今日、この約束された日において、力と愛に満ちた主はこのように天意を下し給うたのである。神こそ、まことに、自ら欲することを定め給うのである。全能にして、感嘆せずにはいられぬ神の他に神はなし。


各宗教の僧侶たちと信者への書簡

種々の宗教を信ずる人々と僧侶たちへ

我は、ある時は旧約聖書を信ずる人々に語りかけ、すべての言葉を啓示し、すべての人が頭を低くする神へと彼らを召喚した...。またある時は福音書を信ずる人々に語りかけて、「神の香りがあらゆる場所にただよっており、その名において、『栄光に満ち給うお方が現われた』と告げた...。そして、またある時はコーランを信ずる人々に語りかけ、「恵み深き神を畏れ、すべての宗教の根元であるお方をとがめるな。」と告げた...。さらに我は、ゾロアスター教の人々にも書簡を送り、我の教えを告げたということを知れ...。我は彼らの聖書と信ずる書物の中のすべての比楡と暗示の本質的な意味を啓示したのである。主こそはまさに、全能で、すべてを知り給う。

シオンの山に向かって叫べ。おお、カルメル山よ。そして、喜びのおとずれを宣言せよ。死滅の運命を持つ者の眼からは、かくされている方が来られた。その方の万物を征服し給う主権は現われ、すべてをおおい包む神の光輝は出現した。躊路したり立ち止まらぬよう注意せよ。天から下った神の町・神に愛されている心の清い者が、天使の仲間たちが、また最も崇高な、敬慕して取りまいた神聖な場所へ、急いで行って取り囲みなさい。おお、我はどれほど地球上のあらゆる場所に、また、その町の一つ一つに、この啓示の福音を伝えようと切望していたことか。その啓示に、シナイ山の心は引きつけられ、そして、その名において「燃えさかる藪」は呼んでいる。「主の中の主なる神に、天地の王国は属している。」と。まことに、今日こそは、陸も海も、この宣言を喜ぶ時代であり、人間の意志や心では測り知れない大きな恵みをとおして、神が啓示を受けるよう定められた時代である。やがて、神は、あなた方に「箱舟」を差し向け、「御名の書」に述べられているバハの人々を、明らかにするであろう。

「地上最高の捷」が現われた。そして神は、ユダヤの王タビデの王冠をもその支配のもとにおいているのである。我の筆は、過ぎさった日の事についても述べているが、今のこの時代にも、タビデは大きな声で叫んでいる。「おお、愛する主よ!我も、主の教えをしっかりと守っている人々の中に数えて下さい。主によってはじめて、人々の顔は輝やき、そのあゆみをも運ぶことができるのです。」と。

「神のいぶき」が漂い、「神のそよ風」がふき、そして、エルサレムの山シオンから、長い間、人々の眼からかくされていたものが現われ、そのエルサレムから、ただ一つ、比類ない、全能の神の声が聞こえている。

タビデの歌に耳を傾けよ。彼は「だれが、我を『力に満ちた町』へつれていってくれるのか?」といっている。この「力に満ちた町」とは、「世界最大の牢獄」とよばれており、要塞と城壁にかこまれた、かのアッカの町の事である:::。イザヤ書の中で彼が述べた事を考えてみよ。彼は「高き山になれ、おお、シオンよ。そしてよい知らせをもたらすようにせよ。おお、エルサレムよ、よい知らせをもたらすよう声高らかに叫びなさい。恐れずに叫びなさい。そしてユダヤの町々に、神を見つめよ、主なる神が強き力を持って現われ、その腕が神のために支配するであろうと告甘よ。」と語っている。今の時代に、すべてのしるしが実現している。「偉大な町」が天から下り、シオンは神の声をあらゆる場所で聞き、その神の啓示に、喜ぴで.身をふるわせている。

おお、キリスト教徒たちよ。

おお、キリスト教徒たちよ。我はすでに以前、あなた方の前に現われたが、あなた方はこれを見過した。今、再び、あなた方にその機会が与えられた。今こそ神の日である。神に向かえ...。最愛の御方は、あなた方が我欲の火によって消滅させられることを好まれない。もしあなた方が神よりヴェールにおおわれたように断絶されているとすれば、それは、もっぱら、自分たちのわがままと無知によるものである。あなた方は我を語り、しかも、我を知らない。我を呼び、しかも、我の啓示に気付かない...。おお、福音の民よ。神の王国に入っていなかった人々が、今やそこに入ったというのに、いまでもなお門前でためらうのか。主であり、全能者である、恵沢多き神の威力でそのヴェールをこなごなに引き裂け。そして、我が名において、我の王国に入れ。これは、あなた方に永遠の生命を望み給う神の命令である...。おお、くらやみにいる神の王国の子らよ。そこは、まことに、あなた方にふさわしくない所である。の面前にあってなお、自己の行為の故におそれているのか。自己をまっすぐに神に向けよ。...。まことに、彼(キリスト)はこう言った。「我に従え。あなたを人々の漁師にしょう。」と。今や我は、「我に従え。そうすれば、あなたを人類の再生者とすることであろう。」と言う。

まことに、我はあなた方のために来た。あなた方を救うために世界の不幸を背負った。あなた方がよみがえるためにいのちをささげた者を解き放て。おお、聖霊(キリスト)に従う者らよ。神を畏れよ。遠く道を踏みはずした聖職者の足跡を踏むな。心の扉を開け。聖霊(キリスト)はその前に立っている。なぜ、あなた方を輝ける点に近づけようとする者から遠ざかろうとするのか。言挙げよ。まことに、我はあなた方のために王国の門を開いた。にもかかわらず、我の顔前で家の戸を閉ざしてしまおうとするのか。これこそ、重大なる誤まり以外の何ものでもない。

おお、すべての大司教たちよ。神の書簡の中であなた方に約束されていた御方が到来した。神を畏れよ。そして、迷信の空虚な想像に従ってはならぬ。あなた方が所有している物をすてされ。そして、神の最高に卓越せる力によって示された書簡をしっかりととらえよ。このようにすることの方が今のすべての所有物より、あなた方にとってはるかに優っている。このことは、理解力ある心と洞察力あるすべての人々の証言するところである。我の名において自分自身を誇れ。これでもなお、ヴェールのようなもので自分を我から閉ざそうとするのか。これは全く不可解なことである。

おお、全ての大僧正たちよ。全人類の主である御方が現われた。明瞭な案内を示して人類に呼びかけているにもかかわらず、あなた方は死人の中に数えられているのである。神の微風に揺り動かされ、そしてこの明白なる名のもとに、死者の中から立ち上った者の祝福こそ偉大である。

おお、すべての司教たちよ。おののきが地上の民族をとらえた。そして、永遠なる父が声を大にして天と地の間で叫んでいる。天国にいるすべての者、また、地上にいるすべての者の憧れの的である神、その声を聴いた耳、この神を見た目、この神に向かった心は祝福される。

おお、すべての司教たちよ。あなた方は我の知識の天の星である。我の慈悲はあなた方が地上に朽ちはてるのを望んではいない。我の正義にかけて次のように宣言する。「これは子なるキリストが定めたことである。そして、彼の潔白な真実のみを語り、信頼に価する口から発せられた言葉はすべて改めることはできない。事実、鐘は我の名を鳴り響かせ、そして、我のことを悲しんでいる。しかし、我の精神は明らかな歓びで満ち満ちている。悲深き神の道において、神の愛する者の体は十字架を求め、その頭は槍を熱望している。圧制者の権勢はけっして我が目的を果すのを妨げることはできない」と。知識の天の星は落ちてしまった。彼らは我の教えの真実性を示すために自分たちの所有する証拠を引用し、我の名において神のことを述べているが、実際、彼らの前に我が威厳と共に現われた時、彼らは顔をそむけたのである。彼らは墜落した星である。これこそ、キリストが真実と共に到来した時に予言したことである。そして、ユダヤの学者たちは、彼をむやみやたらにとがめ、ついに、聖霊が最も悲しむことを犯し、神の近くにいることを最大の喜びとする人々の目に涙をさそったのである。

おお、すべての牧師たちよ。鐘を棄てて自分たちの教会から出よ。今日、世界諸国民の間に最も偉大なる名を声高く宣言することがあなた方の義務である。あなた方は口を閉ざしたままでいたいのであろう。しかし、すべての石、すべての樹木は、「主は、その偉大なる栄光の中に到来した」と声高く叫んでいる。神の名において人々を召喚しているあの顕示者は、事実、神より遣わされた者であり、地上のあらゆる力もおよばぬことを示すであろう。神の微風があなた方を目覚めさすように。神の微風は全世界にわたって吹きつけたのである。この微風の芳香を発見した者は祝福され、幸福を保証された者の中に数えられる。

おお、すべての牧師たちよ。最後の審判の日は出現したのである。この日、かつて天国にいた御方が到来したのである。彼こそ、まことに聖らかで全能にして、すべての称讃に価する神の書物の中であなた方に約束されていた御方である。あなた方はこれから、どれほどの期間、不注意と迷信の荒野にさまようことか。すべてを許し、寛大なる主の方向にあなた方の心をすえて彼に向かえ。

おお修道士たちよ。教会や修道院で隠遁生活など送るな。我の許しのもとに前向きに進み、あなた方の魂と人々の魂のためになることに従事せよ。これが最後の審判の日に現われる王の命令である。我の愛のとりでの中に隠遁せよ。これこそ、望ましい隠遁生活である。このことを理解するものならば。家の中に自分を閉じ込めた人間は死人も同然である。すべての創造物の利益になることをおし進めるのは人の義務であり、実を結ばぬ人間は火に投げ入れるべきである。これが、あなた方の主である神が忠告していることである。神こそ全能で、恵み深き御方である。あなた方の後を継ぐ者がでるよう、結婚せよ。我は、不実な行為は禁じたが、忠誠を示す行為は禁じなかった。あなた方は自分で作り出した基準にしがみつき、神の基準をすてさっている。神を畏れよ。そして愚か者となるな。我の土地で我の名をよぶ人なくして、どうして我の属性、我の名前が啓示されようか。十分に考え、そして眼をおおわれて深いねむりの中にいる者となってはならぬ。結婚しなかった彼(イエス)は悪をもたらす者の手にかかり、住む所も頭を横にできる所も見つけられなかった。彼の神聖な行動はあなたが考えたり想像したりするものとは違い、顕示者たちが持っているもの自体に帰属する。この地上のいかなるものの想像をもはるかに越えている彼の地位を理解できるよう頼むがよい。これを理解する者に恵みがもたらされるであろう。

おお、キリスト教の修道士たちよ。もし我に従うなら、あなた方は我の王国の一人となれるであろう。しかし、たとえ、我に対して罪を犯しても、我は長い苦難のうちにそれをじっと耐えていくであろう。我こそは常にゆるす者、すべてに慈悲深き者である。キリストの生地ベツレヘムにも神の微風が吹きわたっている。そのベツレヘムの地が叫んでいるのが聞える。「おお、最も寛大なる主よ。主の偉大な栄光はどこにうち立てられるのか。ここの地が主から離れ消えてしまってからは、主のおそばの甘い香りが主のみもとに行きたいという気持ちをかりたてている。ヴェールをひきあげ、すばらしい栄光の力をもたらす主が現われる時、主に恵みあれ」と。神は荘厳な偉大な神殿から、ベツレヘムの地に呼びかけている。「おお、ベツレヘムよ。その光は再び東方より昇り、西方へと拡がり、やがてその地にも到達するであろう。その時、神の子らは父なる神をみてそれを認めることができるであろうか。それとも、はじめにキリストを認められなかったその昔と同じように拒否するのか」と。しかるに、ベツレヘムの地は泣き叫んでいる。「主はまさに、すべてを知り給い、すべてに通じておられる」と。

考えてみよ。今なお、数えきれぬほど多くのキリスト教の僧侶たちが神の名のもとに教会の中にとじこもり、約束された時がきて、神の美が示されているにもかかわらず、朝に晩に、神を求めながら、なお、神を認めることができずにいるのである。

あなた方は福音書を読んだにもかかわらず、なお栄光に満ち給う神を認められないのか。おお、知識ある人々よ。それはあなた方らしくないことである...。恵み深い御方の香りがすべての創造物の上を漂よっている。自分の欲望をすて、導きをしっかりと手にした者は幸いなり。

あなた方はコーランを読んだことがないのか。真理を見い出すためにそれを読んで見よ。何となれば、その聖典はまことに、真直な道だからである。これは天上にあるすべてのもの、および、地上に住むすべての者たちにとって神に達する道である。たとえ、コーランについては無関心であっても、あなた方にとってバヤンの書は遠い存在ではなかろう。その書を開き、眼の前にすえて見よ。神の顕示者たちが嘆き悲むようなことをせぬよう、その聖句を読んでみよ。

あなた方の柩より急ぎ出でよ。いつまで眠っているのか。二度目のラッパの音も鳴らされた。あなた方は誰を目の前にしていると思うのか。これこそは慈悲の神であるあなた方の主に他ならないのである。彼の証を否定する自分の姿を見よ。大地は大きくゆれ、孕んでいたものは出現した。あなた方はそれを否定するというのか。言挙げよ。山々が糸屑のようになったのをあなた方は認めないのであろうか。また、畏怖の念を呼び起こす神の大業の荘厳さによって人々が深い苦悩に陥っている事実をあなた方は否定するのであろうか。廃虚と化した彼らの家々を見よ。また、溺れる軍勢と化した彼ら自身を見よ。

今日こそ、慈悲深いお方が明白な主権の衣に身をつつみ、叡知の雲に乗って天上より降りて来る日である。彼は人々の行ないをすべて知り給う。いかなるものも、彼の栄光を見誤ることはない。おお、このことを理解するものならば。あらゆる宗教の天界は裂かれ、人知の大地は破壊された。神の天使たちが降りて来る様子を見よ。言挙げよ。今日は、人々がおたがいに欺く日である。ならば、あなた方はどこへ逃げるつもりなのか。山々は押し流され、天空は折りたたまれ、地球は彼の御手に握られている。このことを理解するものならば。あなた方を守ることのできるものが何処にいようか。慈悲に満ち給う者にかけて言う。誰もあなた方を守ることはできない。全能にして栄光に輝き、良きものを授け給う神以外にあなた方を守りうるものはない。すべての女性は孕んでいたものを出産したのである。人間と天使が共に集うこの日、わが目に映るのは泥酔しきった人間の姿である。

言挙げよ。神に疑いの余地があろうか。威力と主権を纏い、恵みの天界から降りて来る彼を見よ。彼の証に疑いの余地はあろうか。楽園はあなた方の右手に位置し、あなた方のすぐ側まで来ている。そして地獄の炎は燃え盛っている。すべてを飲み込むその猛烈な炎を見よ。急いで楽園に入り、慈悲深い御方の手から命の美酒を飲め。これこそは、あなた方に対するわが慈悲の徴である。

偉大なる宣言者である神に誓う。御恵み深い御方が確かな主権を授かって到来された。決着の日が定められ、地上に住むすべての者は皆集められ、ラッパが鳴り響いた。見よ、すべての眼は恐怖のあまり一点を見つめている。そして、神の聖句の息吹で活気づけられ、この世の中のものから超越していた者を除いては、天上と地上のすべての者の心は震えているのである。

今日は、地球がその流れの方向を告げる日である。罪悪を行なう者たちは地球の重荷になるのである。怠惰で気まぐれな月は裂かれ、天は明白なる煙を放った。我には、全能で最も威力ある主に恐怖を抱いてひれ伏している人々が見える。人々に告げている者の声は高く、神の激怒はあまりに強烈であったため、人々は引き離されてしまった。ある人々は、嘆息し、嘆き、悲しんでいるが、また他の人々は立派な住居を手に入れることができた。その人たちとは、御恵み深い御方の手から命の美酒を飲みほし、本当に幸福な人たちのことである。地は震え、山々は消え去り、そして、天使たちが我の前に整列して現われた。大部分の人々は酔いのあまりうろたえ、顔には怒りのあとが残っていた。我は罪悪を行なった者たちを集めた。彼らが偶像の方に向かって突き進んで行くのが見える。今日、人は誰でも、神の掟を離れては安全ではあり得ない。今日は、まことに、悲しむべき時代である。我は彼らを迷わすものを指摘してみよう。彼らはそれを見ていながら、まだ、それに気付いていない。彼らの眼は酔っている。彼らはまことの盲人である。彼らのあかしは自らが述べる中傷である。

彼らの中傷は、危難の時の救助者であり、自存し給う神によって非難される。悪魔は彼らの心の中で害毒をかき立てているにもかかわらず、誰もそれを避けることができずに悩んでいる。彼らは罪人の登録簿を担ってよこしまな者らの方へ急いで行く。これが彼らの行いなのである。

天は一つにたたみ込まれ、地は神の支配下に握られる。そして、汚れたことを行なう者たちの前髪は握られているのに、彼等はまだそれに気付いてはいない。彼らは汚水を飲んでいるが、一向にそれに気付いていない。叫び声が挙げられ、人々は墓場から立ち上がり、あたりを見まわしている。ある者は慈悲の神の宮廷へと急ぎ、他の者は地獄の火中にうつ向いて倒れ、さらに、他の者は狼狽して気を失っている。神の聖句が啓示されても、なお、彼らは顔をそむけている。神のあかしが示されても、なお、彼らはそれに気付いていない。慈悲深いお方の顔を見ても、彼ら自身の顔は悲しそうであった。けれども、彼らはなおも遊び戯れている。彼らは光と間違えて、地獄の火の方に走って行く。彼らが愚かにも想像していることは、およそ、神から遠くかけ離れたことである。あなた方が喜こぼうと、激怒に燃えようと、そのようなことには関係なく、天はばらばらに裂かれて、神は輝かしい主権をもって降りて来られた。すべての創造物は、「王国は全能にして全知、いと賢き神のものである」という叫び声を聞いた。

おお、ペルシャの聖職者たちよ。我が名において、あなた方は人民の統治権を得、我との関係ゆえに名誉ある地位につくことができた。しかるに、我が目前に現われるや、これにそむき、我を認めた者らに涙を流させるような暴挙に出た。ほどなく、あなた方の持つものは滅び、その栄光は最もみじめな凋落に変えられ、そして、命じ給う御方、聡明なる御方である神の定め給うたところにしたがって、自分たちの犯したことに対する罰を知るであろう。

おお、都にすむ聖職者たちよ。我は真理を持って来たが、これに気付こうともしない。あなた方は自我のむしろをかけられた死人に等しい。何よりも、我の前に来ることが良いという時にそうしようともしなかった。これを知れ。もしも、あなた方が忠節を誓い、誇りとし、日夜そのものについて語り、その足跡に導きを求めているその指導者たちが今日生きていたなら、彼らは夕べといわず、朝といわず、我を囲み、我より離れようとはしないであろう。しかるに、あなた方は一刻たりとも我が顔にむかうことなく、ますます高慢さを示し、思うままに苦しめたこの我に対して注意すら払わなかった。あなた方は我の状態を調べもせず、我の身にふりかかったことを知ろうともしなかった。そして、あなた方はこの光あふれる明瞭な一点から吹き起こるけだかい風と恵沢のそよ風を自ら放棄した。外なるものにのみしがみつき、内なるものを忘れていながら、忘れていないと言う。名称のみを愛し、それに自己を捧げてしまっているようだ。自分たちの指導者の名称のみを口にするのはそのためである。そして、その指導者たちと同じ、または、それ以上の者が現われると、そこから逃げようとする。あなか方は彼らの名称により高められ、その地位を保ち、生き、栄えたのではないか。にもかかわらず、自分たちの指導者が現われると、いま自分がもっている指導権を放棄しようともせず、彼に向かうこともせず、顔も向けようともしない。多くの人類とまったく同じ様に、あなた方も名称のみを拝み、名称のみを命のかぎりに唱え、名称のみにこだわっている。しかるに、これらの名称を持つ者が現われるや、たちまちこれを否認し、反対方向に背をむけるのである。今では、この神の僕を正しく評価し、新しく生まれ変わらない限り、たとえ自分で考え、神を記憶し、神に心を向け、身をささげ、心をくばっても、神から受けいれられることはないであろう。このことを知れ。

あなた方のためにかの使徒(モハメット)は嘆き悲しみ、かの純潔なる者(ファティメ)は泣き叫んだ。そして、諸国は荒廃し、暗闇があらゆる場所をつつんでしまったのである。おお、すべての聖職者たちよ。あなた方のために人々の品位は卑しめられ、イスラム教の旗は引き降ろされ、その強力なる王座はくつがえされてしまった。分別ある者は、イスラム教を高めるものを固守しようとたえず求めてきた。しかし、あなた方は争いをひき起し、神が目的を達成されるのを妨げたのである。そして、その間に国土は完全に廃虚と化してしまったのである。

世界のあらゆる国民の中で最大の損失をこうむり、今なお、苦悩している民はペルシャの民である。栄光の絶頂で全世界に輝きわたる昼の星の言葉によって我は誓う。この国、ペルシャでは説教壇上にたえず悲嘆の声があがっている。はじめのころ、そのような悲嘆の声はまずテヘランの地にて聞かれた。栄光ある、気高い真実の御方を思い起こすことを目的として設立された説教壇は、今や全ペルシャにおいて、神を冒漬する場所と化し、全世界の願望である顕示者に向けてののしりの言葉が発せられる場所と化してしまったからである。

今のこの時代は、古来の王である神の新しい啓示という花から漂ってくる芳香に満ちている。それなのに、僧侶たちは徒党をくみ、自分たちの座にしがみつき、人間はもとより、動物さえもはずかしくなるようなことを語っている。もし、僧侶たちが自分たちの行いの一つだけでも、犯した間違いに気付いくなら、彼らは自らの手が自分たちを窮地に追いんでいるということが分るであろう。

おお、僧侶たちよ。...あなた方の手にしているものをすて、心を静め、そして、偉大なる御方、また主権者の舌が語りかけることに耳を傾けよ。ヴェールをした侍女たちの何と多くが我に顔を向け、我を信じたことだろうか。それにひきかえ、何と多くの、ターバンを巻いた男たちが我を妨害し、はるか過去の時代の人々の考えに従っていることか。

おお、高い地位にいる僧侶たちよ。何物によっても制約されることなき御方がもつ神秘を聞くことができるようにと耳が与えられ、その顕示者を見ることができるようにと眼が与えられている。なのに、何から逃れようとしているのか。二人といない友が現われたのである。その友は真に救いとなることを語っている。僧侶たちよ。もし、理解というバラ園の香りを見つけたならば、彼以外は求めず、たとえ衣は新しく変わっていたとしても、すべてを知り、比類なき顕示者を認め、そして、この世の物や、この世の物しか求めない者らから眼をそらせて、この新しい顕示者のために立ち上がるであろう。

我が書に書かれていることはすべて明らかに証明されている。どこから見ても証拠は明らかである。今のこの時代に、全能なる御方が人々に呼びかけ、至上の天国の出現について述べているのである。

今はもう、高い地位の僧侶たちが命令を下し、自分たちの正当性だけをおしつける時代ではない。自分たちのかかえている聖書の中にも、いつか、僧侶たちが人々を困惑へとおとし入れ、神に近づくのを妨げるだろうと書かれているではないか。真の光を見つけ、愛される御方である神へと近づく道を急ぐ者こそ、真の意味で立派な僧侶といえる。

おお、高い地位の僧侶たちよ。全能なる神の手が雲のかなたから伸びてきている。新しい眼でこれをみつめよ。神の尊厳さと偉大さが現われている。清らかな眼でこれをみよ。おお、高い地位をほこる僧侶たちよ。あなた方は神の名のお蔭で尊敬されているのに、神から逃げ去ろうとしている。あなた方は神の館の高い地位の僧侶である。もし、全能なる神の高い地位の憎侶であるならば、どうして、神のもとに一つになることができないのか、また、神を認められないのか。はっきり言う。おお、僧侶たちよ。今の時代は、人間のもっている物すべてをすてて、全能なる神に面を向けなければ、いかなる行為も認められぬであろう。


人類への重大な告知

今や、地上の人々や同胞たちに前もって定められていた時代が来たのである。神の約束は聖典に記載されている通り、すべて達成された。神の掟はシオン山から発せられ、エルサレムとその丘や土地は神の啓示の栄光をもって満たされている。危難の時の救助者であり、自存し給う神の書物に示されていることを心の中で熟考する人は幸せである。おお、神の寵愛を受ける人たちよ。神の恩恵と慈悲とによって、常に変わらぬ、水晶のように清らかな水を腹一杯に飲みほし、神の大業に対して山のように確固不動のものとなれるよう、神の言葉に耳を傾け、注意を向けよ。

この日こそは人類が約束された御方の顔を見、その声を聞くことのできる時代である。神の呼びかけは発せられ、その御顔の光明は人類に向けられたのである。従って、人は皆、自己の心の書よりあらゆる空虚な言葉の痕趾を消し去り、開かれた公平な心をもって彼の啓示のしるしを見、彼の使命の真を立証するものに向かい、彼の栄光の証拠を見つめなければならない。この日は偉大である。すべての聖典はこの日を神の日と称し、その偉大さを称えている。神の予言者と聖なる使者は皆、この素晴らしい日の到来を心から渇望してきた。同様に、地上のすべての民はこの日に巡りあうことを切望してきた。しかし、彼の啓示の昼の星が神の御意志の天に出現するやいなや、全能者の御心によって導き給うた者を除き、誰もがただ唖然として、無思慮のままでいたのである。

おお、我を記憶する者よ。地上の人々は最も嘆かわしいヴェールによって彼の栄光からさえぎられており、彼の呼びかけに聞き入ることを妨げられている。神よ、願わくは和合の光が地球全体を包み、そこに住むすべての人々の額に、「王国は神のものなり」という印が記されるようなし給え。

おお、人の子らよ。神の教えとその宗教の根本の目的は、人類の利益を守り、その統合を促進し、人々の間に愛と友情の精神を養うことにある。それを仲たがいと不和、憎しみと敵意の源にさせてはならぬ。これは真の道で、確固たる不動の基礎である。この基礎の上に建てられるものは何であれ、世の中の変転や不意のできごとなどによってその力を損なわれることはけっしてない。また、何世紀も何世紀もの間の変転もその構造をくつがえすことはないであろう。我の希望は、世界の各宗教の指導者たちや支配者たちが現代の改革とその繁栄の復興のために一致して立ち上がることである。世界の窮乏をとくと考えておたがいに話し合い、これを案じて充分な討議を行い、病んで、ひどく傷めつけられている世界が必要とする治療薬を施すがよい。中庸をもってものごとを対処することは、権限を持っている者たちの義務である。何ごとであれ、中庸という限度を越すと有効な効果を得られないであろう。たとえば、自由、文明というようなものを考えてみよ。分別ある人々がそれらをどんなにすばらしいものと考えようとも、度を過ぎれば、かえって、人々に有害な影響を及ぼすであろう。願わくは、支配者や賢い学問のある人々の尽力の結果として、世の人々が自らの最高の利益を認めることができるよう導かれんことを。いつまで人類は片意地を張るのであろうか。いつまで不正が続くのであろうか。いつまで混乱と動揺が人々の間にのさばるのであろうか。いつまで不和が社会を騒がせるのであろうか。失望の風があらゆる方角から吹いて来て、人類を対立させ、苦しめる争斗が日々増加している。現在、一般に行きわたっている秩序は痛ましいほど不備であるため、動揺と混乱がさし迫っており、その徴候が今やはっきり見受けられる。神が、地上の人々を慈悲深くめざめさせ、彼らの行いの結果が有益であり、彼らの地位にふさわしい行いが果せるよう彼らを助け給うよう、我は神に懇願する。神の栄光がほめ称えられんことを。

おお、地上で争っている人々や種族の人たちよ。あなた方の顔を和合の方に向け、その光の輝きを自分たちの上に照りはえさせよ。共に集い、たとえ自分たちの間の論争の源は何であろうと、神のためにそれを根本からなくすよう決心せよ。さすれば、世界の偉大な発光体の光輝が全地球を包み、そこに住む者はすべて一つの町の住民となり、ただ一つの王座の居住者となるであろう。この虐げられし者はその生涯の初めから、このこと以外の望みは何も抱かなかった。そして、これ以外の望みは今後もずっと抱かないであろう。人種やその信奉する宗教が何であろうとも、世界の人々は一つの天の源から霊感を受けた一つの神の民であるということに何らの疑いもない。彼らの守っている掟に見られる相違は、それが啓示された時代の種々の要求や緊急度によるものである。人間の我欲の結果から起こるいくつかの例外を除けば、それらはすべて神の定め給うたものであり、神の意志と目的の反映である。奮起して、信仰の力で身をかため、あなた方の空想の神々、あなた方の間に不和をまき散らすものを粉砕せよ。そして、あなた方を結合させ、和合させるものにすがれ。このことはまことに、母なる書があなた方に天から啓示された最も崇高な言葉である。栄光ある神の住居から来る荘厳な舌がこれを証言している

偉大なる者が、世界の平和とその安寧、および人々の進歩発展の必要条件を明示しようと、次のように書いている。「全人類を包含する大がかりな会合を催す必要があると広く認められる時期が必ずやって来るに違いない。地上の支配者たちや国王たちは、必ずそれに出席しなければならない。そして、その審議に参加し、人々の間に世界の大平和を設立するような手段方法を考えねばならぬ。そのような平和をもたらすためには、人々の平安のために彼らの間に完全な和解がもたらされるよう、列強が決議する必要がある。もし、ある国王が他に対して武器を振り上げたとしたら、すべての国王たちは結束して立ち上がり、その者を押えつけなければならぬ。このようなことができるなら、世界中のすべての国家は彼らの領土の安全を確保し、彼らの領土の内部秩序を維持する目的以外には、もはやいかなる軍備も必要としなくなるであろう。こうすることが、各人、各政府、及び、各国家の平和と平静とを保証することになる。慈悲深く、全能なる神の御名の鏡である地上の国王たちや指導者たちがこの地位に到達し、人類を圧制の猛襲から守れるようになることを我は心から希望している。...世界中のすべての人が、万国共通語と共通の文字を採用する時代が近づきつつある。これが達成された暁には、人はどこに旅行してもまるで自分の故郷に入ったように感じることであろう。これらの事柄は必要不可欠のことである。すでに書かれていることを実際に行動に移すよう努力することは、識見と分別のある各人の義務である。...全人類の奉仕のために、今日、自分自身を捧げる人こそ、すぐれた人である。あの偉大なる御方は、「地上の人々や、同胞のために最善の福祉を増進させるよう、立ち上がった者は恵まれ、幸福である。」と語っている。他の一節ではまた、「自国を愛すことを自慢するよりは、むしろ、全世界を愛すことを誇りとせよ。地球は一つの国であり、人類はその市民である。」と明白に語っている。

すべてに精通し給う医師の指は人類の脈をとらえている。彼は病を診断し、過ちのない英知により治療薬を処方し給う。各時代にはそれぞれ特有の問題があり、各人にはそれぞれ特別な願いがある。現在の苦悩に際して世界が必要としている治療薬は、次の時代が求めるものと決して同一ではない。あなた方の生きる時代の要求を憂慮し、そこに関心を寄せよ。そして、その緊急に必要とされるもの、また急務とされることにあなた方の審議を集中させよ。

全人類がどれほど深刻な、そして、計り知れない苦悩に悩まされているか、我には手に取るように分る。病床に沈み、痛みに苦しめられ、幻滅しはてた人類の姿が我が眼前にある。うぬぼれて有頂天になっている者らが、人類と、過ちのない神聖なる医師との間に立ちはだかっている。そして見よ。彼らの工作は自分たちをも含むすべての人々を抜き差しならぬ罠に陥れている。彼らは病気の原因を発見することもできず、治療薬についていささかの知識も持たない。彼らはまっすぐなものを曲がっていると思い、友を敵と取り違えている。

この囚人の優美なメロディーに耳を傾けよ。深い眠りにある者らが眼を覚ますよう立ち上がり、声高らかに告げよ。言挙げよ。おお、まるで死んでいるような者たちよ。神の恵みの御手はあなた方に生命の水をさし出している。急いで行き、心行くまで飲め。この日生まれ変わった者はもはや決して滅びることはない。また、この日死んだままの状態にある者は、決して生きることはない。

地上の人々よ。永遠の真理である神が証明されたように、新鮮で、静かに流れ出す水の流れが、何ものにも制約されない主によって語られた言葉の甘さを通して岩からわき出してきているのに、あなた方はなおも眠りつづけている。所有するものすべてを投げ出し、超越の翼にのって、全創造物の上に高くまい上れ。そのペンの動きによって人類の魂を変革し給うた創造主がこのように命じておられるのである。

栄光にあふれた主がどれほど高遠なるところからあなた方に呼びかけておられるか知らないのか。すべての名称の主であり、あなた方の主である神がその命令を下す時にお使いになるペンを、あなた方は認めているのだろうか。いや、我が命にかけて、認めていないと言える。もしこれを認めたならば、かならず世俗をすてて、最も愛されている神のもとへと一心に急ぐであろう。あなた方の精神も神の言葉によって運ばれ、より大きな世界へと入って行くであろう。それは、今のこの小さな、取るに足りない世界よりはるかに大きな世界なのである。このように、我が恵みの雨は我の恵みの証拠として、我が愛の天国から降りそそいでいる。これに感謝する者となれ。人間の堕落した欲望のためにあなた方の間に分裂が生ずることのないように注意せよ。あたかも一本の手の指、一つの集まりの中の一人のようになれ。啓示のペンはこう忠告している。このことを理解するものならば。

神の恵みとその贈り物について考えてみよ。神はあなた方のためになることを課しておられるのである。神自身はとってはそれらは無用なのである。あなた方が悪を行なったとしても、我には何の危害もない。また良いことをしても、我の利益となるわけではない。我はただ神のために命ずるのである。このことは、理解力と洞察力のある者ならすべて証明できることである。

世の中の平衡状態は、この最も偉大な、この新しい世界秩序のすばらしい影響力によってくつがえされたのである。人類の整然とした生活は、人間の目がこれまでに決して見たことのない、この二つとないすばらしい制度の力によって大改革された。

あなた方がその秘密を解き、深い所にかくされている知恵の真珠を残らず発見できるように、我が言葉の大洋に身を沈めよ。神の威力の可能性を示し、神の主権を確立したこの大業の真実を奉じるあなた方の決意にぐらつきがないよう注意せよ。喜びに輝く顔をもって、神のもとに急げ。これこそは過去においても、未来においても、神の永遠にして不変の教えである。求める者にはそれを得させよ。また、それを求めることを拒む者については、まことに神は創造物の必要を完全に超越して、自ら満ち足り給う御方である。

言挙げよ、これこそが神の御手に握られた誤りのない秤である。天上、地上のすべてのものはこの秤にかけられ、その運命が決定されるのである。おお、あなた方がこの真理を認め、信じるものならば。言挙げよ。これによって貧しい者は富み、学識者は啓発され、探求者は神の御前に上ることができたのである。あなた方、これを自分たちの間の不和の原因にせぬよう注意せよ。強大にして慈悲深き主の大業の中にあって不動の山のようにしっかりと定住せよ。

おお、世界中の人々よ。我が掟は、しもべらの間においた我が愛の摂理のランプであり、我が創造物に対するわが慈悲の鍵であることを確信せよ。このように、それは啓示の主であるあなた方の主の御心の天から下されたのである。慈悲深き御方の口から発せられるよう意図された言葉の甘さを味わった者は、彼の恩寵深い配慮と、愛情あふれる親切の曙の上に輝く彼の掟の真実の一つでも、その正当性を立証するためならば、たとえ地上の宝を所有していようとも、それをことごとく放棄するであろう。

言挙げよ。我が掟からは我の衣のかぐわしいかおりを嗅ぐことができる。そして、その助けにより、勝利の旗は最も高い頂に立てられよう。我が威力の舌は、わが全能なる栄光の天上から次のような言葉をわが創造物に語りかけた。「我が美を愛するがために我が命令に従え」と。いかなる舌も描写することができないほどの恵みの芳香に満ちたこれらの言葉から、自身が最も愛する御方の聖なる芳香を嗅いだ愛しき人は幸いである。我が命にかけて言う。我の豊かな恩寵の両手より、公正という選り抜きの美酒を飲んだ者は、我が創造の曙の上に輝く我が碇の周りを回るであろう。

我が単なる法典をあなた方に示したと思うな。いや、むしろ、我は強大と威力の指をもって選り抜きの美酒の樽を開封したのである。これについては啓示のペンが書き記したことが証言する。これについて瞑想せよ。おお、洞察力ある人々よ。

...我の掟が我が発言の天空から太陽のごとくに現われるときはいつも、すべての者はそれに忠実に従わねばならない。たとえ、我が命令があらゆる宗教の天界を粉砕してしまうようなものであったとしても。神は望みのままになし給う。神は意のままに選び給う。そして、誰であれ彼の選択に異論を唱えることは許されない。敬愛される御方である彼が定め給うたことは何であれ、まことに、愛されることなのである。これについてはすべての創造物の主である御方がわが証人である。すべてに慈悲深き御方の甘い芳香を嗅ぎ、この発言の源を認めた者は、神の掟の真実性を人々の間にうち立てるために喜んで自らの眼に敵の矢を受けるであろう。それに顔をむけ、神の明白な法令の意味を理解する者は幸せである。

今日こそは、神の最もすばらしい恩寵が人々の上に注がれている日であり、彼の最も偉大なる恩恵がすべての創造物の中に注入されている日である。自分たちの間の不和を和解させて完全な統合と平和のうちに、彼の保護と慈愛の下蔭に止まるようにすることは、世界中の人々の義務である。人々はまた、今日、彼らの地位を崇高なものとなし、彼らの真の利益を促進させるものにすがらねばならない。栄光に満ちたペンが名前を記憶するようにと記した人々は幸福であり、我の測り難い定めによって名前をかくすようにした人々も祝福されている。すべての人が、我の認めることをなし遂げられるよう、慈悲深く助け給うように唯一真の神に懇願せよ。現在の秩序は間もなくまき上げられ、その代わりに新しい秩序が繰りひろげられるであろう。まことに、あなたの主は真理を語り、眼に見えぬものをもお分りになる御方におわす。